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会議中、手はどこに置くのが正解?「印象UPのノンバーバル」【踊らず進む!会議のお作法】vol.10

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言葉や話の内容そのものよりも、人に与える印象が大きいとされる “ノンバーバルコミュニケーション”。“非言語コミュニケーション”ともいわれ、話すコンテンツ以外のほぼ全てを指します。会議のシーンでも、ノンバーバルが人に与える影響は同じ。表情・服装・態度・姿勢・話し方などが、大きく影響するのです。

今回は、「会議でのノンバーバルコミュニケーション」について、チームビルディング・コンサルタントの尾方僚さんに詳しく教えていただきました。

クイズ! 「会議中の手の位置」はどこがベスト?

突然ですが、質問です。

Q.会議中の“たたずまい”も“ノンバーバルコミュニケーション”のひとつ。次のうち、会議中の手の置き場所として、正しいものはどれでしょうか?

a.膝の上

b.下にまっすぐおろしておく

c.机の上

ズバリ答えは……

A.「c.机の上」です。

「膝の上」でも良さそうな気がしますが……、「机の上」に置いておくべきなのはなぜなのでしょうか。次の章で理由をご説明しましょう。

印象が変わる! 会議参加の「ノンバーバール」の基本

では実際に、会議で相手にいい印象を与えるためのノンバーバルについてご紹介しましょう。全てが当てはまるわけではありませんが、おおよその参考になるはずです。

(1)「顔」は机と平行に、口角をあげた「表情」を

人と会話をするとき、相手に一番よく見られるのはやはり目、そして顔全体です。会議の場ではとくに“顔を平行にする”そして“口角を上げる”ことを心掛けましょう。

とくに10人以上の大人数会議になると、ひとりが喋る頻度も減るため、顔が下向きになりがち。しかし下を向いていると顔を上げたときに上目使いになってしまい、相手への印象が悪くなってしまいます。
顔はなるべく机や床と平行にしておきましょう。

また、意識して口角を上げることもとても大切。表情が明るくなり、つまらなそうに見えることを防げます。

(2)「手」の位置は机の上に

テーブルを囲んで会議をする席では、常に机の上に手を置いておくのがベター。相手に「隠し事は何もない人」という誠実な印象を与えられます。

会議で腕組みをしている人をよく見かけますが、腕組みは自分を防御する・相手を警戒しているといった印象を与えることも。偉そうに見えてしまうこともあるので、じつは会議中の仕草としてはオススメできません。

“手は机の上に”と覚えておいてください。

(3)「服装」は会議に参加する目的に合わせて

そのときに主張したい・表現したい内容に合わせた服装を選びましょう。

例えば意見を通したいときは、カジュアルな服装ではなく、フォーマルなスーツなどでのぞむといいでしょう。色も和ませ系のピンクややわらかい印象を与える淡色系ではなく、黒や紺など濃い色を選ぶと雰囲気がぐっと引き締まります。

(4)「部屋」はなるべく明るく

ノンバーバルは自分が人に与える情報だけでなく、場所の明るさや相手との距離感など、その場の環境も含まれます。

会議をする部屋は、カーテンを開けたり照明を調整するなどしてなるべく明るくするといいでしょう。暗いと気持ちが沈みがちになり、進展ある会議になりにくくなる可能性があります。

(5)「相手との距離」は目的に合わせて変える

相手との距離は、目的によって変えましょう。

カジュアルな会議なら、パーソナルエリア(他人に近付かれると不快に感じる空間・距離)を侵食しない程度の、両方が手を伸ばせば指先が触れあうことができるくらいの距離で。

オフィシャルな会議は、それよりも少し遠く、距離をあけることで緊張感が生まれます。

マイナス要因になりがち!「気をつけたい仕草や態度」

「退屈そう」に見える動作をしない

何かを考えるとき、手でペンをくるくるまわすクセがある方もいるでしょう。本人は何の気なしにしている“ペンまわし”ですが、会議中は周囲から「退屈そう」だと見られることも。

もちろん、つまらなそうな顔をしたり、あくびをしたりするのも同様です。

そういった姿を見ると、司会者や発表者は「明らかに退屈そうだけど、このまま進めていいのかな」と不安になります。会議全体の雰囲気にも影響し、参加者のやる気をそいでしまうことにもなりかねません。

「余計な仕草」は控えるように心がける

髪をかきあげたり、頬杖をついたり、顔のまわりを触ったりする仕草は、見ている人に不快感を与える可能性があるのでやめましょう。

マイナスのノンバーバルコミュニケーションを避けるには、とにかく“余計なことはしない”態度を肝に銘じておくことが大切です。

「不慣れ」「稚拙」な印象を与える言動を見直す

発言するときに頭が真っ白になって、「えー」「あのー」などと言って言葉がなかなか出てこない人を見かけることがありますよね。話の途中でしどろもどろになってしまうと、どうしても準備不足や不慣れな印象を与えてしまいます。

また、語尾をやたら伸ばすクセがある方も要注意。聞く人に稚拙な印象を与えてしまい、話に説得力がないと思われかねません。

いくら話す内容が良くても、相手に十分伝わらなくなってしまう可能性があるので、身に覚えがある方は改善していきましょう。

“素の自分”をただ全面的に押し出すことは、成熟したノンバールコミュニケーションとは言えません。会議で自分の目的に見合わない、マイナスだと思われる要素は自分でプラスに転換させるべく、意識して変えていきましょう。

 

いかがでしたか? まずは、今回お伝えした“会議でいい印象を与えるノンバーバルコミュニケ―ションの基本”をきちんとおさえることが大切。
「その会議で自分が主張したいこと、表現したいことは何か?」――これを明確にすることが、ノンバーバルを整える上での第一歩なのです。

 


 

【取材協力・監修】

チームビルディング・コンサルタント

尾方僚

大手就職情報会社に9年間勤務した後、コンサルタントとして独立。大学や企業人事担当者向けの講演を数多く行い、企業の採用コンサルテーション・研修に従事する。現在、日本女子大学リカレント教育課程 講師、日本工業大学、デジタルハリウッド大学の非常勤講師としてキャリア系科目を担当。著書は『プレゼン以前の発表の技術』(すばる舎)、『100人の前でもキチッと話せる本』(インデックスコミュニュケーションズ)など多数。

【参考】

尾方僚(2011)『プレゼン以前の発表の技術』(すばる舎)

尾方僚(2007)『100人の前でもキチッと話せる本』(インデックスコミュニケーションズ)

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