ファンキー&チャーミングなアフロ青年は、KURASEEDSスタッフのマスコット的存在
null毎週月〜木曜日、朝5時から1時間の生放送『KURASEEDS』。毎日出演しているkufura編集長・サトウのまわりには、番組を支えてくれる、たくさんのスタッフがいます。
このシリーズでは、普段あまり接することのない「ラジオで働く人たち」の素顔に迫りつつ、番組のテーマに沿って、それぞれが「暮らしの中で大切にしてる”暮らしの種”」を聞いていきます! 7回目となる今回は、 アシスタントディレクターの加藤海陸(かとうかいり)さんにご登場いただきました。
__放送の仕込みから本番中まで、ディレクターさんをサポートするアシスタントディレクター(AD)さんは、KURASEEDSには欠かせない存在。そんな中でも、ムードメーカーとしてチームのみんなから愛されているのが、アフロヘアがトレードマークの海陸さんです。いきなりですが、いつからアフロにしているんですか?
「もう4年半くらいになりますね。母親にすすめられたのがきっかけで」
__意外なきっかけですね!
「母がソウルとかR&Bといったブラックミュージックが好きで。あと、漫画の『アフロ田中』も。そういうのもあって、“似合うからアフロにしてみたら”って言われたんです。僕自身もヒップホップが好きだったのもあって、のせられてやってみたら、けっこうしっくりきました。まぁ、この季節はめちゃめちゃ暑いんですけどね」
__ご実家は北海道の旭川だそうですね。
「そうなんです。上京とともに今の会社に入って、ラジオの仕事に就きました。札幌で学生をしていたのですが、道民らしく『水曜どうでしょう』に憧れて、夏休みに原付で旅に出ようと思い立って。せっかくだから東京に行ってみようと、キャンプをしながら、10日間くらいかけて……」
__なかなかの冒険ですね。
「いろんなことがありました。福島あたりで峠越えをしているときに、うっかりガス欠になっちゃったんです。なかなか車の通らない山奥だったので、“これは困った……”って思いながら、原付を押して歩いていたんです。そうしたら、野生の猿の群れに遭遇して。電線を揺らして威嚇されて、襲われたらどうしよう……みたいな経験をしました。
そのとき、運良くトラックが通ったので、助けてもらったんですけど。あのまま山奥でひとりぼっちだったら、猿の大群に襲われているか、仲間に入れてもらったか、どっちかでしたね(笑)」
__そんなハプニングを経て、東京に着いた、と……。
「せっかく東京に行くんだから、ラジオ局を見学させてもらいたいということで、事前に学校の先生を通じて、人を紹介してもらっていたんです。
で、その方に道中の話をひとしきりして、いずれ東京でラジオの仕事をしたい、って言ったら、“キミ、面白いね。今すぐ東京に来なよ”って言ってもらえて。そのまま今の会社に入れてもらいました」
__なるほど!そんな数奇な運命で、ラジオの世界に入ったんですね。
「一旦、手続きのために北海道に原付で帰ったんですけど、帰りも大冒険になってしまって。
帰る前にどうしても富士山に登りたいって思って、チャンスが1日しかなかったんですが、強行して登ったんです。その日はツアーが中止になるくらいのスコールが降って、そんなに立派な装備じゃなかったので、けっこうヤバいぞ……ってなって。
引き返そうか迷ったんですが、ギリギリいけそうだったのでなんとか登頂できて。そうしたら、パッと雲が晴れて、数十日ぶりの御来光が拝めたんです。いやぁ、あれは奇跡でしたね」
