思い立ったらすぐ焼ける!リンゴのガレット
null富山は、恐らく富山県民以外で知っている方はほとんどいないと思うけれど、 リンゴの栽培も盛んだ。
知り合いにもリンゴを栽培している農家が多い。夏の終わり頃から早生のリンゴが出回り始めて、寒くなると主力品種の「ふじ」が楽しめる。
季節の果物を使って私がよくお菓子作りをするのは、実家の母の影響だ。
私が小さい頃から母はよくケーキを焼いていた。おやつはほぼ手作り。
私もそんな母親になりたかったけれど、圧倒的に時間がない。……ので、時間と気持ちに余裕がある時だけ、こうしてお菓子作りを楽しむ。 あまり手がかからないものばかりだけれど。
今回も、本来はタルト型で焼くところを型は不要、手で成形できるガレットにした。
ガレットというと、ブルターニュ地方のそば粉のガレットが有名だろうか。でも、元々は丸くて平たいお料理やスイーツの事。だからこれも、ガレット。
生地はフードプロセッサーを使ってお手軽に。小麦粉と砂糖、サイコロ状に切って冷たく冷やしておいた無塩バター、冷水、塩少々をガガガーッと混ぜるだけ。
生地をラップに包んで冷蔵庫で冷やして落ち着かせてから、めん棒で薄く丸く伸ばす。 薄くスライスしたリンゴを並べたら、生地を内側に折りたたむようにリンゴに被せる。フィリングは無くてもあっても。
今回は卵と砂糖、小麦粉を少々、グルグル混ぜたものを流し込んだ。 グラニュー糖をふり、バターを散らしたらオーブンへ。
ダムが決壊するようにフィリングが飛び出してきたけれど、そこが焦げて逆に美味しくなった、ような気がする。
思い立ったらすぐに焼けるリンゴのガレット、 3時のオヤツにいただきたいところをグッと我慢して、飲み仲間でありバンド仲間でもあるご夫婦が、人生を折り返し切ってから始めたお店の周年お祝いに持参。
黒部の街中の、路地裏にひっそりと佇む小さなお店。
それまで続けていた仕事を辞められ、少しのブランク期間を経て、不器用ながら(失礼!)自分の手でできるだけ改装したお店だ。
コロナで胃が痛くなるような大変な時期もあっただろうけれど、いつも笑顔で迎えてくれる。
旦那さんも娘も、もちろん一緒に。
大人がワイワイ集い飲み語らう場に娘は、嫌がる事なくついてくる。私がまだ子どもだった頃は、大人の会話がつまらなくて嫌で嫌で仕方なかったのに。
赤ちゃんの頃から娘の成長を見守ってくれている大人ばかりなので、 娘もここでは素を出せるのだろうか。
もしかしたら親には打ち明けられない悩みなんかも、相談できる人がいるのかもしれない。
そういう大人が周りにいるって、とってもとっても大事だと思う。
そんなわけでこれからも大いに、大人の集いに娘を連れだそうと思う。大人っていいよ、大人になるのも楽しいよ。そんな風に感じてもらえたら。
雪が降る前に、タイヤ交換!
nullさて黒部にも、いよいよ冬がやってきた。 雷が鳴り響き風が吹き荒れ空はどんより暗い。 雪がいつ降ってもおかしくない天候だ。
というわけで、車も冬タイヤへ交換。
毎年2回、自家用車と軽トラックと母屋の車と、5台ものタイヤ交換をする。すっかり慣れたもので、作業所で1台30分もかけずに交換していく。
基本はインパクトレンチでナットを閉めるけれど、 仕上げの増し締めは手で。
手の感覚を信じて、しっかり締め直す。
かれこれ15年以上は乗っている私の愛車は、いろいろ壊れまくっている。例えばキーレス、もう修復できないので鍵穴に鍵を差し込んでドアを開けるという超アナログな状況……。 一時は窓の開閉ができなかった事もあった。サイドミラーの自動開閉なんてもちろんできない。
走行距離27万kmを越えたマニュアル車。マニュアルと言うと驚かれるが、軽トラも農機具もマニュアルなので、何の苦も無い。
ここまでくると意地なのか愛着なのか自分でもよくわからないけれど、 朽ち果てるまで乗り続けたいと思っています!
愛知県生まれ、千葉(スイカの名産地・富里)育ち。大学卒業後カナダへ。バンクーバー、カムループス、バンフと移り住み、10年間現地の旅行会社で働く。カナダの永住権を取得したにも係わらず、見ず知らずの富山県黒部市で農家に転身。米作りをしながら、旦那とココ(娘)と3人で日々の暮らしを楽しんでいます。黒部の専業米農家『濱田ファーム』はこちら。