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無花果<イチジク>が大好きすぎて…こんな色々アレンジで愉しんでます!【お米農家のヨメごはん#39】

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こんにちは。富山県の黒部市というところで、お米だけを作っている小さな小さな農家の濱田律子です。旦那とココ(娘・12歳)と3人で、地道に真面目にコツコツとお米を作りながら、仕事に子育てにドタバタもがきつつも楽しく暮らしている、そんな私たちの食卓周りの日常を、皆さんにお伝えする連載の39回目。
今回は、秋の美味しい果物いろいろ、の中から大好きな無花果についてと、再開した田んぼでの作業についてお伝えしたいと思います。

無花果がたまらなく好き。朝から晩までコーヒーにもワインにも!

季節ごとに美味しい物がたくさんある日本。中でも秋は格別だと思う。
ここに並べるまでもないけれど、思い浮かべるだけで幸せな気持ちになる。あれはご飯と合わせて、あれはお菓子にして、あれは日本酒といただきたいし、あれはビール、いやいやワインかな、と最後はお酒にいきつくのは仕方ない……よね?

中でも果物の豊富さはもう、本当にすごいと思う。
写真には写っていなけれど、アケビやザクロも美味しい季節だし、この辺りではあちこちで、柿がたわわに実っている。 そんな秋の果物天国の中でも私は、この無花果がたまらなく好きだ。

子どもの頃は苦手だった。
味というよりあの、少し艶っぽい色合いがどうしても受けつけられなかった。
それが今ではどうだろう。

実も皮も丸ごと食するし、縦に切っても横に切っても身悶えするような美しい切り口に惚れ惚れするし、何より朝から晩までコーヒーにもワインにもあうという万能具合がたまらなく愛おしい。

今回は、大好きな無花果なのでちょっと、文章が変になりそうな予感大……。 先に謝っておきます、常軌を逸したらごめんなさい。

かつてはそんなに種類も多様ではなかった気がする無花果も、今や小さいものから大きいものまで、 皮が硬いタイプから皮ごと食べられる柔らかいものまで、白いものあれば黒いものまで、いや、緑もあるし、縞々もある。

ちょっと油断(?)している間に、無花果の世界が無限に広がりつつあるような気がして、うかうかできない。でもしかし、品種名まではどうしても覚えられないのは歳のせいか。ビオレソリオスとかコナドリアとかドーフィンとか……。お米の銘柄はすぐに覚えられるのに、無花果の世界、恐るべし。

追熟させて美味しさをアップさせる果物もあるけれど、無花果は木に成ったまま完熟させたものが、しみじみ美味しいと思う。 手に持つと、ほたほた&ほとほと。中から蜜がしたたるような柔らかさにまで完熟した無花果は、こんな状態だからとても流通には乗せられない。

田舎だから庭や田んぼの畔(あぜ)に無花果の木を植えているお宅も多いが、残念ながら我が家にはない。ので、軒先販売されている知り合いの方からわけていただく。

少し冷やしてカットしただけで十分に美味しい無花果を、さてどうやって食べようか。 といっても、あれこれ手を加えず、無花果の味そのものを楽しみたいから、だいたいはこんな感じで胡桃やチーズを添えて、蜂蜜をかけて、最後に胡椒をガリガリと。 それぞれの複雑な味わいと食感を楽しめる、簡単でお気に入りの一品だ。

ワインと合わせるなら、ブルーチーズがやっぱりいい。 胡椒も多めに、蜂蜜もたっぷりと。軽く冷やしたピノノワールが何杯でも飲めてしまいそうな危険な味わい。

娘も無花果が大好きだけれど、さすがにブルーチーズや胡椒との組み合わせの美味しさは感じられないらしい。 もったいない。もったいなさすぎる。でも子供だから仕方ないか。 無花果と赤ワインのマリアージュを一緒に味わえる大人になったらまた、一緒に楽しもうね。

他にも、今は娘が苦手だけれど、いつか大人になった時に一緒に味わいたいものがいっぱいある。 たとえばお寿司。生魚を全く食べようとしない娘もいつかきっと、お寿司を好きになる日がくるだろう。 たとえばビール。苦いけれど喉越し抜群のこの飲み物をいつかきっと、プハーッと一緒に飲める日がくるだろう。

食べ物って不思議だ。年齢によって味わい方が変わる。 娘が大人になったら今度は、私の方が胃がもたれるとかアルコールが弱くなっていて、逆転現象が起きているかもしれない。 それはそれでまた楽しみでもある。

それまでは仕方ない、こんなマフィンなら文句ないでしょう! シンプルなパウンドケーキ生地をマフィン型に詰めて、スライスした無花果をのせて焼いた。 無花果の蜜が生地にも染みこんで、極上の味わいに。

今は娘も私も楽しめる、無花果をたっぷりのせたカンパーニュを一緒に食べよう。 コーヒーは娘に合わせて、牛乳たっぷりにした。

今年も我が家の食卓に無花果がたくさん上ったけれど、 それももう終わり。 また来年を楽しみに、今は林檎を味わいつくそうといろんな品種を手に取る日々だ。

田んぼではもう、来年のための土作りが始まっています

新米のお届けが少しづつ落ち着いてきたので、田んぼでの作業を再開している。

稲刈りが終わってもまだまだ年内いっぱいは、田んぼでの作業がある。 しかも米作りの根幹にかかわる大事な、堆肥まきだ。 籾殻(もみがら)や米ぬかを熟成させた自家製の堆肥や、信頼できる酪農家さんからいただく完熟した牛ふん堆肥を、せっせと田んぼに散布する。

米作りは土づくり。私たち家族で営む『濱田ファーム』の来年の米作りはもう始まっています!


濱田律子

愛知県生まれ、千葉(スイカの名産地・富里)育ち。大学卒業後カナダへ。バンクーバー、カムループス、バンフと移り住み、10年間現地の旅行会社で働く。カナダの永住権を取得したにも係らず、見ず知らずの富山県黒部市で農家に転身。米作りをしながら、旦那とココ(娘)と3人で日々の暮らしを楽しんでいます。濱田ファームのHPはこちらから。

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