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「一挙手一投足」の意味と使い方は?間違いやすい点を解説

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「一挙手一投足」は、世間で話題になっている人の報道の中でしばしば見聞きする言葉ですよね。【あらためて知りたい頻出ビジネス用語#93】では、「一挙手一投足」の意味や使い方を掘り下げていきます。

解説して頂いたのは『たった一言で印象が変わる大人の日本語100』(ちくま新書)など、多数の著書を持つ国語講師の吉田裕子さんです。

「一挙手一投足」の意味とは?

一挙手一投足”(読み方:いっきょしゅいっとうそく)の漢字の通り、手や足を少しだけ動かすことを意味します。そこから派生して「細かい1つ1つの動作や行動」と「ほんのわずかな手間や労力」の2つの意味で使われています。

細かい動作を意味するときには「一挙手一投足に注目が集まる」、わずかな労力を意味するときには「一挙手一投足を惜しむというような形で使われることが多いです。

「一挙手一投足」はどんなときに使うといい?

“一挙手一投足”は、以下のような場面で使われています。

(1)注目が集まっているさまを表すとき

【例文】

・あのスポーツチームの監督の一挙手一投足に注目が集まっている。

・プレゼンテーションの際には、一挙手一投足が見られていると意識しなさい。

(2)意思表明をするとき

細かいことを面倒がらずに着手すること、細かいことまで気を配ることをアピールする際に使います。

【例文】

一挙手一投足の労を惜しまずに精進致します。

「一挙手一投足」の使い方の注意点は?よく見かける間違った使い方

“一挙手一投足”の同義語に“一挙一動”があります。

同じ意味ではありますが、2つの言葉は非常に混同しやすいので注意が必要です。

【よくある間違い例】

・一挙一動足

・一挙一投

・一挙手一動

混同しないように2つの熟語を覚えておきましょう。

「一挙手一投足」の例文は?

一挙手一投足”の例文を通じて使い方をイメージしてみましょう。

・先輩が担当している仕事を覚えるために一挙手一投足まで見逃さないように観察した。

・上司の機嫌を損ねないよう、一挙手一投足に気を張っている。

一挙手一投足まで見られていると思ってきちんとしなさい。

一挙手一投足の労を惜しまず取り組んで参ります。

「一挙手一投足」を言い換えると?同義語や類語は?

“一挙手一投足”の同義語や類似した意味を持つ言葉をご紹介します。

(1)「一挙一動」

“一挙一動”は、一挙手一投足の同義語。

【例文】

・ライバル社の一挙一動を見守っている。

(2)「一言一句」「一語一句」

“一言一句’(いちごんいっく)”“一語一句(いちごいっく)”は、ことばの1つ1つすべて。書き言葉について言う場合には“一字一句(いちじいっく)”という言い方もあります。

【例文】

一言一句もらさず上司の発言に聞き入った。

(3)「立ち居振る舞い」(たちいふるまい)

“立ち居振る舞い”は、立ったり座ったりする動作。日常の動作のこと。“立ち振る舞い”という言い方もあります。

【例文】

・マナーに厳しいクライアントなので、当日は立ち居振る舞いに気を付けてください。

 

今回は“一挙手一投足”という言葉について国語講師の吉田裕子さんに解説していただきました。

ビジネスシーンでしばしば登場する言葉なので覚えておきましょう。


 

【取材協力・監修】

吉田裕子

国語講師。塾やカルチャースクールなどで教える。NHK Eテレ「ニューベンゼミ」に国語の専門家として出演するなど、日本語・言葉遣いに関わる仕事多数。著著『大人の語彙力が使える順できちんと身につく本』(かんき出版)は10万部を突破。他に『正しい日本語の使い方』『大人の文章術』(枻出版社)、『英語にできない日本の美しい言葉』(青春出版社)など。東京大学教養学部卒。

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