この連載では、2017年1月に女の子を出産し、育児まっただなかの犬山紙子さんと、先輩ママ、独身女子などいろいろな立場から「妊娠・出産・育児」にまつわるお話を聞いていきます。
【今回の会議参加者】編集K(7才女&4才男の二児の母)、編集S(独身)、ライター北川和子(8才&6歳&0歳の三児の母)
「睡眠時間削って、かえって不安になっただけだった」
編集S:子育てをしていて、もし、不安になったり焦ったりしたら、お母さん方って、どうやって心をニュートラルな状態に戻したらいいんでしょうね。
犬山:私はやっぱり睡眠! 睡眠不足は本当に辛い。夜間に1度、夫に授乳を変わってもらって、6時間連続で寝られるだけでも元気でいられます。
昔、母の介護をしていた頃は2時間に1度起きて、痰の吸引をしなければならなかったから、今より睡眠を取れていなかったんですよ。今思えば、あのときの自分の言動はかなりおかしかったと思う。それも踏まえて、夫婦会議を開いて、今のスタイルになりました。
編集K:睡眠は本当に大事ですよね。睡眠が細切れだった、生後数カ月までって、夜は辛かったことばかり思い出される。
北川:そうなんですよね、睡眠不足って心が疲れていきますよね。次男のとき、1時間おきの授乳が半年続いたから、すっごくよくわかる。
全員:1時間おきって~!
犬山:あと、育児以外に楽しみが生活に1つもないのも辛いですよね。朝起きたときに、「今日はアレがある!」みたいな楽しみが。例えば「うまいもん食うぞ!」とかささいなことでもいいから。今の私にとっては、夫と子どもと3人で散歩をすることが楽しみ。
編集K:子どもを寝かしつけた後とか、「ここからは自分の時間」と区切ることも自分と家族の健康にとっては大切なのかも。
睡眠不足と孤独が続くと、自分を見失ってしまうことも…
犬山:あと、他者とのつながり。子どもを産む前って、子どもの面倒を1日中見るのってしんどいのかなと思っていたんですけど、意外にも楽しくて。ただ、ずっと“1対1”だと辛いんですよ。逆に、自分じゃない誰かがいるというだけで、すっごく楽しくなる。私の場合は、それが夫なんですけど。
編集K:家庭に 自分と子ども以外の“第3者”がいるというのは、本当に大きいですよね。それは、夫に限らず、お客さんでもいいし、親でもいい。自分ともう1人誰かが入るだけで、余裕のある自分になれるような気がする。
「一瞬、自分が目を離すとき、他の誰かに頼める」という心の余裕と安心感は大きいかも。逆に、孤独な状態って、ママをニュートラルな状態でなくしてしまう気がする。
北川:人の目は本当に大きいですよね。孤立した人ほど、虐待をしやすくなるというデータもあります。
日常から少しだけ離れてみるのも1つの手段
編集S:私の知人で、産後に一時的に気持ちが落ち込んだ状態になってしまったとき、1日だけ子どもを預けてホテルに泊まったら、それで心が回復したという人がいます。そういう気分転換も大事なんですね……。
北川:それはわかります! 睡眠不足とか孤独な状態が、今日も明日もその次の日もずっと続くと思うと、毎日の境界線がなくなるというか。だから、ちょっと日常から離れるのは、お母さんたちの心をニュートラルに戻すことにもつながると思います。
犬山:「私はこんなことをして、心がラクになった」というエピソードをいろんな人に聞いてみたい。それで、何か1つでも自分に当てはまりそうなものが見つかればいいな、と思うんですよ。
編集S:それは、ぜひ企画してみたいですね!
編集K:色々な人の体験の中には、ひとつくらい試してみたい!というのがありそうですよね。育児って本当に、答えはなくとも、試し試しやるしかないですもん!
エピソード大募集
育児に関する辛かったこと、その解消法について皆さんのご経験をお寄せください。なお、ご回答の内容は記事に掲載させていただくことがあります。ご了承ください。
回答期限:2018年3月末日