妻が思う、現実的な「自分自身の理想の年収額」はいくら…?
null

まずは「自分自身の理想の年収の金額」を多かった順に見ていくと、5位までは以下の通りになりました。
同率1位:201万~300万円・・・15人(13.4%)
同率1位:501万~600万円・・・15人(13.4%)
3位:101万~150万円・・・13人(11.6%)
4位:151万~200万円・・・ 10人(8.9%)
同率5位:301万~400万円・・・8人(7.1%)
同率5位:401万~500万円・・・8人(7.1%)
同率5位:901万~1,000万円・・・8人(7.1%)
同じ質問を既婚男性にしたところ、扶養内での収入を気にする声が多く上がりましたが、妻側は男性に比べると扶養内を希望する声もある一方、扶養を超えた収入を望む声も多くありました。理想の金額にもばらつきが見られる結果になりました。なお、8位以下は下記の通りです。
8位:51万~100万円・・・7人(6.3%)
9位:801万~900万円・・・6人(5.4%)
同率10位:601万~700万円・・・5人(4.5%)
同率10位:701万~800万円・・・5人(4.5%)
12位:1,001万~1,500万円・・・4人(3.6%)
同率13位:10万円以下・・・3人(2.7%)
同率13位:11万~50万円・・・3人(2.7%)
15位:2,000万円以上・・・2人(1.8%)
16位:1,501万~2,000万円・・・0人(0%)
では、金額別に妻が自分自身に対して思う「理想の年収額」になった理由を見ていきましょう。
年収「100万円以内」を理想する理由とは…?
null「主人が高収入なので、無理して働かなくてもいいから」(53歳/主婦/10万円未満)
「家事育児と両立したいから」(45歳/主婦/10万円未満)
「家庭と仕事の両立を心身に負担がかからない程度にしたいと思うので」(68歳/主婦/51万~100万円)
「そこそこ稼いで家庭と仕事を両立したい」(33歳/主婦/11万~50万円)
「扶養内ぎりぎりで収まる金額」(62歳/デザイン関係/51万~100万円)
「扶養内で働きつつ、自由な時間もほしい」(32歳/主婦/51万~100万円)
年収100万円以内を年収の理想とする方からは、家事育児と仕事の両立をしたいという声や、税金を考えたいという声が上がるなかで、自由な時間があることが理想的という意見や、働く必要がないという声もありました。
理想年収101万〜200万円:家事と仕事、支出のバランスを重視
null「家事が第一なのでがんばって働きたくない」(52歳/総務・人事・事務/151万~200万円)
「自分の無理のない働きができるバランスがそれぐらいだから」(43歳/主婦/101万~150万円)
「仕事と家事と両立できる最大限の収入が欲しい」(33歳/総務・人事・事務/151万~200万円)
「家事育児に支障なく働きたいのと、このくらいの年収なら生活に余裕が生まれそうと感じた」(42歳/主婦/151万~200万円)
「扶養で働ける年収がいい」(57歳/主婦/101万~150万円)
「社保を払わなくてよいぎりぎり」(43歳/主婦/101万~150万円)
「子どもの塾代が出せる」(50歳/主婦/101万~150万円)
101万円〜200万円を理想とする方からは、家事を優先したいという声が上がる一方で、扶養や税金を意識するという声もありました。また子育て世代からは、現実的に子どもの教育費に回したいという声も。家事と仕事、そして支出のバランスのちょうど良いところを考えているようですね。
理想年収201万〜400万円:趣味を楽しみたいという声も
null「共働きして貯金が可能になる」(54歳/主婦/301万~400万円)
「無理なく生活と趣味ができるから」(52歳/主婦/201万~300万円)
「これだけあれば、理想的な推し活ができるから」(55歳/主婦/201万~300万円)
「好きな旅行に使う費用を捻出したい」(60歳/主婦/201万~300万円)
「旅行など自分の趣味を楽しみたい」(69歳/学生・フリーター/201万~300万円)
201万円〜400万円のゾーンでは、旅行や推し活に回せそうという声があるなかで、生活を自立させたいという声も。
「自立できる金額」(66歳/営業・販売/201万~300万円)
「義父母と同居しなくてもやっていける金額だからです」(54歳/主婦/201万~300万円)
このゾーンでは生活環境を変えることができる収入だと考える人もいる結果になりました。
理想年収401万〜600万円:老後の貯蓄もしっかりしたい
