そこで今回は、小中学校の子どもがいる女性256人に学校の宿題以外で、どのような学習をさせる予定なのか聞いてみました。皆さんの回答からは、学習の機会を絶やさないための様々な工夫が見えてきました。
66.8%の母親が「子どもに宿題以外の学習機会を与える」と回答
nullまず、小中学校の子どもがいる256人の女性に休校期間中、宿題以外の学習の機会を与える予定があるかどうか聞いてみました。結果は以下のようになっています。
(宿題以外の学習機会を与える予定が)ある・・・66.8%
ない・・・33.2%
今回の休校措置は突然で、休校期間は自治体によって異なり、学校によって宿題の量も様々。夏休みの宿題を超える量の宿題を出した学校があれば、子どもたちの自主性に任せている学校もあるようです。
そんな中、今回のアンケートでは、7割弱の家庭では、宿題に加えて何らかの学習機会を持たせる予定があると回答しています。
続いて、学習手段や、詳しい内容について掘り下げて聞いてみました(複数回答可)。
多く寄せられた5つの方法について、ランキング形式でご紹介します。
5位・・・通塾(7.3%)
null通っている塾が休校になっていない場合は、通塾を継続しているケースは多いようです。
「通っている塾が基本的に毎日解放されているので、少しでも多くの時間を塾で過ごして欲しい」(44歳・会社経営・役員)
「英会話塾にいく」(46歳・公務員)
「塾の自習室に行く」(50歳・医師)
「塾!」(40歳・ その他)
解放されている自習室を活用したり、受講のコマ数を増やすなどの対応をしている家庭もあるようです。
4位・・・デジタルコンテンツを活用(11.3%)
null動画サイトや学習アプリなど、デジタルコンテンツから学びの機会を得ている家庭も数多く見受けられました。
「YouTubeの教育系チャンネルを見せる」(33歳・主婦)
「アプリやサイトなどインターネットを使って楽しんで学習させようと思う」(32歳・総務・人事・事務)
「学校からのサイト、習った場所のできなかったことをネットで検索して復習」(49歳・主婦)
中には、期間限定で無料で公開されているサイトや、アプリを上手に活用している家庭もありました。
3位・・・塾の課題(13.0%)
null塾が休校中の場合であっても、塾から宿題が送られてきたり、オンライン授業が開かれたりと、きめ細やかな学習サポートを得られるケースもあるようです。
「塾からの宿題、動画配信授業」(46歳・公務員)
「塾からも宿題がでているから、それをやりつつパソコンを使って調べ学習させている」(39歳・主婦)
「塾の課題をやらせる」(50歳・総務・人事・事務)
家庭学習が続くと甘えが出てきそうですが、“塾”という組織が絡むことである程度学習のモチベーションが保たれる場合もあるのかもしれません。
2位・・・通信教育(19.8%)
null定期的に送られてくるテキストや、タブレット端末を通じて学習する通信教育。「休校を機に入会した」という声も寄せられました。
「進研ゼミのチャレンジタッチを申し込んだのでそちらをやらせる予定です」(38歳・主婦)
「チャレンジタッチを受講していて、たまっているので、いい機会に全部やってもらう」(42歳・公務員)
「受講しているスマイルゼミを今まではやらない日もありましたが、今は毎日1単元でも必ずやる」(40歳・主婦)
普段は、ちょっぴりサボりがちな通信教育が休校になってからとても役立っているとの声も寄せられています。
1位・・・市販のドリルを活用(24.9%)
null今回のアンケートで最も多かったのが、市販のドリルでの学習方法でした。
「英検4級のドリル(リスニングなどを含め)を一緒に学習します。(普段なかなか+アルファの勉強ができないため)」(41歳・技術職)
「書店でドリルを買って自宅学習させる」(43歳・営業・販売)
「市販の問題集」(52歳・金融関係)
復習も予習も自分の裁量でできる市販のテキスト。入会手続きや登録の手間がなく、すぐに手に入ることも大きな支持の背景にあるのかもしれません。
日本出版販売株式会社が発表した3月10日調べのベストセラーランキングでは、上位20冊の中に学習用テキストが6冊もランクインするという過去に例のない”特需”も起こっていました。
まだまだある!こんな方法で勉強させています
null今回はランク外でしたが、複数の回答が寄せられた学習方法をご紹介します。
無料プリントを印刷
「ネットでダウンロードした漢字のプリントをやらせようと思っています」(38歳・その他)
家庭教師をお願いする
「家庭教師」(49歳・その他)
英語教育を集中的に
「洋画を見ながら英語の勉強」(53歳・研究・開発)
「ラジオ英会話などを聞かせてリスニング力をアップさせたい」(42歳・その他)
体育も音楽も勉強です
「体がなまるので、親と過ごすときには体育の代わりとなる運動をすることや、個人的に頑張っていた地元の合唱団が休止になった代わりに、自宅で合唱予定だった楽曲を音楽として歌うことなど」(45歳・総務・人事・事務)
「格闘技の練習」(40歳・総務・人事・事務)
休校でたっぷり時間ができたからこそ、“今しかできない学習法”を選択している家庭もありました。
今回は、休校期間中の学習方法についてお届けしました。
親子で仲良く英語を勉強したり、文章問題を手作りしたり、独自の方法で子どもの学習を支えている家庭もありました。このまま春休みを迎えますが、いつもとは違う環境での勉強を通じて“学びの楽しさ”を知ってもらえるといいですね。