義実家から夏野菜が大量に……とくにきゅうり!
null我が家は専業農家だけれど、専業米農家という肩書通り「米だけ」しか作付けしていない。ただ、義母が趣味の家庭菜園を楽しんでいて、その畑から取れた野菜が毎日のように運ばれてくる。
ちなみに農家の嫁、しかも長男の嫁、という立ち位置の私だけれど、義両親は農業に関わっていないし、富山では多い同居もしていないので、世間が想像するような「嫁」ではない。
ともあれ、米農家で野菜は作っていないけれど、それでも、新鮮な取れたて野菜には困らない。困らないどころか、大量に運ばれてくる野菜を持て余し気味になる。特に夏野菜。新鮮なうちに食べたい。のに、量が多すぎるのと料理のレパートリーの少なさに、すぐ限界がくる現実……。
我が家の場合、ナスとピーマンと万願寺とうがらしとトマトが強敵だ。
その中でも頭一つ飛び出て手ごわいのが、きゅうり!食べても食べても食べても食べても、無くならない。恐るべしきゅうり。
だいたいのお料理は試している。お味噌汁にだって入れるくらいまでには。その中でも、ここ数年のお気に入りはキュウリを炒めてしまう事。
■きゅうりと豚肉のさっぱり炒め
チャーハンにきゅうりを入れたり、輪切りにしてゴマ油で炒めて塩胡椒したり。コリコリッとした食感がたまらないし、油をまとう事で食べごたえも出る。
豚肉と一緒に炒めればもう、立派なおかずに昇格だ。味付けは塩胡椒とお醤油だけ。サッパリしているけれどシッカリもしている。そんな一品。もちろん、ビールのお供にもお勧め。
■きゅうりと鶏肉、色々野菜の味噌バター炒め
こちらは鶏肉と炒めた一皿。
畑から一緒に運ばれてきたパプリカやピーマンもまとめてサイコロ状に切りそろえて、味噌バター風味にしてみた。
柔らかくしたバターに味噌とお砂糖少々を混ぜて用意したタレを、炒めた鶏肉・キュウリ他いろいろお野菜にからめるだけ。夏らしい彩りになるし食も進む。
■茹で鶏ときゅうりのサッパリ和え
最後に、きゅうりを美味しく大量消費したい時のとっておきの自信作、茹で鶏とキュウリのサッパリ和え。
これは、実家の母がよく作っていた一品。特にレシピを教えてもらったわけではなく、思い出を頼りに適当に作っている。娘もいつか、これを思い出して作ってくれる日が来たら私も嬉しいし、実家の母もすごく喜ぶだろう。
作り方はとっても簡単。
茹で鶏はパサッとならないよう、沸騰したら低温にして加熱、あとは余熱で火を通す。その茹で汁をベースに、お醤油、酒、みりん、酢、ごま油をお好みで混ぜてタレを作る(あまった茹で汁は、モヤシを入れたスープにするのがお気に入り)。
冷めた鶏肉を一口大に切って、キュウリと一緒にタレに漬けるだけ。キュウリは叩いてもいいし、写真のように蛇腹に隠し包丁を入れると味わい深くなる。
たっぷりの生姜の千切りを入れるのがお勧めだけれど、娘にはまだ生姜が辛いようで食べられなくなるから、白ごまをふった。茗荷やネギを入れるのもいい。
キンキンに冷やして召し上がれ!
娘にとって、短い夏休みだったけれど…
null8月は、7月の梅雨寒から一転、暑い日々が続いた。娘にとっては短い夏休み、でも、毎日しっかり寝て食べて遊んでいる。
この時期は、田んぼの水管理が忙しく1日しっかり休みはなかなか取れないけれど、休む時はしっかり休んで娘と真剣に遊ぶようにしている。
この日は近くの川へ水浴びに出かけてきた。
透き通るほど綺麗な水は見ているだけでも涼し気で、足をつけたらもう、凍えるくらいの冷たさだ。娘はキャーキャー騒ぎながら水に飛び込み、石を拾い、そのうち泳ぎ始めた。服のままで……。
大丈夫、想定内だから。
田んぼでは、稲の花も咲き終わり……
null田んぼでは、例年より遅れ気味でやっと穂が出て稲の花が咲いた。
え、稲も花が咲くの?!と驚かれる事があるけれど、稲も花を咲かせて受粉して実がなる植物だ。目をこらさないと気づかないような、小さな小さな可憐な稲の花。白く飛び出しているのが稲の花、正確には、雄しべの部分だ。花は、早朝の一瞬の間に開いて、一瞬の間に受精を行う。
8月中旬を過ぎると、満開だった稲の花も咲き終わった。
これから少しづつ充実してきて、その重みで、穂が首を垂れる状態になってくる。今年も豊作を!と願いたいところだけれど、
7月の長雨と低温の影響で収穫量は少なくなりそう。品質も心配だ。こればかりは刈り取って乾燥調製してみないとわからない。
何年たってもドキドキの季節がもうすぐやってきます。