「コンビーフ」はこんなに使える!
null田植えが始まる直前に、東京の友人から届いたビックリ嬉しいもの、コンビーフ。私が知っている缶入りの物ではなく、要冷蔵の見るからに美味しそうな様相。普段あまり食材として使う事はないから、どうお料理するのがいいのか悩ましい。
娘は食べた記憶がないと言うし(そんな事はないはず)、コンビーフのコンって何?と質問された。はて、そういえば何だろうと思い調べてみた。
英語では「corned beef」と言い、「corned」は塩漬けという意味なんだそう。つまりコンビーフは、直訳すると塩漬けの牛肉となる。既に加熱されているので、そのまま食べられる。
というわけでまずは、炊き立てホカホカ白いご飯に、そのままたっぷり載せてみた。生卵をトッピングしようかと思ったけれど、いやいやここはシンプルに。わさび醤油でいただいたら、これが!本当に美味しい!
コンビーフそのものがとっても上質な味わいで、溶け出す脂が全く嫌味なく上品な甘さまで感じられるのだから当然かもしれない。
娘はわさびが苦手なので、マヨネーズ醤油ですごい勢いで食べていた。
写真はこの1回限りしか撮っていないが、実はこの後に何度も同じ食べ方をしたほど。これさえあれば、家族全員みんな大満足。まさに忙しい時の味方。
白いご飯とコンビーフの組み合わせが最強な気もするが、ワインを飲みたい時はバゲットで。コンビーフにマヨネーズを混ぜて、カリッと焼いたバゲットに贅沢にたっぷりのせただけ。パセリをパパッと振れば、少し華やぐ。
合わせたスープはミネストローネ。冷蔵庫にあった野菜やソーセージを適当に刻んでオリーブオイルで炒めたら、ホールトマトとローリエでサッと煮込んで塩胡椒。この一皿で栄養たっぷり(なはず)。
正直、田植え期間中はご飯も用意したくないけれど、外食に出かける元気もない。
サラダがあれば最高だったけれど、冷蔵庫にはレタスもキュウリもトマトもなかったので仕方なし。ササっと作れて美味しい、こういうメニューが一番かもしれない。
次は焼いてみた。
コンビーフを薄くスライスして、フライパンでサッと焼くだけ。既にスパイスなどで味付けされているコンビーフだから、本当にそのまま焼くだけで十分に美味しい。
冷凍ご飯をチンして、残り物のミネストローネと一緒に。副菜も並べれば、大満足なお昼ごはんに。
こちらはレンチンしたジャガイモを、コンビーフとマヨネーズで和えた一皿。少しだけ入れた粒マスタードがいいアクセント。
ニラとモヤシたっぷりの焼きそばと一緒に。農作業でお腹ペコペコなので、あっという間に平らげてしまった。
最後はカレー。以前kufuraで紹介されていた、作業時間5分で作れるコンビーフのレモンカレー(絶品カレーを「#料理リレー」で発見!【kufura編集部日誌】)ビックリするくらい簡単なのに、本格的な味わい。
そういうわけで今年の田植え期間中の我が家の食卓は、コンビーフで乗り切った。手抜きに見えないし実際に美味しいのは、厳選された材料で作られたコンビーフがあったからこそ。友人に感謝。
田植えが終了!これで「野上がり」です
null5月下旬に入り、田植えが終わった田んぼでは、「おせ植え」と呼ばれる手で苗を植える補植作業が行われていた。
とっても絵になる作業風景だけれど、頑張ってやっても収穫量があがるというわけではない。
ので、田植え機で植え付けられなかった、ごく限られた箇所だけ。
少しずつ苗が根付いて、青々としてきた田んぼ。これから、日に日に成長していく様子を見る事ができる。
夕方の田んぼも美しい。この時期は日が長くて、18時半を過ぎてもまだ、太陽がギリギリ見えている。
今年の田植えは天候に恵まれたような気もするが、暴風が吹き荒れる寒い日もあった。そんな日々も、過ぎ去るとすっかり忘れてしまうのは歳のせいだろうか。
とりあえず、田植えも補植も終わり、これで「野上がり」だ。
田んぼで長い期間を過ごしてようやく野に上がった事を祝うこの言葉は、今はもう廃れているかもしれない。でも、どうしても使いたくなる「野上がり」という言葉には、ほんのり嬉しさが伴う。
これでホッと一息つけます!
愛知県生まれ、千葉(スイカの名産地・富里)育ち。大学卒業後カナダへ。バンクーバー、カムループス、バンフと移り住み、10年間現地の旅行会社で働く。カナダの永住権を取得したにも係わらず、見ず知らずの富山県黒部市で農家に転身。米作りをしながら、旦那とココ(娘)と3人で日々の暮らしを楽しんでいます。黒部の専業米農家『濱田ファーム』はこちら。