__旅先での運命的な出会い……とはいえ、ご両親は勢いで上京するのに反対しませんでした?
「いや、全然反対されませんでしたね。実家は旭川でラーメン屋をやっているんですけど、両親とも、好きなことをやれってずっと言ってくれていて。ラーメン屋は大変だから継がないほうがいいぞ、って(笑)。それもあって、好きだったらラジオに関わる仕事ができれば、っていう思いがありましたし」
__いいご両親ですね。
「それこそ、高校生のときはちょっと尖っていたので、実家でラーメンを食べているときも、“またラーメンかよ。俺はカレーが食いてえ”ってなったりしてました。でもこうやって地元を離れて東京で暮らしていると、やっぱり実家のラーメンが食べたくなるんですよ。
もちろん東京にもおいしいラーメンはたくさんあるし、いろいろ手が混んでるなぁって感心します。でも、こんな言い方をすると恥ずかしいけど、うっぱりうちの実家のシンプルな醤油ラーメンがいちばんおいしいですね。『梅光軒 旭川 末広店』っていうお店なので、旭川に行く機会があったら、ぜひ食べてみてください!」
ヒップホップからアニメまで…大好きなものに囲まれたライフスタイル
null__暮らしの中の「小さな種」を見つけるという、KURASEEDSの番組テーマにちなんで、ご自身にとっての暮らしの種……自分の生活に欠かせないモノを見せていただきます。海陸さんにとって、それはどんなものですか。
「まとまらなかったんですけど、大好きなヒップホップのレコードと、あと最近めちゃめちゃアニメにハマっているので、『シン・エヴァンゲリオン』の主題歌のLP、あと、アフロコームを持ってきました。
エミネムとカニエ・ウエストは、ずっと大好きなアーティスト。それと最近いちばんよく聞いているメトロ・ブーミンのアルバム。どれもやっぱり最高ですね」
__KURASEEDSは朝の番組なので、なかなか王道のヒップホップはかかりませんよね。
「そうですね。これは本当にただの趣味です。今でこそ、ラジオの仕事もあって、いろいろなジャンルを聴くようになりましたが、音楽はもともとヒップホップ一辺倒で。
同じ年の従兄弟がいて、今、アーティストをやっているんです(※旭川在住のヒップホップMC、GOODMOODGOKUさん)。昔からその子の家で遊んでいると、ずっとヒップホップがかかっていて。その影響が大きいかもしれません」
__お母さんもブラックミュージックがお好きということで、そういう環境があったんですね。それとアニメ好きはどうつながるんですか?
「いや、つながらないです(笑)。アニメも元々好きでしたが、たくさん見るようになったのはこのコロナ禍と、『鬼滅の刃』がきっかけですかね。エヴァンゲリオンも見たことがなかったのですが、ハマってイッキ見しました。今好きなのは、『五等分の花嫁』と『彼女、お借りします』です。めちゃくちゃ面白くて、続きが気になるんですよ〜」
__意外にも恋愛アニメが好きなんですね!
「このジャンルは全然攻めてこなかったんですけど、見始めると止まらないです。音楽も、ずっとヒップホップばかり聞いていたけど、担当する番組によっては、全然興味がないジャンルも聴かなくちゃいけない。それが大変だなって思ったこともありましたけど、やっぱり好きなものが増えていくのは楽しいじゃないですか」
KURASEEDSでの仕事を通して、新しい情報がどんどん吸収できる
null__アシスタントディレクターとして入っているKURASEEDSの放送でも、新しい発見はありましたか?
「KURASEEDSで、僕が入っているときに取材をさせていただいた立ち喰い梅干し屋さんには、放送後に自分でも行ってみましたし、番組で梅干しの効果を聞いたので、それから梅干しは欠かさなくなりました。
普段はコンビニエンスストアのお弁当ばかり食べているような生活なので、KURASEEDSで仕事をしているうちに、だんだん生活が豊かになっていくかも、って思います。
今まで気に留めたことがなかったような、暮らしの中での細かいことを知れるので、やっていて楽しいです。ホント、全部が知識になりますよ」
__離れて暮らす北海道のご両親も安心できるかもしれませんね。
「KURASEEDSが放送している朝5時に聞いているかどうかわかりませんが、今はお店でもラジオをかけてくれています。昔はテレビが流れていたんですけど。
いつか、好きなヒップホップを流すような番組を自分でつくることができたら、それを実家の店で流してほしいですね」
今回登場してくれた加藤さんが担当しているラジオ番組、J-WAVE『KURASEEDS』。朝5時からの生放送はもちろん、音声配信サービス「radiko」を使ってパソコンやスマホから、24時間視聴可能です。ぜひ一度、お試しください。
【 ラジオ番組 『KURASEEDS』(クラシーズ)】
放送局:J-WAVE(81.3FM)
放送日時:月~木曜日 AM5:00~6:00
「暮らしに役立つ」情報を中心に、一日のスタートをすこやかに、穏やかにリフトアップする番組です。ナビゲーターは、山中タイキさんと『kufura』編集長の佐藤明美。ラジオの生放送の様子は、kufuraのインスタライブで毎日生配信しています。
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