部屋で育てている「バジル」が大活躍!
null部屋で育てているハーブ、前回は紫蘇について書いたけれど、今回はバジル。
バジルは他のどのハーブ類よりも、スクスク育ってあっという間に花まで咲いた。葉っぱを1枚ちぎってみると、芳香な香りが漂う。
さて何を作ろうか。
バジルといえば、真っ先に思い浮ぶのがイタリアン。中でもマルゲリータは、家族全員が大好きなピザだ。よし、久しぶりに生地を捏ねよう!
連載49回目でも書いたが、私は時々パン教室に通っている。そこで習ったレシピは、準強力粉を使い乾燥マッシュポテトが入るのが特徴。生地がふっくら焼きあがる。
ネットではいろんなレシピが公開されていて便利だけれど、信頼できる先生のレシピは間違いない。
材料をざっと混ぜたら、捏ね台に取り出す。久しぶりに手捏ねの感触を楽しむ。
手で感じる生地の柔らかさや、鼻で感じるイーストの香り。手元では少しずつ、生地がまとまっていく。生地から作ると、五感で楽しめるのが醍醐味だと思う。
時間と体重をかけて程よく捏ねたら、一次発酵。
その間に、ソース作り。といっても極々シンプルに、オリーブオイルでニンニクをじっくり炒めて香りを引き出し、トマト缶を入れて煮詰めるだけ。
2倍くらいの大きさに発酵すればOK。ふっくら膨らんだ生地を見ると、幸せな気持ちになるのはどうしてだろう。
ガス抜きしてから分割、そしてベンチタイム(少し生地を休ませる)。パンはこの後に成型して二次発酵となるが、ピザは不要。 時間があまりかからないから気軽だ。
丸く広げたら、ソースをたっぷり、モッツァレラチーズとバジルをのせて、 高温のオーブンで一気に焼き上げる。
ピザ生地は、こうして細く長く伸ばしてから焼けばグリッシーニにもなる。
スパイスを混ぜてもいいし、シナモンシュガーを混ぜて甘くしてもいい。今回はシンプルにそのまま焼いて、食べる直前に生ハムを巻く事にした。
我が家のオーブンは250度以上の高温にならないから、焼き上がりはこんな感じ。外側が焦げるくらいの焼き上がりにしたいけれど、仕方ない。
それでも焼きたてアツアツのピザは、最高に美味しい。生地から手捏ねしてフレッシュなバジルを使うと、より美味しさが引き立つ気がする。
キリリと冷えた白ワインと合わせれば、ちょっとしたご馳走だ。大満足。 家族も美味しいとペロリと食べてくれた。
さてもう一品は、エスニック料理にしよう。私にとって、苦手なジャンルだ。ガパオライスに初挑戦してみた。
ニンニクと赤唐辛子を入れて弱火で香りを引き出し、ひき肉、パプリカ、玉ねぎを炒めていく。ナンプラーやオイスターソース、少しの砂糖で味付けして、 最後にたっぷりのバジルを投入!
作ってみると、想像以上に簡単。自分で辛さを調整できるから、辛いのが苦手な娘でも食べられる味付けに。
本場のものとは違うと言われそうだけれど、それはまたいつかタイへ行った時に食べればいい。ホーリーバジルやバイマックルー(別名コブミカンの葉)が使われるそうだ。
娘が、辛い物もちゃんと食べられるくらい大人になった時の楽しみにとっておこう。
カリッと焼いた卵焼きをのせて、トウモロコシやインゲンなどの夏野菜を並べて、休日の夜ごはん。いつものご飯とはまた雰囲気が違うと、家族にも大好評。
バジルがあると、食卓がバリエーションに富む。まだまだたくさんあるから、ひと夏かけてバジル料理を大いに楽しむ事にしよう。
稲の生育状況を観察する「青田まわり」の季節
nullさて田んぼではこの時期の恒例、青田まわりが行われた。
農道でも何故かいつも邪魔者扱いされる軽トラックが、この時とばかりに集合。地域の農家さんと農協の担当者の方とで田んぼを回り、 稲の生育状況を確認していく。 そうして今後の対策について意見交換をする行事が、青田まわりだ。
例年と比べて背丈はどれくらい成長しているか、葉の色はどの程度か等、生育状況を確認する。
今年は(も?)、豪雨に猛暑にと心配な天候が続いている。ご心配のお声もいただくが、ほぼ例年通りの生育具合のようだ。
稲は本当にたくましい。
稲の茎の中では、幼穂(ようすい=稲穂の赤ちゃん)もしっかり確認できた。もう間もなくすると、幼穂が茎から出てきて出穂(しゅっすい=穂が出る事)となる。
そうして稲の花が咲く。
場所により時期こそ違え、周辺に田んぼがあれば是非、稲の花が満開になる頃の田んぼに注目していただきたい。
今後のこの連載でも稲の花をご紹介するので、楽しみにお待ちください!
愛知県生まれ、千葉(スイカの名産地・富里)育ち。大学卒業後カナダへ。バンクーバー、カムループス、バンフと移り住み、10年間現地の旅行会社で働く。カナダの永住権を取得したにも係わらず、見ず知らずの富山県黒部市で農家に転身。米作りをしながら、旦那とココ(娘)と3人で日々の暮らしを楽しんでいます。黒部の専業米農家『濱田ファーム』はこちら。