null「家計の足しになるように」(39歳/総務・人事・事務/501万~600万円)
「老後困らずにやってけそうな金額がほしい」(49歳/総務・人事・事務/401万~500万円)
「金銭的に余裕が出る金額のため」(46歳/その他/401万~500万円)
「お互いに干渉しなくて自由に使える」(69歳/その他/401万~500万円)
「家のことは夫婦で協力してやるべきなので、夫婦共働きの場合同収入である働き方をするべきだと思う」(68歳/総務・人事・事務/401万~500万円)
「しっかり稼いで、将来に蓄えたいので」(41歳/主婦/401万~500万円)
「使えるお金や貯めるお金を手元に残したい」(47歳/主婦/401万~500万円)
「贅沢がしたいわけではなく、でも常にこれいくらだろとか、我慢しよとかいちいち考えながら暮らさなくてもいいくらいの余裕が欲しい。老後の貯蓄がしっかりできるくらい」(56歳/主婦/501万~600万円)
401万円〜600万円のゾーンでは、夫と同等に働き、自由にお金を使いたいという声や、もっと貯蓄に回して蓄えたいという意見も多く見られました。老後を考えるとこの金額になるという声もありました。
理想年収601万〜1,000万円:もう少し贅沢したい
null「もう少し贅沢をしたいのが理想」(46歳/主婦/601万~700万円)
「不自由なく生活したい」(45歳/主婦/801万~900万円)
「無理なく、余裕を持って生活できる」(36歳/その他/801万~900万円)
「裕福に生活したいから」(39歳/主婦/901万~1,000万円)
「旅行が年に1回くらい楽しめる程度ほしい」(45歳/その他/801万~900万円)
「そこそこ、やりたい事を我慢しないで生活できる年収だと思う」(65歳/主婦/701万~800万円)
「好きな旅行に十二分にお金をかけることができると思うから」(70歳/主婦/601万~700万円)
「子どもに十分な教育費をかけられる値段」(45歳/主婦/801万~900万円)
601万円〜1,000万円のゾーンでは、旅行や子どもへの十分な教育費を望む声が見られました。何かをするときにお金の心配をしなくていいというのが理想だという方が多くいるようです。
理想年収1,001万円〜:お金はやっぱり大事
null「お金はとても大切だと思っているから」(41歳/主婦/1,001万~1,500万円)
「ちょっと贅沢できる金額だから」(63歳/総務・人事・事務/1,001万~1,500万円)
今回のアンケートで一番金額が高かった1,000万円〜と答えた方のなかには、贅沢をしたいという声のほか、お金は大切という現実的な回答もありました。
いわゆる「年収の壁」どう考える?
null
「年収の壁」が話題になっている中で、既婚女性の理想の年収額がかなり幅広いのが印象的な結果になりました。扶養内で働くことを意識する人もいれば、500万円以上を目指したいという人もいて、ライフスタイルや価値観によって理想が異なることがよく分かります。
特に、「扶養の範囲内で働きつつ、自由な時間も確保したい」 という考えと、「しっかり稼いで貯蓄や趣味に回したい」 という考えがあることが分かります。
前回、既婚男性に聞いた「妻の理想の年収額」を聞いたアンケートでも、妻の年収額は、扶養の範囲内や税金を考慮した金額が理想という声が多く上がる結果になりましたが、背景にはやはり昨今話題に上がる「年収の壁」があると考えられます。
この「年収の壁」については、103万円から160万円(基礎控除95万円、給与所得控除65万円)に引き上げられる案が審議中です。
また特定扶養控除となる19歳以上23歳未満の扶養家族(主に大学生)を持つ世帯の税負担を軽減する制度では、150万円に金額が引き上げられることになっていて、お子さんのアルバイト額も今よりもゆとりを持つことができるようになります。
年収の壁の具体的な金額については、これからも調整をすることが議論されていますが、この変化が既婚女性の働き方や理想年収にどう影響を与えるのかが気になるところです。
最近は物価の上昇も続き、いろいろな物やサービスの価格は上がる一方なので、女性に限らず働き方に注目が集まっています。皆さんは今の働き方にどのような意見を持っていますか?
今回は、既婚女性の理想の年収額を聞きましたが、前回は既婚男性に「妻の理想の年収額」を聞いています。あわせて読んでみると、夫と妻の考え方や理想の金額の違いも感じるかもしれません。ぜひ読んでみてくださいね。

大学卒業後OLから25歳でアナウンサーへ転職。テレビ、