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いつも悩む「風邪のときのお風呂」問題!医師のジャッジと注意点は…

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昔はよく「風邪をひいている時は、お風呂はダメ!」といわれたものですが、最近では「お風呂に入ってもOK」という見方もあるようです。実際のところ、どちちの説に従えばよいのか、調布東山病院の児玉華子医師にお話をうかがいました。

医師に聞く「風邪をひいたらお風呂はNG or OK?」

「特別な場合を除いては、風邪のときにお風呂に入ってもかまいません。

風邪を早く治すためには、免疫力を高めることが非常に大切。人間の身体は体温が上がると免疫力がアップするともいわれているので、お風呂で身体を温めるのは、特に風邪のひき始め、または熱が下がった回復期など、症状が軽い際にはよいことだと考えられます。

ただし、湯冷めしないようにくれぐれも気をつけましょう」(以下、「」内は児玉医師)

高温・長風呂はNG!風邪のときのお風呂の入り方注意点3つ

風邪のときにお風呂はOKといっても、普段とは違って何か気をつけるべきことはあるでしょうか?

(1)40度前後のぬる目のお湯に5分ほど浸かるだけにする

「身体を温めることは大切ですが、あまり熱いお風呂に長時間入りすぎると体力を消耗して、メリットよりもデメリットのほうが大きくなってしまいます。

まず、お湯の温度は40度前後がいいでしょう。高温のお風呂では、めまいやたちくらみを起こすおそれがあるという点でもおすすめできません。

また、身体を温めるには5分も入れば十分です」

(2)湯冷め対策を万全に行う

「せっかく身体を温めても湯冷めしてしまっては元も子もありません。

お風呂から出たときに急激に身体が冷えないように、あらかじめ脱衣所は暖かくしておきましょう。もちろん、身体や髪を素早く乾かすことも大事です」

小学校低学年くらいまでのお子さんの場合は、普段はひとりでお風呂に入っていたとしても、風邪をひいているときだけはお風呂上りにお母さん・お父さんがサポートしてあげるほうがいいかもしれませんね。

(3)湯上がりに水分補給を行う

「脱水状態は免疫力低下を招き、風邪の回復を遅らせることにもつながります。お風呂上がりには、白湯などで水分補給を行いましょう」

こんなときは気を付けたい!お風呂に入らないほうがいい症状3つ

さきほど、お風呂は“特別な場合を除いて”OKというお話がありましたが、お風呂NGなのはどのようなときなのでしょうか?

(1)38度以上の高熱が出ている

「ひとつの目安として、38度以上の高熱時には、身体を温めるメリットよりも、体力消耗のデメリットのほうが大きいといえます。

また、38度を超えなくても、熱で頭がフラフラするような場合には、お風呂に入るよりも安静第一でしょう」

(2)吐き気、下痢の症状がある

「風邪の症状として、吐き気や下痢が伴う場合にも、お風呂は入らないほうがいいでしょう。脱水を助長するほか、患者の嘔吐物や便によって、浴室で家庭内感染を引き起こすおそれがあるからです。

もし、どうしてもお風呂に入りたいのであれば、家族のなかで最後に入るようにしましょう」

(3)頭痛がする

「風邪のときの頭痛は、発熱などで頭蓋骨内の血管が広がることで、周辺の神経を刺激して起こっているものです。対処法としては冷やすほうがよいとされています。

お風呂で身体を温めると血管がより拡張して、頭痛を悪化させるおそれがあるので要注意です」

 

風邪のとき、お風呂に入っていいかどうかはいつも悩みどころですが、軽い症状であればOKなんですね。

もちろん、上記で挙げたNGな症状があるときには無理は禁物ですし、湯冷めにはくれぐれも気をつける必要がありますが、さっぱりしたいときは我慢せずお風呂に入ってもいいでしょう。

 

【取材協力】

児玉華子・・・北里大学医学部卒業、北里大学病院での研修後、膠原病・感染内科学教室に入局。東京逓信病院、北里研究所病院および北里大学病院勤務を経て現在は、医療法人東山会調布東山病院内科・リウマチ科として勤務。日本リウマチ学会、日本内科学会、日本感染症学会、日本東洋医学会所属。『女医+(じょいぷらす)』所属。

 

 

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