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農家から直送のサツマイモ。娘(12歳)が大好きなこんな食べ方で【お米農家のヨメごはん#63】

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こんにちは! 富山県の黒部市というところで、お米だけを作っている小さな小さな農家の濱田律子です。旦那とココ(娘・12歳)と3人で、地道に真面目にコツコツとお米を作りながら、仕事に子育てにドタバタもがきつつも楽しく暮らす。そんな私たちの、食卓周りの日常を皆さんにお伝えする連載63回目。

今回は、大好きな秋の味覚。芋・栗・南瓜の中から、サツマイモを使ったお料理と、毎日たくさんのご注文ありがとうございます! 新米お届けの様子をお伝えしたいと思います。

炊き込みごはん、ポタージュ、蒸しパンにも!

旦那さんと下の名前が一緒、ただそれだけで仲良くなった同じ北陸の農家さんから、 どっさりとサツマイモが届いた。

福井県あわら市の富津(とみつ)地区でとれるから、とみつ金時、というらしい。

8月下旬から収穫が始まるサツマイモ。 温度と湿度を自在に操り、サツマイモを長期保管できるキュアリングという貯蔵方法があって、 1年を通して出荷できる仕組みなんだそう。

ぷっくりしたサツマイモは、ツヤツヤ紫色に輝いていて本当に美味しそう。 農家さんの直送品、さて、どうやって美味しくいただこうか。

我が家のサツマイモ定番料理は、何をおいてもまずは天婦羅。 輪切りの天婦羅が一般的かもしれないが、 実家の母親はスティック状に切ってかき揚げのようにしていた。 これ、本当に美味しいので是非お試しいただきたい。

そして爽やかなレモン煮。 娘から、お弁当にリクエストされる事が多い一品。

シンプルなサツマイモだけの炊き込みご飯もいいし、 普段は入っていない豚汁の具にもお勧め。 おやつに大学芋もはずせない。 でも今回は、これ以外のものをいろいろ作ってみた。

まずは、日に日に肌寒くなるこの季節にホッとできるポタージュ。 サツマイモの甘さもあって胃に染み入る美味しさだ。

コーンでもジャガイモでもポタージュを作る時、私は玉ねぎを使わない。 茹でて潰して(フードプロセッサーを使う事が多い)、 たっぷりの牛乳とほんの少しの生クリーム、 味付けは塩胡椒だけ。 少し物足りないかなと感じるくらいの、優しい味わい。

素材そのものを感じられる、こんなポタージュが好きだ。

余っていたパンを添えて、ちょっとしたブランチ仕様に。 たっぷり作ったのに、娘がすごい勢いでお代わりをするのですぐに鍋が空っぽに。

作るのに手間がかかってるんだけれどなぁと思いつつも、 でもやっぱり美味しいと食べてくれるのは嬉しい。

サツマイモが主役のおかずがこちら、ブラウンマッシュルームとの甘辛炒め。

キノコは、マイタケでも美味しい。 サツマイモをあらかじめレンジで柔らかくしておけば、 あとはサッと炒めるだけ。

酒・味醂・醤油・砂糖をだいたい同量で味付けすれば、失敗なし。

最後におやつ。

素朴な蒸しパンにサツマイモをのせて蒸しただけ。 蒸籠は、この連載でも以前ご紹介した事がある(連載46回『ついに蒸篭を入手。さっそく野菜を蒸してみたら…』)、あの蒸籠だ。

蒸籠が無い時はお鍋とお皿で代用していたけれど、 やっぱり蒸籠の方が美味しそうに見える。

材料をグルグルと混ぜるだけで簡単に作れるから、 娘が小さい時はよく作っていた蒸しパン。 今は日中、家にいる事がほとんどないから、 おやつを用意する必要がなくなってしまった。

寂しいような、でも、嬉しいような。

できるだけ手作りおやつを娘に食べてほしいという思いがあったのに、 仕事が忙しすぎて諦めて、市販品に頼る事が多かった。 蒸しパンを見ると、無我夢中で仕事も子育ても頑張っていた思い出が蘇ってくる。

子育てはあっという間。 周りからそう言われても、1日1日をどう乗り切るかでいっぱいいっぱいで、 その言葉でさえ負担だったあの頃。 でもその言葉通り、振り返ると子育ては本当にあっという間だった。

娘はもう、子供ではない。けれど、大人でもない。 どちらでもないけれど、でも、今でも私たちの娘である事には変わりない。 今度の週末は、家族で一緒に蒸しパンを作るのもいいかもしれない。

全国に、新米をお届けしています!

さて事務所は、毎日バタバタ落ち着かない日々だ。

段ボールに占拠される時間帯が多いのは、 全国に新米を発送する作業が続いているから。 この時期、私はひたすら段ボールを組み立てている。 もう自分が何屋さんからわからなくなるくらい、無心にひたすら組み立てている。

お客様からのご注文内容は多種多様で、 お米の銘柄・栽培方法・重さもそれぞれ。

玄米か精米か、最近は分つきのリクエストも多い。 ご自宅用にご贈答用に用途もいろいろ。 お支払いも1年分まとめてだったり、その都度だったり、代引きだったり。

お1人お1人のご注文に合わせて、お米を用意して梱包していく。

書きなぐりの一言メッセージに稲穂を添えて。

「今年の新米をこうしてお届けできる事をとても嬉しく思います」と書く事が多い。

天気に翻弄されながらも収穫の秋を迎えられた喜び、新米をご注文いただきご要望にお応えできる嬉しさ、お客様も私たちもお互いが元気に過ごしている事への感謝。

いろんな思いが交錯する中で、自分の気持ちが正直に素直に表れているのが、 この一言なのだと思う。

今年は特に、新規のお客様からのご注文が多い気がする。

もしかしたら、この連載記事を読んでくださった方が新米を食べてみようと思ってご注文いただいたのかな? と思いながら用意している。

今年の新米、いかがでしたでしょうか。 感想をお寄せいただけると嬉しいです!


濱田律子

愛知県生まれ、千葉(スイカの名産地・富里)育ち。大学卒業後カナダへ。バンクーバー、カムループス、バンフと移り住み、10年間現地の旅行会社で働く。カナダの永住権を取得したにもかかわらず、見ず知らずの富山県黒部市で農家に転身。米作りをしながら、旦那とココ(娘)と3人で日々の暮らしを楽しんでいます。

濱田ファームのHPはこちらから。

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