北條さんは現在、オンラインの社員研修を担当するほか、オンライン会議にも多数参加されています。
円滑なコミュニケーション方法についてうかがった前回記事(リンク)に続く今回は、“オンライン映えファッション”や“時短メイク”など、すぐに役立つ情報が満載です。
前回の記事はこちらから→『微妙な沈黙、参加者が別の作業…「オンライン会議」のモヤモヤ、これで解消!【コミュニケーション編】】
ズバリ!「オンライン会議映え」するファッションは?
null―在宅でのオンライン会議のとき、どうしても服装選びが適当になってしまいます。“オンライン映え”する服選びのコツってありますか?
北條久美子(以下、北條):服の色は、背景の色とのバランスを考えて選ぶといいと思います。
背景が、家具やカーテンだったら、白基調の服がおすすめです。白は光を反射させて明るさを補うので、肌色が明るく若々しく見えます。いわゆる“レフ板効果”と呼ばれるものです。
逆に背景が白の壁面の場合は、白色の服を選ぶと背景と同化してしまいます。明るい色のトップスを選ぶとコントラストがキレイに見えます。
ピアス・イアリングやネックレスなどのアクセサリは、限られた画面の中の自分を引き立てる役割を果たしますので、身に着けたほうがいいですね。
―私は自粛期間でちょっと太ってしまったので、顔をスッキリ見せたいのですが……。
北條:オンライン会議で相手に見えるのは胸元から上の部分ですよね。
Vネックやクルーネックなど、襟元がほどよく開いていて、鎖骨が少し見える服を選ぶと、フェイスラインがすっきりと見えます。その反対で、首元が詰まった服やタートルネックを選ぶと、視覚効果でフェイスラインが目立ってしまいます。
最小限でキレイに見える!オンライン会議中のメイク
null―今、マスクが必須なので、メイクを簡単に済ませている女性も多いと思いますが、「ここだけはしっかりメイクをしたほうがいい」というパーツはありますか?
北條:オンライン会議のメイクで、しっかりおさえておきたいポイントが眉毛・チーク・リップの3点。逆に言えば、この3点さえしっかりしていれば、少々手抜きでもキレイに見えます。
口紅は普段はちょっと濃いめのカラーが画面上で映えやすくなります。眉毛をやや太めにして、チークも明るめのカラーをセレクトします。
実は、私は今日この3点のポイントメイクのみなんですよ。
―え、全然わかりませんでした! 普段のメイクだと、アイメイクとファンデーションに重きをおきがちですが、チークとリップが大切なんですね。最近、リップメイクをしていないから、新しく口紅を買いたくなりました。
在宅でのオンライン会議「背景」はどう見せる?
null―在宅でのオンライン会議の場合、背景も“身だしなみ”の一環だなと感じています。生活スペースが映るので、どこで会議をするのか悩んでいる人もいると思います。
北條:画面に映るのは限られたスペースなので、カメラ映りをチェックして「ここなら大丈夫」という“固定ポジション”を確保しておくといいと思います。
もし、近い関係の相手だったら多少の生活感があると会話が弾むかもしれませんが、あまりにも視覚から入る情報が多すぎると相手も背景が気になってしまうかもしれません。私は、研修の講師をするときには白い壁面を背景に行うようにしています。
―実際に会議が始まってからアイコンに映った自宅の画像を見て、「うわっ、あれを片付けておけばよかった!」と気づいてなんだか落ち着かないということがありました。
北條:会議前に自分の顔と、背景がどんな風に映るかチェックしておくと安心ですね。
今回は、北條久美子さんにオンライン会議映えする身だしなみについてうかがいました。
オンライン会議の前にチェックしておきたい身だしなみは以下の5点
【オンライン会議前の身だしなみチェックリスト】
□服装
□メイク
□カメラ映り・カメラの角度
□室内の明るさ
□背景として映る部屋の状態
オンライン会議では、メイクや背景を意外とみられているもの。画面に映る部分を整えて、落ち着いた気持ちで会議にのぞみたいですね!
【取材協力】
北條 久美子
東京外国語大学を卒業し、ウェディング司会・研修講師を経て、2007年 エイベックスグループホールディングス株式会社人事部にて教育担当に。2010年にキャリアカウンセラー・研修講師として独立。全国の企業や大学などで年間 約2,500人へビジネスマナーやコミュニケーション、キャリアの研修・セミナ―を行い、顧問として企業の人材育成や教育体系の構築にも携わる。現在はライフスタイリストとしてワーク(仕事)寄りだった人生を、生きること=ライフにシフト。睡眠マネジメントやマインドフルネスなどをワークに取り入れ、自分らしく、かつ生き方(ライフスタイル)を美しくすることを自らも目指し、それを広める場作りに力を入れる。著書に『ビジネスマナーの解剖図鑑』(エクスナレッジ)、『働き方のセブンマナー』(講談社)ほか。