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最近喧嘩になりがちな娘(12歳)とパン教室へいってみたら…【お米農家のヨメごはん#49】

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こんにちは。富山県の黒部市というところで、お米だけを作っている小さな小さな農家の濱田律子です。旦那とココ(娘・12歳)と3人で、地道に真面目にコツコツとお米を作りながら、仕事に子育てにドタバタもがきつつも楽しく暮らしている、そんな私たちの食卓周りの日常を、皆さんにお伝えする連載の49回目。今回は、米農家だけどパンが大好き!パン作りの様子と、春作業が始まりギア全開の農作業についてお伝えしたいと思います。

朝ごはんはパン!

朝ごはんは決まってパンを食べる我が家。

シンプルな食パンにバターを合わせる事が多い。消費量の多い食パンを手作りするとなると尻込みするので、 生協で注文して届くパンに頼っている。

けれど、時々パンが足りなくなった時だけはホームベーカリーの出番だ。 数年前にネット購入したシンプルな機能しかないもの。 どうせ食パンしか焼かないのだから、それで十分。

ホームベーカリーの取扱説明書の指示通り、 水・強力粉・バター・砂糖・塩・スキムミルク・ドライイーストを投入。材料が多いので地味に面倒だけど、 スイッチを押すだけで捏ねも発酵もお任せ、時間がたてば焼きあがる手軽さに抗えない。

コツなんてなさそうなのに、 季節によって膨らみが悪かったり、イーストが古いと美味しくなかったりと、 パン作りの奥深さに少しは触れられる魅力もある。

いつもは歪な形に焼きあがる事が多いのに、きちんと説明書通り、水を最初に入れてドライイーストが水に触れないようにしたからか、今回は綺麗に焼きあがった!

説明書通りに作る事の大切さを学んだ……。焼き上がりの薫りは格別だし、タイマー機能で朝食時にちょうど焼きあがる設定ができるのも、 ホームベーカリーのいいところ。 なのだが……。

娘とパン教室に出かけてみたら…

やっぱりたまには手捏ねのパンを作りたい!食べたい!と、 春休み中の娘とパン教室へ出かけた。

家のキッチンで一緒に作っても、最近は私の言う事は全く聞こうとしないし喧嘩ばかりになる。 反抗期なんだろう。だからこういう時は、間に誰か入ってもらうのがいいと思う。 私の言う事を聞かない娘も、他の大人の言う事は素直にしっかりと受け止める。

手捏ねパンは、とにかくそのパン生地の可愛さがたまらない。

発酵してふんわり膨らんだ姿、ほわほわっとした感触、そしてイーストの薫り。 思わず笑顔になる。

パンそのものを作る楽しさや焼き上がりの美味しさよりも、もしかしたらこれこそが、手捏ねパンの醍醐味なのではないだろうか。

成形した姿もご覧の通りの愛おしさ。

初めてベーグルに挑戦した娘は、私が思う以上に器用にクルンと丸めて、 均一に成形していた。

紫芋の色も目に鮮やか、くるみやレーズンがゴロゴロ入って、 焼く前からもう美味しそうだ。

パン教室の先生は、私が富山に来てからの長いお付き合いになる。 最初は先生と生徒だったのに、何度か私が教室に通ううちに仲良くなり、そのうちご飯を食べに出かけるようにもなった。

娘がまだ赤ちゃんだった頃、赤ちゃん連れで教室に行った事もあるし、いろんなイベントでご一緒する過程で、娘の成長も目にしていただいていた。 あんなに小さかった子が、と嬉しそうに目を細めてパンの捏ね方・成形を教えてくれる先生に、私まで嬉しくなった。

つくづく、子育てと言うのは親だけが担うものではなく、保育園や学校だけでもなく、いろんな場所で出会う人すべてが関わってくれていると感じる。

娘の小学校卒業の際には、多くの方からおめでとうという言葉をいただいたし、私にもお疲れ様と声をかけていただく方が多かった。 私たちの周りには気にかけてくれる人たちがいるという、安心感。 本当に有難い。

娘はすっかりパン作りの魅力にはまり、またすぐに行きたいと要求。 春作業が始まり忙しい私から離れて、1人で行く事にした。

本数の少ない電車を乗り継いで約2時間もかかる道のりだが、公共交通機関を使って自由に親元から羽ばたいてく姿を、頼もしく感じた春。 こうして親離れしていくんだろう。

ちなみに私は大好きなシナモンロールを作った。
成型は娘がやりたい!とほぼその作業を奪われたので、娘との共作か。

娘と一緒に何かを作るのは難しい日々がこの先しばらく続きそうだから、 このシナモンロールが余計に美味しく感じられた。

田植えに向かう春作業

さて、春作業は田植えに向かって日々進んでいる。

ビニールハウスの準備もほぼ整いつつあり、育苗(いくびょう=田植えで植える苗を育てる作業)も始まった。

田植えの時に植える苗は、田植えの1カ月以上前から準備する。 まずはこうして、種籾(たねもみ)を小分けにする作業から。 種籾、つまり、稲の種は、前年の秋に田んぼでたわわに実ったお米そのもの。1粒のお米が種になる。

小分けにするのは、この後の行程をスムーズに進める為。消毒して、 浸種(しんしゅ=種籾を水に漬けて発芽の為の生理活性をそろえる) 催芽(さいが=温かい水につけて芽を揃える) 風乾(ふうかん=種まきしやすいように乾かす) という工程を経て、 春作業の一大イベントでもある播種(はしゅ=種まき)をする。

休みもなければ、気も抜けない日々を、駆けぬけています!


濱田律子

愛知県生まれ、千葉(スイカの名産地・富里)育ち。大学卒業後カナダへ。バンクーバー、カムループス、バンフと移り住み、10年間現地の旅行会社で働く。カナダの永住権を取得したにも係らず、見ず知らずの富山県黒部市で農家に転身。米作りをしながら、旦那とココ(娘)と3人で日々の暮らしを楽しんでいます。

濱田ファームのHPはこちらから。

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