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オトナの階段を上っている娘(12歳)。寂しいけれど、せめて週2回の塾弁当は、心を込めて…【お米農家のヨメごはん#32】

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こんにちは。富山県の黒部市というところで、お米だけを作っている小さな小さな農家の濱田律子です。旦那とココ(娘・12歳)と3人で、地道に真面目にコツコツとお米を作りながら、仕事に子育てにドタバタもがきつつも楽しく暮らしている、そんな私たちの食卓周りの日常を、皆さんにお伝えする連載の32回目。

今回は、作れる時だけ作る無理をしないお弁当と、地域の農家さんと一緒に青田まわり!についてお伝えしたいと思います。

娘が大人の階段を上っている!

小学6年生12歳になる娘が、最近1人で過ごす事を好むようになってきた。 3歳までおっぱいを飲み、その後も、そしてつい最近まで(と人に言うと嫌がるけれど)、 触ると安心するのか、隙あらば私の胸に触れてきていた、あの娘が、だ。

どんなに暑い夏の日でも私の狭い布団に入ってきて、ギュッと抱きしめてもらわないと寝られなかった、 あの娘が……。

休日にどこかランチを食べに行こうと誘っても、私は家にいたい勉強したい(本当だろうか?)と言ってついてこなくなったし、 たとえついてきても私たち夫婦の会話に入ることなく本を読む。 大人だ!大人の階段を上っている‼︎

娘への愛情がそこまで強くない、とは言わないけれど、娘と離れていても全く平気な私は、彼女を1歳になる前から保育園へ預けて仕事に集中したいという自分の思いを優先したし、そんなに急いで大きくならなくていいんだよ、なんて全く思わなくて、早く大きくなって自分の決めた道を自分の足で歩いて行ってほしい、早く家を出てひとり立ちしてほしいと思っていた。

だからこの状況は大歓迎!だったはずなんだけれど……。

実際にそうなるとやっぱり少し寂しい気持ちもあって、私の方から娘にギュッとひっつこうとしては嫌がられ、夜も一緒に寝ようよと誘ってはふられる。

あぁ、もうすぐ彼女は彼女の世界を作ってそこで生きてくんだ。 その世界がたとえ厳しくとも、彼女の世界をしっかりと生きていってほしい。 親ができる事は、彼女の世界づくりの協力だけだ。 邪魔をしないように。 口も出したいし手も差し伸べたい、けれど、最小限にして。 せめてご飯くらい、心をこめて作ろう。

私の作ったお弁当が、少しでも何かの足しになれば…

週2回、塾に通う娘の為にお弁当を作る。 毎回ではない。 作れる時だけ作って、作れない時は潔く、そして罪悪感を持たずにコンビニへ駆け込んでいる。 作れる時だって無理せず、お昼ごはんの残りや夜ごはんに食べようと思っていたものを詰めるだけだ。 栄養も考えない。栄養は学校の給食でしっかり摂ってもらっていると信じている。 私はただ、季節のものを彩りよく、美味しそうに見えて、 それでいて実際に美味しいものを用意するだけ。

あとは、お料理を引き立ててくれる容器に詰めれば、 どんなものでも美味しく見えるし美味しく感じられると思う。 湿度も気温も高い時は梅干しを添えて、保冷材もつける。

娘のリクエストに時々こたえて、苦手なパン系のお弁当も作った。 こういうお弁当が私には一番ハードルが高い。 という事を、娘にしっかり伝えてから用意すると、 娘も私が頑張ってくれたと思ってすごく喜んでくれるし、 他人にとっては何てことないお弁当でも、私たちには特別なお弁当になる。

ある方から、すき焼きにトマトを入れるとグッと旨味を引き立ててくれると教えてもらってから、 我が家の定番になったトマトすき焼き、を詰めたお弁当。 割り下で玉ねぎを炊いてから、牛肉とトマトを入れてサッと火を通しただけ。 冷めても美味しいので、お弁当の一品にも大活躍。

娘は塾をとても楽しんでいる。 あまりにも楽しいようなので勉強しているという感じではなさそうだけれど(笑)、 それもまた彼女の世界の1つなんだろう。 その世界で私の作ったお弁当が、少しでも何かの足しになれば。

ズラリ、軽トラの行列!恒例の「青田まわり」がありました

さてこちらは、7月中旬、田んぼ脇の農道で見かけた光景。 軽トラがズラリと並んでそれはそれは壮観だった。

田んぼの様子を見ながらのんびり運転をしたり、道路わきにちょこちょこ停車する軽トラは、 抜け道として農道を利用する一般車の方からちょっとだけ疎ましい存在のようだ。 農道なのに、なぁと農家は思ってしまう。

でもこの日だけは文句を言わせない!とばかりに、 軽トラが農道を占拠(もちろん車1台すれ違えるように停車しています)。 地域の農家さんが集まる、毎年この時期恒例の「青田まわり」だ。

稲が青々としているこの時期に、農家と農協の営農指導員の方とで田んぼを回り、 生育状況を確認したり今後の対策について意見交換をする行事だ。

稲の背丈がどれくらい伸びているか、葉の色はどの程度か、稲の茎の中で稲穂の赤ちゃんがどれくらい育っているか。 生育状況を皆さんと一緒に確認していく。

今年は雨が多く気温も低く推移していて心配といえば心配だけれど、 私たちができる事は何もない。 こうして生育状況をしっかり見極めて、この後の水管理や追加で肥料を与えるタイミングを考えるくらいだ。

あとはお天道様まかせ。 梅雨が明けたら一気に夏本番だ。 稲穂が出て花が咲いて、ドラマチックに変化する田んぼを、目で肌で感じる季節までもう少しです!

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