子どもの歯の「仕上げ磨き」していますか?
nullまずは、12歳以下のお子さんがいる方に、お子さんの歯の仕上げ磨きをしているかどうかを聞いてみると、
している……56.7%(67人)
していない……37.2%(44人)
という結果になり、仕上げ磨きをしているのは約6割でした。
では、いつまで仕上げ磨きを続けたい(あるいは続けた)のかを具体的な意見とともにみていきましょう。
仕上げ磨き、何歳まで続ける?
第1位:6歳…29人(17.3%)
1位は、小学校に上がる「6歳」という年齢でした。理由を聞くと、
「自分でできるようになったから」(49歳/主婦/子12歳)
「小学生からはしっかりしてほしかったから」(49歳/その他/子3歳以上)
「小学生に上がるまで(永久歯が生え変わる頃)はしっかり磨いてあげたいから」(31歳/総務・人事・事務/子0歳・2歳)
「もうそこまでが限界だと思ったから」(52歳/主婦/子13歳以上)
小学校入学という区切りに、仕上げ磨きも卒業とする意見が多くなりましたが、その理由は様々でした。乳歯から永久歯に生えかわりはじめの時期でもあり、この時期まではしっかりと仕上げ磨きをしたいという方、小学生になるので自分でやらせたいという方など、それぞれの意見がありました。
第2位:10歳…25人(14.9%)
「自分でしっかりできるのがそれぐらいな気がするから」(38歳/主婦/子1歳・4歳・7歳)
「できるだけ虫歯にさせたくないから」(43歳/主婦/子5歳)
「子ども自身が歯のきれいさに興味を持てる年だから」(46歳/主婦/子10歳・12歳)
「高学年になるのだから自分でできなければいけないと思ったから」(44歳/主婦/子12歳・13歳以上)
続いて多かったのは、小学校高学年を迎える年齢。少しずつ自分でしっかりとできるようになってくる年齢でもあり、様子を見ながら自分でさせるという方が多いようです。
第3位:5歳…24人(14.3%)
「5歳くらいできちんと磨けていたから」(42歳/その他/子0歳・2歳・6歳)
「そのぐらいから自分でできるから」(50歳/総務・人事・事務/子13歳以上)
「5歳くらいから全てやらせた方が自分で出来るようになる」(47歳/主婦/子11歳)
3位には、自分で歯磨きができるようになったら、という意見が見られました。個人差はあるでしょうが、5歳頃はしっかりする子も出てくる年齢でもあり、自主性を重んじたいという意見が聞かれました。
第4位:3歳…14人(8.3%)
「磨けてるか心配」(35歳/主婦/子3歳)
「うまく磨けていない。ハブラシを持っているだけ」(48歳/金融関係/子13歳以上)
「それ以上は嫌がってできなかったと思う」(50歳/その他/子13歳以上)
2歳前後からと言われる「イヤイヤ期」を脱したくらいの3歳頃に仕上げ磨きをやめる人という意見もありました。お子さんによっては、のたうち回るほど歯磨きを嫌がる子もいて、歯磨きに対する抵抗もそれぞれですが、子どものイヤイヤに負けてママがお手上げ状態になってしまうケースもあるようです。
第5位:12歳…13人(7.7%)
「今後自分で磨いていくわけだから、記憶にきちんと残る時期、小学校時代までは磨いてあげたい」(46歳/主婦/子9歳・12歳)
「矯正をしているので、歯磨きが難しいと思うので」(36歳/主婦/子9歳)
「歯医者に小学校卒業までは仕上げ磨きをしてねと言われたから」(54歳/主婦/子13歳以上)
歯は一生ものなので、小学校を卒業するまではしっかりとサポートしてあげるという家庭も多くありました。ほとんどのことを自分でできるようになる年齢ではありますが、仕上げ磨きを継続しているということは、虫歯を作らないことを重視している人が多いのだと推測されます。お子さんもここまでやってもらえたら安心ですね!
