子どもが産まれてからペットを飼った人の割合って?
nullまずは子どもとペットが一緒に暮らしている家庭の割合を見てみましょう。日本獣医師会による「家庭飼育動物(犬・猫)の飼育者意識調査(平成27年度)」によれば、犬や猫を飼っている人たちの中で、子どもが同居する家庭の割合は46.2%でした。その内訳は、未就学児7.7%、小学生6.7%、中学生4.3%、その他27.5%となっています。
『kufura』で実施したアンケート調査の中で「あなたの家では“子どもが産まれてから犬・猫を飼い始めた”経験はありますか?」と聞いてみると、
「ある」・・・46人(15%)
「ない」・・・244人(84.1%)
290人中46人もの人が、子どもが生まれた後に犬・猫を飼い始めたという結果でした。理由はそれぞれあると思いますが、意外にも多い結果だったのではないでしょうか。
犬・猫と一緒に暮らしたら、子どもにどんないいことががあった?
null次に、前述の質問で「ある」と答えた46人に「犬や猫を飼うことによる子育てのメリット」について聞いてみました。なかでも特に“印象的なエピソード”を紹介しましょう。
(1)思いやりのある優しい子に育った
「弱い者に対する接し方が身についたと思う。可愛い者に対して素直に可愛いと思える気持ちを育てることができていると思う」(47歳/主婦)
「動物に対してやさしくなる。思いやりのある子になる」(35歳/主婦)
「自分より小さなもの、弱いものに対してやさしい気持ち、いたわりの気持ちを持つようになった」(59歳/主婦)
犬や猫との暮らしを通じて、“優しさ”や“思いやり”を育めたというエピソードが特に多く見られました。
(2)きょうだいや友人のような存在ができた
「一人っ子なので情操教育に猫を飼った。本人がすごく希望したので……えさをやったり、一緒に遊んだり寝たりよかったと思う」(54歳/その他)
「一人っ子なので、友達感覚のようだ。世話をすることで責任感を養える」(48歳/その他)
「一人っ子だったので兄弟のように仲良しになった」(53歳/主婦)
“一人っ子だから”という理由で犬猫を飼い始めた人もいるようです。少子化の影響もあるのでしょうか。『アイペット損害保険』が行った調査でも、子どもにとってペットは“友達”や“兄弟・姉妹”という回答が多数を占めました。
(3)命の大切さを教えてくれた
「生き物を大切に思うことが出来るようになったと思う」(45歳/その他)
家庭の中に犬猫がいることで、かけがえのない命を実感できたようです。
「子どもが愛情を注げてかわいがれる生き物。赤ちゃんを産んだので、出産を見守る経験ができて、やさしい子どもになった」(64歳/主婦)
ペットの出産を経験した家庭もありました。命が生まれてくるのを間近で見たお子さんにとって、貴重な経験になったのではないでしょうか。
教育現場でもその力を借りている
null犬や猫はコンパニオン・アニマル(伴侶動物)とも呼ばれ、人の良きパートナーになってくれる生き物の代表格です。教育や医療の現場では、アニマルセラピー(人と動物とのふれあい活動)による心身へのさまざまなメリットが注目されています。
自治体や動物病院のスタッフが動物を連れて訪問する“動物介在教育”の活動も広まり、命の大切さや動物とのふれあい方を学ぶ場として小学校を中心に需要が高まっています。
子どもの成長だけでなく、犬猫が人間に与えてくれるメリットは様々あるようです。
「さっそく犬か猫を迎えよう!」と思うかもしれませんが、ペットを飼ったらお世話をする必要があります。犬なら散歩、猫ならキャットタワーや一緒に遊んであげる時間が必須。犬猫と暮らすメリットはたくさんありますが、家庭の事情に合わせて無理なく考えることも大切ですね。
【参考】