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職務経歴書の「自己PR欄」をフル活用しよう!面接に進むための書き方は…

採用応募時に提出する職務経歴書。これまで在籍した企業、所属部門、担当職務などを記しますが、それだけで終わらず「自己PR」欄を設けることをおすすめします。

では、自己PR欄には何を書けばいいのでしょうか。
基本的には次のような項目です。

●これまでの経験を通じて身に付けたスキル
●仕事をする上で心がけてきたこと、こだわってきたこと
●仕事をする上で今後目指したいこと
●性格面の長所

【ほかにも森本千賀子さんの「職務経歴書」に関する記事をチェック】

強みが伝わる「職務経歴書の書き方」…これまでの担当業務だけではダメだった

職務経歴書は志望企業ごとに「カスタマイズ」が大事!面接に進む書類の作り方

「抽象的」「主観的」にならないよう、具体例を記す

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これらを書く際に注意しなくてはならないのは、表現が抽象的になりがちなことです。

「業務の効率化に取り組みました」

これだけでは、説得力に欠けます。なるべく「行動している姿」を相手がイメージしやすいように書きましょう。

例えば、

「残業時間の削減策を考え、業務の効率化に取り組みました。一例として、伝票処理が月末に集中しないよう、1週間ごとに提出するルールを営業部門に提案・交渉し、仕組みを整えました」

といったようにです。また、「主観的」な表現も、なるべく具体化するようにしてください。

例えば、

「お客様に喜んでいただきました」
「お客様の信頼を獲得しました」

これは主観ですね。具体化するなら、

「お客様に喜んでいただき、その後○年間で○人の新規顧客をご紹介いただきました」「お客様の信頼を獲得し、リピート率は90%に達しています」

このような客観的事実が添えられていれば、

「本当に喜ばれたんだな」「信頼されているんだな」

と納得させることができます。数値で表せられるものは、なるべく数値で示したいものです。

自己PRの分量はどのくらいがちょうどいい?

性格面のアピールをするときも同様です。「チャレンジ精神旺盛です」と書くよりも、

「会社で○○マーケットを開拓する新規プロジェクトが持ち上がったとき、真っ先に手を挙げて、リーダーを務めました」

といったように、性格面の強みが発揮された場面のエピソードを添えることをおすすめします。

「こんな行動をして」→「このような結果を得て」→「新たなノウハウ・スキルを身に付けた」。

このサイクルを成立させた事実をエピソードとともに伝えると、「自ら行動を起こし、経験を糧にして成長していける人」という期待を持たれ、面接に進める確率が高くなるはずです。

ただし、具体的なエピソードを書くとはいっても、あくまで「簡潔に」が基本です。ダラダラとした文章にならないように気を付けてください。A4紙の3分の1~4分の1程度以内にまとめるのが理想です。

スポーツの経験や習慣は好印象につながる

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自己PR欄には、仕事のことしか書いてはいけないわけではありません。
プライベートの活動でも、好印象を与えるのに効果を発揮することがあります。特にスポーツに真剣に取り組んだ経験は積極的に書いてもいいでしょう。

例えば、「柔道○段」などの資格、「全国高校○○○選手権準優勝」、「フルマラソン出場記録○時間○分」といった戦績や記録に関しては、学生時代のものを書いてもOK。

スポーツで成果を挙げた経験を持つ人は、「ストイックに努力できる人物」「忍耐力がある人物」と、プラス評価を得られるケースは多いのです。

現在も社会人サークルなどで活動を続けているなら、それを書き添えてもいいでしょう。また、スポーツ以外の趣味でも「極めている」ものがあれば記すのも手。純粋に興味を持たれ、会ってみたいと思われるかもしれません。

 

担当者により伝わる職務経歴書になるように、参考にしてくださいね。

 

構成/青木典子

 

 

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