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とれたて「カボチャ」は娘(高1)の希望で冷たいポタージュに!コツいらずの我が家のレシピ【お米農家のヨメごはん】

こんにちは!富山県の黒部市というところで、お米だけを作っている小さな小さな農家の濱田律子です。旦那とココ(娘・16歳)と3人で、地道に真面目にコツコツとお米を作りながら、仕事に子育てにドタバタもがきつつも楽しく暮らす。そんな私たちの、食卓周りの日常を皆さんにお伝えする連載138回目。

今回は、たくさん届いたカボチャを使った暑い時期のお料理と、稲刈り間近の田んぼの様子をお伝えしたいと思います。

とれたてかぼちゃがどっさり届きました!

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福井の農家仲間さんから、カボチャが届いた。ズシリと重い段ボールを受け取り、思わず笑みが漏れる。カボチャ、大好きなのだ。1年を通して食べる食材だけれど、暑い夏に食べるカボチャが一番好きだ。

箱の中には、立派なカボチャが4つも入っていた。

ひとり占めしたい気持ちをグッと抑えて、1つは義父母の暮らす母屋へ。さて残り3つ、どうやっていただこう。少し熟成させてもいいかなと、1つは保冷倉庫で保管。

娘にリクエストを聞いたら、即答で冷たいポタージュ!との返答が。我が家でよく作るメニューだ。

たっぷり作ってしっかり冷やしていただこう、と早速お料理する事に。

と言っても、難しい手順は何もない。まず、カボチャを切る。勿体ないけれど、ポタージュの時は皮を薄く剥いて。

次にお鍋に移して、ヒタヒタのお水と共に柔らかくなるまで炊く。コンソメは入れても入れなくても。この時は洋風スープの素を使用。

柔らかく炊けたら、フードプロセッサーにかける。

超年代物、実家で使われていたフープロはズシリと重い。し、洗うのも面倒。今はもっと便利なハンディのブレンダー等もあるけれど、大事に使っている。

滑らかになったら、塩で味付け。そして牛乳と生クリームでのばしていく。あとは冷蔵庫でしっかり冷やすだけ。冷蔵庫で冷やす時間が、思いの外かかってしまうのが難点。

食べる時間から逆算して仕込む必要がある。

冷えたら器によそって、生クリームやオリーブオイルを垂らしたり、パセリをふっても彩りがいいだろう。
残暑がまだまだ厳しいこの時期、食が進む一皿だ。豚肉のソテーと、たっぷりのサラダと一緒にいただく。

早い時間帯の夜ごはんには、もちろんキリリと冷えた白ワインと。何度作っても食べても飽きない、カボチャの冷製ポタージュ。まだまだ残暑の厳しい日も多そうなので、あともう1回は作りたい。

もう一品、こちらは揚げびたし。汗だくになりながら野菜を素揚げして、揚げた側からつゆに漬けるだけ。
つゆは、お出汁に醤油とみりんを加えたもの。手軽にめんつゆを使ってもいいだろう。

衣も必要ないし、冷蔵庫の整理にもなるし、ボリュームもあるし、翌日以降も美味しいし、たとえ汗だくになったとしても作りたくなる一品だ。

この時はナスとピーマンも一緒に揚げたけれど、一番人気はやっぱりカボチャだった。

「米不足」と言われるけれど…

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さて田んぼは、稲刈り前、稲穂が首を垂れる季節を迎えている。もうすぐ稲刈りだが、刈り取ってもすぐにお米になるわけではない。

我が家のような小さな農家の場合は、刈り取り後の乾燥調製(貯蔵に適した水分量に乾燥させて、籾殻を取り除いて玄米にして、選別機にかけて袋詰めする作業)も1人で行う。

全ての稲刈りと乾燥調製が終わるのは、9月下旬。新米のお届けは例年10月に入ってからだ。

令和の米騒動と呼ばれるくらい、世間ではお米の流通が滞っていると聞く。スーパーに並んでいるのが当たり前のお米がないと、不安になる方が多いだろう。

我が家にもたくさんのお問い合わせをいただく。けれど新米前の端境期、ご予約分・定期お届け分を残してお米は完売している。ご注文にお応えできず申し訳ない気持ちでいっぱいだ。

同時に、新米のご予約も例年以上に多くいただいている。楽しみにお待ちいただいている全国のお客様に、今年も美味しい新米をお届けできるように。

これからの稲刈り・乾燥調製の作業、頑張ります!

濱田律子
濱田律子

愛知県生まれ、千葉(スイカの名産地・富里)育ち。大学卒業後カナダへ。バンクーバー、カムループス、バンフと移り住み、10年間現地の旅行会社で働く。カナダの永住権を取得したにも係わらず、見ず知らずの富山県黒部市で農家に転身。米作りをしながら、旦那とココ(娘)と3人で日々の暮らしを楽しんでいます。黒部の専業米農家『濱田ファーム』はこちら。

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