今回『kufura』は、小中学生の子どもを持つ265人の女性にアンケート調査を行い、子どもたちは日中にどんな過ごし方をしているのかうかがいました。
突然の学校休校!どんなふうに過ごしてる?
nullまず、アンケート対象者265人に子どもたちが毎日どんなふうに過ごしているのか聞いてみました。回答の内容は大きく分けて6つの内容に分類することができました。
理想的な過ごし方から、親が頭を抱えてしまうような悩ましい過ごし方まで、多様な回答が寄せられています。
(1) 自主勉強や宿題
nullまず、本来は学校に行っている時間に計画的に勉強をするという模範的な例です。
「規則正しい生活を徹底させて、学校の生活に近いよう勉強させる」(43歳・営業・販売)
「子供が低学年のため、夫婦で交代して仕事を休んで自宅で勉強したり遊んだりする予定」(35歳・総務・人事・事務)
「休校だと分かった時点で目安として時間割を作り曜日ごとに何をするか決めました。内容については子供と各科目を割り振り、そこにドリルや学校から指定された教材などを使うようにしました」(45歳・総務・人事・事務)
「塾も習い事もすべて休校なので、家庭学習と宿題をして、家のお手伝いをする」(49歳・主婦)
親がカリキュラムを組んだり、親子で協力して学習計画を立てたりして、学校で勉強しているはずの時間を勉強で埋めるという回答例でした。
(2) ゲーム
null30人以上が回答した「ゲーム」という回答。せっかく立てた学習計画が“絵に描いた餅”になってしまうケースは少なくないようです。
「親としては、生活のリズムを崩すことなく学校に行っているときと同じような時間で過ごして欲しいが、本人は早めの春休みの気分で、ゲームばかりをするつもりでいます」(44歳・会社経営・役員)
「自宅で自主学習とは言ってはいるが、おそらくゲーム漬けになると思う」(57歳・医師)
「ゲームざんまい。かわいそうで叱らない」(38歳・その他)
「すでに毎日ゲームをやっている」(55歳・その他)
「ずーっとスマホで遊んでいる」(44歳・その他)
在宅時間をすべて勉強にあてることは不可能なことです。さらに、図書館も博物館も休館で、不要不急の外出を控えるように言われている児童もいるでしょう。その場合、室内のアクティビティとしてゲームを選択する子どもは少なくない模様です。
(3)外遊び
null今回のアンケートでは、条件つきで外遊びを黙認している家庭は少なくありませんでした。
「自宅以外は公園など密閉空間以外の場所」(43歳・営業・販売)
「友達の家に行ったり、公園で遊んだりしている。スイミングスクールが休会措置が取れるようになったけど、あまりにも退屈しているので、休会措置は取っていない。マスクだけさせている」(34歳・主婦)
地域の温度差もありますが、“子どもが子どもを呼ぶ公園”もあるのではないでしょうか。
(4)学校の預かり制度・学童
null子どもの通う学校が自主登校を許可している場合、その制度を活用して仕事を続けている共働き家庭の声です。
「自主登校教室と放課後クラブ(学童)」(44歳・総務・人事・事務)
「学校での預かり、学童」(45歳・総務・人事・事務)
「状況が変われば、学校開放や学童が休みになってしまうかもしれない」と綱渡りのような気持ちで仕事を続けている家庭もあるようです。
(5)祖父母宅で過ごす
null近くに協力的な祖父母が住んでいる場合は、強力なサポーターになっている場合も。
「祖父の家に預けようかと思っている」(38歳・技術職)
「おばあちゃんの家」(49歳・営業・販売)
新型コロナウイルスに感染した場合のリスクが高いとされているのが、高齢者。後ろめたさを感じつつも、仕事を続けるために父母や義父母の手を借りている女性もいました。
(6)趣味を楽しむ
null有り余る時間を活用して、普段できないことに挑戦している子どもたちの例も。
「バドミントンの素振り練習。縄跳び。料理など、家事手伝い。下の子たちの世話など。ビーズでアクセサリー作り。英検の勉強」(41歳・技術職)
「結構むずかしいガンダムのプラモデルを買ったので一緒に作っている」(46歳・主婦)
「家で課題をしたり、DVD鑑賞や、好きなハンドメイドをしたり、スマホでYouTubeをみたり、ゆっくり過ごす予定」(47歳・主婦)
「塾や習い事も休みなので、おやつ作りや家の手伝いを体験させる」(48歳・その他)
「自宅趣味に没頭する。ギター・絵を描くなど」(31歳・主婦)
親子での共同作業でお菓子やプラモデルを完成させるのは、良い思い出になりそうですね。
アンケートを振り返って
nullアンケートの回答を参照すると、どのように子どもの学習意欲を奮い立たせ、学習時間を確保するかは、親にとっての大きな悩みとなっているようです。また、子どもたちの居場所が家以外になく、ゲームや動画サイトに没頭する様子に不安の声が多く聞かれます。
その逆に、休校時間を“余暇”ととらえ、子どもと一緒に趣味を楽しんでいる家庭もありました。
『kufura』では引き続き、各家庭における学習方法に関するアンケート結果もご紹介していく予定です。