いくつ知ってる?いまどき就活用語
null今回は、30代以上の男女に就活関連のサイトやSNSなどで頻出している以下の7つの就活用語について、「知ってる?」「知らない?」と質問しました。知っている人が最も多いものでも34%、少ないものでは6%と全体的に認知度はかなり低め。
「お祈り(メール)」・・・知っている:34%、知らない:66%
「オワハラ」・・・知っている:25%、知らない:75%
「ガクチカ」・・・知っている:17%、知らない:83%
「サイレント」・・・知っている:14%、知らない:86%
「ES」・・・知っている:14%、知らない:86%
「グルディス(GD)」・・・知っている:6%、知らない:94%
「NNT」・・・知っている:6%、知らない:94%
以下、簡単にそれぞれの意味を解説していきます。
お祈り(メール)=「不合格のお知らせメール」
nullこの中で最も認知度が高かったのは「お祈り(メール)」。企業から学生に不合格のお知らせの際に送られるメールの多くが「今後のご活躍をお祈り申し上げます」「今後のご健闘をお祈り申し上げます」などの一文で終わっていることから、不合格通知のメールのことを「お祈りメール」と呼ぶようになったようです。
大学生の息子も、アルバイトの面接の後、スマホを見ながら「お祈りされちゃった~!」と言っていました。
オワハラ=「就活終われハラスメント」
null内々定を出した学生に、企業がこれ以降の就職活動を控えるように働きかける行為のこと。
学生に、他社の就活ができないよう研修等への参加を強要する、内々定の段階で内定承諾書の提出を求められる、内々定の辞退ができないようプレッシャーをかけるなどの例があります。
売り手市場の就活戦線、企業側も学生を確保したく必死ですが、これはルール違反。社会問題にもなっているようです。
ガクチカ=「学生時代に力を入れたこと」
nullエントリーシートや面接で必ず聞かれる「学生時代(ガク)に力を入れたこと(チカ)」を略した言葉。
部活動やサークル活動をはじめとして、アルバイト、ボランティア活動、留学、起業など人よって内容は様々です。「ガクチカとして書けるように○○活動に参加しておく」「あのバイトはガクチカに強いって聞いたから応募する」など、なんか本末転倒なのでは?というケースも耳にします。
サイレント=「通知なしの不合格」
null前述の「お祈りメール」が来ないまま不合格となる状態を「サイレント」「サイレントお祈り」などと呼びます。「合格者のみに連絡する」などの通知もないのに、ただ待たされる学生はメンタルが削られてつらい、という文脈などで使われているよう。大量の応募者がいる採用の初期段階では割と頻出する現象だという説も。
ES=「エントリーシート」
null学生が企業に提出する応募用紙を指す「エントリーシート」のこと。エントリーシートという言葉はもちろん以前からありますが、近頃は「ES」と略すのが主流なようです。略すと途端に分からなくなる人が多数!
グルディス(GD)=「グループディスカッション」
null選考の中で行われる「グループディスカッション」。数名のグループを作り、与えられた題について話し合う様子を観察、採点されます。
このグループディスカッションを「グルディス」「GD」と略すとのこと。略さなければ分かるのに!なんでも略さないでよ!と、40代筆者は思います……。
最近は採用活動の初期段階でグループディスカッションを取り入れる企業が多く、就活サイトを見ると「グルディスセミナー」の広告や募集を見かけることもあります。
NNT=「無い内定」
null読んで字のごとく内定がない状態のこと。「またお祈りされた。未だNNT」といったところでしょうか。
いかがでしたか? お仕事で採用担当をされている人や、お子さんの就職活動を身近で見ている人以外にはなかなか馴染みのない言葉ばかりだったのではないでしょうか。
略語は「なんの略か」が分かればそれほど難しくないものの、略しすぎ!と言いたくなるものも(笑)。ネットでの情報戦が欠かせない現代の学生は、これらの用語を使いこなしながら毎年就職活動をがんばっているのだなあと感じた調査でした。
【参考資料】
内閣官房「2024(令和6)年度卒業・修了予定者等の就職・採用活動に関する要請」