歯磨きを嫌がらずに、自分でできるようにするコツは?
null多くのお子さんが、歯磨きが好きで好きで、自ら進んで磨いてくれる……というわけではないでしょう。ささっとしてくれるという子もいれば、嫌がって全然磨かせてくれなかったり、中には逃げ回るという話も聞きます。ではみなさんどんな工夫をして歯磨きをできるようにしてきたのでしょうか?
(1)歯ブラシや歯磨き粉を子どものお気に入りにしました!
「おいしい歯磨き粉を使う」(46歳/総務・人事・事務/子13歳以上)
「子どもの好きなキャラクターの歯ブラシを買ってあげた。毎回2本用意して、ママ用と本人用にして、順番ねと言い聞かせ仕上げ磨きをさせてもらえるように工夫した」(31歳/デザイン関係/子0歳・2歳)
「ネットで可愛い柄で名前も入れてくれる歯ブラシを注文してそれを使っていた」(59歳/主婦/子13歳以上)
お気に入りの歯ブラシ、歯磨き粉などグッズから固めるという意見が多く出ました。子どもの歯磨きグッズは可愛いものも多く、キャラクターものも充実しています。嫌がるお子さんはこういったところからテンションをあげさせるのもいいですよね!
(2)好きなテレビや歌、ごほうびで楽しく歯磨き!
「子の好きな音楽を聴きながら、歯磨きする」(38歳/主婦/子10歳)
「あんぱんまんを歌いながらやりました」(50歳/総務・人事・事務/子13歳以上)
「ユーチューブの歯磨きの歌を日中見て、一緒に歌いながら歯を磨いた」(39歳/広報・宣伝/子1歳・6歳・8歳)
「歯磨き出来たらぎゅうぎゅう抱っこ」(51歳/コンピュータ関連以外の技術職/子13歳以上)
「歯磨きが上手にできたら、できたねシールを毎日貼りました」(43歳/主婦/子13歳以上)
歯磨きをしている時間はわずか数分。その間、好きな歌などをママが歌ってあげると楽しい時間になりそうですね。ご褒美シールや、ご褒美抱っこなども人気のようです。
(3)動画・DVDを活用
「歯磨きアプリを使う」(45歳/総務・人事・事務/子7歳)
「こどもちゃれんじの歯磨きのおもちゃを使うと楽しんで歯磨きしてくれる」(32歳/主婦/2歳・12歳)
「絵本や動画の力を借りて虫歯になったら怖い、歯を磨くとスッキリして気持ちが良いと言うことを覚えさせた」(26歳/その他/子2歳・5歳)
最近は歯磨きの動画やアプリなどが色々出回っています。歯磨きを楽しくするものから、歯磨きの仕方をしっかりと教えてくれるものまで。お子さんのレベルにあわせて見せてあげると、歯磨きが上達するかもしれませんね。
(4)まだある!あの手この手の歯磨き大作戦
「褒めて褒めて褒めまくった」(37歳/主婦/子8歳・11歳)
「少しでも出来たら、『すごいね』と大げさに褒めて一緒に喜んであげる」(34歳/主婦/子7歳)
「むしばの絵本をみせてはみがきの大切さをおしえる」(55歳/主婦/子12歳)
「虫歯になったら痛くて辛いことや自分の歯で食べれなくなったら大変になることを伝えたら磨くようになった」(46歳/主婦/子7歳)
「歯医者の先生に指導してもらった」(56歳/主婦/子13歳以上)
「虫歯の写真を見せて虫歯と歯医者の怖さを教えた」(47歳/主婦/子11歳・13歳以上)
「褒める育児」にあやかって、とにかく歯磨きが終わったら「上手ね〜! すごい!」と褒めたり、絵本で怖さを教えたりと、あの手この手を使って実践させているようです。
いかがでしたか? 昔に比べて歯磨き粉の精度が上がったり、フッ素を利用したりと、虫歯を予防する工夫が増えてきてはいますが、やはり基本は歯磨きです。歯が健康じゃないと美味しいものも食べられず辛い思いをするのはお子さん自身。
親としては、子どもが自分できちんと歯磨きができるようになるまで、フォローを続けることが大切です。どうかしっかりと、お子さんの歯磨きのケアをしてあげてくださいね!