企業研究のきっかけは、求人広告以外にも!
null自分の「CAN(できる)」「WILL(やりたい)」を明確にしたら、それにマッチする企業を探しましょう。「WILL」の見つけ方については、前回の「やりたいことが見つからないなら…?10の質問で探す“自分のWILL”」も参考にしてみてください。
転職情報サイトに掲載されている求人広告や転職エージェントなどから提供される求人票には、応募者に求める要素や入社後の仕事、社風などがくわしく書かれていることもあれば、あまり書かれていないケースも多数あります。そこで、求人広告だけでなくさまざまなところから、企業研究・仕事研究を行ってください。
チェックするべき情報源と、そこからどんなポイントをつかめるかをご紹介します。
情報源1:企業の公式サイト
null商品・サービス
販売・営業・マーケティングなどに携わる場合、「この商品を売るためにはどんな経験・スキル」が必要かをイメージすることが大切です。これまでの仕事で扱ってきた商品とまったく異なっていても、顧客層(富裕層/主婦層/BtoB企業…‥など)が近ければ、経験を活かせる可能性があります。
取引先
取引先やパートナー企業の属性(業種・業態・企業規模)などから、それらの企業と付き合うために必要な知識・スキルをイメージします。
経営理念/社長挨拶
どんな理念に共感する人が受け入れられやすいかがわかります。抽象的な言葉で語られていることが多いですが、「ピンと来るかどうか」に注目してください。
沿革
これまでの歩みを見ると、例えば思い切ったチャレンジをしていたり、ハイスピードで戦略を実行していたりと、会社の「キャラ」「価値観」がつかめます。
新卒採用ページ
企業サイト内の新卒採用ページ、あるいはリクナビやマイナビといった新卒採用メディアに出している広告もチェックしてみましょう。
学生向けですので、企業サイトよりもわかりやすく、噛み砕いた表現で事業内容が説明されているケースが多いのです。
また、先輩社員が紹介されていることもあり、職場環境や日々の仕事のイメージがつかめます。
なお、社員紹介ページに登場している人は、その会社で高く評価されている社員であることが多く、望ましいとされているスキルや取り組み姿勢がわかります。
情報源2:ブログやSNS
null「ニュース」「イベント(社内旅行など)」「こぼれ話」などが投稿されていますが、そこにはその会社のキャラや社風が表れています。どんな人物タイプがマッチしそうかがつかめます。
情報源3:メディアの記事など
null企業サイトだけでなく、第三者メディアが発信している記事も探してみてください。
そこには、インタビュアーや有識者が客観的視点でその会社を語っていることもありますので、違った角度から情報を入手できます。
情報源4:検索
null社名で検索
ニュースリリース、新聞・経済誌の記事、評論家や個人ユーザーのコメントなどが見つかります。
社名+社長名
社長の経歴、インタビュー記事などが見つかります。
社名+商品・サービス名
世間の評価、ユーザーレビューなどが見つかります。
情報源5:転職エージェントから
null転職エージェントを通じて応募する場合、キャリアアドバイザーから「まだ発表していない新しい戦略」「選考で何を重視しているか」「これまでに採用されたのはどんなタイプの人か」など、表には出ていない情報を入手できることもあります。
このように、中途採用の求人広告だけでなく、さまざまな角度から情報収集をして、その会社への理解を深めてください。
自分にフィットするかどうかを見極められるのはもちろん、面接の場で語る志望理由にも深みが出て、的確な質問もできるようになるので、高評価にもつながります。
構成/青木典子