芹は「根っこごと」食べるのだ!
null芹というと、春の七草のひとつ、くらいのイメージしかなかったけれど、東北では、お鍋にして根っこごと食べると聞いて驚いた。
しかも旬は産地にもよるが、2~4月頃のようだ。 私も根っこごと芹鍋を楽しみたいなぁと思っていたら、青森の農家仲間さんから美しい芹が送られてきた! 間違いない物を新鮮な状態でこうしていただけるのは、農家の特権だと思う。
早速お鍋にした。
芹をシンプルにいただきたかったので、具材は鶏肉と牛蒡のみ。 だし汁にお醤油とみりん、少しのお塩で味付けして。
芹はとにかく香りが最高。
食感は、葉と根本と根っこでそれぞれ異なり、葉はシャキシャキ、根本はホクホク、根っこシャクシャクという感じだろうか。
部位によって違いも楽しめて、これは面白い。 こんな食べ方がある事を48歳にして初めて知った。
きっとまだまだ私の知らない美味しい物や美味しい食べ方がこの世にあるのかと思うと、この先の人生は楽しみでしかない。
まさに、食いしん坊バンザイ!だ。
さらに根っこごと味わうべく、薄い衣をつけて揚げ物に。
お鍋だと芹の独特な香りが強くて食べられなかった娘も、これはすごい勢いで食べた。
特に根っこはポリポリとオヤツ感覚だったようだ。 大人はもちろんお酒のつまみとして。
少しずつ個性的な食材も食べられるようになってきた娘。 そんな彼女の、メモを盗み見してしまった(後で許可をもらった)。
小学校卒業を控えて、6年生のインタビューとして地元メディアの取材を受けたようだ。 内容は、将来の夢。
面と向かってそんな事を聞く事もしないし、聞いたとしてもちゃんと答えてくれないであろう、議題。
こんな事を考えていたのかと目からウロコだった。
そういえば、本をよく読んでいる。夢中になって読んでいる時間帯も多い。こういう本を読んだらいいのでは?この本は小学校6年生の読むべき本では? というようには押し付けないようにしている私だけれど、 それでもどんな本を読んでいるのかは、宿題をやったかどうかよりもずっと気になる。
幸運な事に、学校の図書室の先生と仲良くなって、娘はその先生をとても信頼しているようだ。 先生お勧めの本は、必ず読むようにしている。
本を好きになってくれて、本の世界に身をゆだねる心地よさを知ってくれて、親としても1人の本好きな人間としても、すごく嬉しい。
いつか娘からお勧めの本を教えてもらい、さらなる本の楽しさを伝えてもらえる日が来たら、こんな幸せな事はないだろう、な。
青森から届いた芹をもっと楽しむべく、かき揚げにもしてみた。
まだまだ雪が降る中、冷たい水に腰までつかりながら収穫、 それから1つひとつ丁寧に選別、さらに根っこの泥を綺麗に洗って出荷。 そんな手間ひまかけた芹なのだから、ちゃんと美味しくいただかなくては。
かき揚げは、玉ねぎと桜エビとあわせてみた。 それぞれの味わいがいいバランスになって、これも娘はパクパク食べていた。
最後はやっぱりおむすび!
芹をサッと炒めてお醤油でジュッとして、炊き立てご飯に混ぜ込むだけ。 控えめに言って、絶品。
そして、こんなにも芹を満喫できて、本当に幸せだった。 青森の農家さん、ご馳走様でした!
確定申告のシーズンです
null春作業が始まる前は事務作業の日々。 忙しくなるととてもできないので、この時期に事務所にこもり、しっかりと向かう。
まずは何をおいても確定申告の準備。
1年分の経費や売り上げを仕分け入力していく。そして決算書ができたらようやく確定申告。これは私の仕事、で、旦那さんの方は、地主さんとの契約書や田んぼの作付け報告書の作成など。
農業の世界はまだまだアナログで、いまだに複写式(!)の書類に手書き(!!)だ。
なかなか根気のいる作業。 文句を言っても仕方ないとは思いつつ、どうにかならないだろうか。 毎年どうしても恨み節になりつつ、頑張って提出しています!
濱田律子
愛知県生まれ、千葉(スイカの名産地・富里)育ち。大学卒業後カナダへ。バンクーバー、カムループス、バンフと移り住み、10年間現地の旅行会社で働く。カナダの永住権を取得したにも係らず、見ず知らずの富山県黒部市で農家に転身。米作りをしながら、旦那とココ(娘)と3人で日々の暮らしを楽しんでいます。