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忙しい日の「休日ランチ」は娘(13歳)も旦那も喜ぶこの組み合わせ!【お米農家のヨメごはん#76】

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こんにちは! 富山県の黒部市というところで、お米だけを作っている小さな小さな農家の濱田律子です。旦那とココ(娘・13歳)と3人で、地道に真面目にコツコツとお米を作りながら、仕事に子育てにドタバタもがきつつも楽しく暮らす。そんな私たちの、食卓周りの日常を皆さんにお伝えする連載76回目。

今回は、農繁期!忙しい日々のパパッとお昼ごはんと、1日も休めない育苗作業についてお伝えしたいと思います。

農繁期の休日のお昼ごはんには…ラーメン!

休日のお昼ごはん、さて何を作ろう。
なんだかんだと一番悩むのが、休日のお昼ごはんかもしれない。
休日なのに作らなくてはいけない。
休日だからこそ普段は作れないものを。
休日だしたまには外食しよう。
いろいろあるけれど、農繁期の今はこれ、休日だから簡単なもので!

実家の私の母はよく、休日のお昼ごはんに袋麺でラーメンを作っていた。さすがに麵だけでは罪悪感があったのだろうか、よく野菜炒めを作ってラーメンにのせてくれた。

農繁期で疲れ果てている今の私はもう、野菜炒めでさえ作る気力がない。だから卵を入れてネギを散らす。それだけで精いっぱい。黒胡椒をガリガリ挽けば、少しご馳走感がでる……、気がする……。

インスタントラーメンが豊富な日本。今は外国でもいろんな種類があるし、それぞれのお国事情が反映されていてそれはそれで面白いけれど、でもやっぱり、日本のインスタントラーメンは本当に素晴らしいと思う。

思うのだけれどでもやっぱり、手抜きをしている罪悪感からか、普段の食卓にあまり上る事はない。手作りが一番神話・信仰に、誰よりも自分がどっぷりはまっているのだと思う。

それでもたまには、インスタントラーメンに頼りたくなる日がある。 それがまさに今!農繁期の今なのだ!!

我が家でよく食べる袋麺はこちら。
富山ではお馴染みだが、富山に来るまで全く知らなかった商品。富山で製造されているわけではないのに、富山のソウルフードと言っても過言ではないくらい愛されている。 干しエビが効いた優しい塩味の袋麺だ。

鍋ごとドーンと用意したラーメンだけではさすがに心苦しく、塩むすびも用意。 具も海苔もないけれど、お米の味が最も引き立つのはこの、塩むすびだと思う。 袋麺と塩むすびというメニューに、娘も夫も大喜びだった。

たまにはインスタントラーメンに頼ろう、頼ってもいいんだと思える、 そんな食卓になった。

田植えに向けての「苗育て」が、とにかく忙しい!

さてここからは春作業の様子を。
田植えもまだなのに、何がそんなに忙しいのか。 これがなかなか一般の方には伝わらないのだが、 田植えに向けて苗の準備をしていて、とにかく忙しい。

育苗(いくびょう)と言われる苗を育てる作業が、3月下旬から始まった。 娘の手も借りて家族総出。 家族だけでは手が足りないので、お手伝いの方にもたくさん来ていただいている。育苗はたくさんの工程があって、1つひとつ確実に行う事がとても大事だ。

まずは種籾(たねもみ=稲の種)の小分けから。この後の工程をスムーズに進めていくために、ネット状の袋に分けていく。

次に、 天然由来の微生物資材で消毒(写真左)。

そして浸種(写真中央)。 発芽の為の生理活性をそろえる為に、1週間ほど水につける。私たちはこの浸種も含めて、育苗期間中は全て自噴水を使っている。この辺りは、北アルプスからの雪解け水が地中深くを通って、自噴水が湧き出てくる所。この自噴水を贅沢にかけ流しで浸種している。

冷たい水の次は、温水での催芽(さいが)。 温かい水に長時間つけて、芽を揃える作業だ(写真右)。 コシヒカリは芽が出づらい品種。この工程で、しっかりと芽を揃える事がとても大事になってくる。こまめに小窓をチェックして、芽の具合を目で確認。

 

芽が出そろったら風乾(写真左)。種まきしやすいよう、乾かす作業。 洗濯機の脱水で水分を飛ばしたら、扇風機でしっかり乾かしていく。

そしてようやく播種(はしゅ)、種まきだ。種まきと書くと、どこか牧歌的な響きだが、 実際は作業所内で黙々とこなす工場的な雰囲気(写真右)。苗箱と呼ばれるプラスチック製の箱を、播種機のベルトコンベアに載せると、あとは自動で土→水→種→土がかかる仕組み。

そのようにして種まきが終わった苗箱を、 作業所から少し離れたビニールハウスへ、 セーフティーローダーとフォークリフトを使って搬入する。

何段にも積み重なった苗箱は、とても人の力で移動させるのは無理。 フォークリフトが入っていけないハウス内は、 単管レールの上でトロッコを滑らせて搬入。

ハウスの中で温度をかけると、一気に芽が出てくる。 モヤシのように白くヒョロヒョロしている状態で、出芽は完了。

苗箱をハウス一面に広げていく。
1枚1枚重みのある苗箱を、腰をかがめて置いていく苗箱並べはなかなか大変な作業。でも、娘やお手伝いの方の手をお借りして、わいわい和やかに作業を進めていく。

この後は、ほんの数日であっという間に苗は緑色になり、目にも優しいグリーンカーペットが広がる。 あとは、田植えが終わるまでの温度と水管理だ。 まだまだこの先が長い。

田植えに照準を合わせてもう少し、気の張る作業が続きます!


濱田律子

愛知県生まれ、千葉(スイカの名産地・富里)育ち。大学卒業後カナダへ。バンクーバー、カムループス、バンフと移り住み、10年間現地の旅行会社で働く。カナダの永住権を取得したにもかかわらず、見ず知らずの富山県黒部市で農家に転身。米作りをしながら、旦那とココ(娘)と3人で日々の暮らしを楽しんでいます。

濱田ファームのHPはこちらから。

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