●お盆の由来や日程など、基本的な事項は前回の【お盆の基礎知識】日程、お供え、親族への対応など再確認しておきたいお盆のマナーを解説します!を参考にしてください。
初盆(新盆)に向けての準備
初盆(新盆)とは?
故人の四十九日の忌明け(きあけ)後、初めて迎えるお盆を「初盆(はつぼん)」といいます。地域により「新盆(あらぼん、にいぼん)」とも呼ばれます。故人にゆかりのある人を呼んでもてなすことも多いため、通常のお盆とは準備が異なります。
事前の準備
■法事・法要の日時を確認
お盆の時期は混み合うので、早めに日取りを決めます。招待する人数が多い場合は特に手配を急ぎましょう。
■招待状の手配
招待する人へなるべく早めに招待状を郵送します。
■料理の手配
招待状の返信があり人数が確定したら、料理の手配をします。自宅で料理をする場合は材料等の準備、仕出し屋(料理店)に頼む場合は予約を。
■返礼品の準備
法事・法要に参列してくれた人に返礼品を準備します。デパートなど小売店で品物を選び、掛け紙なども相談しておきます。
■お布施の準備
お布施の現金と袋を用意します。金額が分からない場合は事前に菩提寺に確認をしましょう。一般的には1万円から3万円(通常のお盆の場合は3,000円から1万円ぐらい)が多いようです。袋の表書きは「御布施」とします。
■お墓の掃除
お盆の前日までにはお墓を掃除し、仏花を活けます。盆提灯をお墓にも用意する地方も多いので、確認して飾ります。
お盆当日に行うこと
お供え物の準備
お供え物は宗教や宗派、地域によっても異なります。それぞれのしきたりに従って準備します。
■お線香
■ろうそく
■お花
仏花としては、香りの強い花やトゲのある花を避けます。故人の好んだお花を供えるのもよいでしょう。白い菊などは無難ですが、宗教・宗派によってはお供えする花が決まっていたりするので、確認しましょう。
■季節の野菜
キュウリで作った馬とナスで作った牛をお供えするのが代表的。ご先祖様がこの世とあの世を往来するための乗り物として作られるとされます。その他、季節の野菜などをお供えする場合もあります。
■浄水
仏様にお供えする水のことを「浄水」と言います。水道水で構いませんので、汲みたての水をお供えしましょう。
■仏飯
炊きたてのご飯をお供えします。宗教・宗派によって、ご飯の盛り方が違うので確認します。
■団子
初盆では、お団子をお供えする事も多いようです。
■お菓子
日持ちするおせんべいや落雁、クッキーなどが一般的です。また、季節物である水羊羹やゼリーなどの水菓子もよくお供えに使います。その他、故人が好きだった食べ物や飲み物をお供えしても良いでしょう。
■季節の果物
果物は丸いものが良いとされ、切らずにそのままお供えします。代表的な果物としては、柑橘類、リンゴ、桃、メロン、スイカ、ぶどうなどがあります。
初盆の行事の手順
※ここでは最も一般的な新暦8月盆の日程でお話ししますが、東京など7月盆の場合は1カ月ずらして考えます。
■迎え火(8月13日)
8月13日の迎え火は、家族揃って行うことで、故人やご先祖様も喜ばれます。また、遠いところに住んでいるために、年に一度しか家族全員が集まることができないなどの場合は、家族の絆を深める良い機会となります。 ぜひ、家族で揃ってお迎えしましょう。
- 午前中に盆棚にお供え物をし、お迎えする準備をします。
- 菩提寺に行き、お参りをします。
- お墓に行き、お線香を焚き、お供えしたろうそくの火で盆提灯に灯りを灯します。
- 地域によっては、自宅の門前もしくは玄関先で迎え火を焚きます。
- 灯りを灯した盆提灯を盆棚の両脇に飾ります。
- 盆棚にお参りをします。
■お墓参りと法要(8月14日、8月15日)
8月14日〜15日の間に、招待した人々と揃ってお墓参りをし、僧侶による法要を執り行います。
■送り火(8月16日)
8月16日は、故人やご先祖様の霊が、戻って行く日とされています。
・お見送りするのは夕方です。
・まず最後のお供え、お参りをします。
・夕方になったら、送り火を焚きます。
・盆棚を片付けます。
・お位牌を仏壇に戻します。
年に一度、ご先祖様の霊が帰ってくるとされているお盆。家族や親族達とご先祖様を偲び、思い出話とともに供養するのも気持ちが和らぎます。普段、お墓参りになかなか行けない人や仏壇などに手を合わせる機会がない人にとっては、ご先祖様への思いを伝えるいい行事となるでしょう。
この夏も、帰省してのお盆や、人を招いたり招かれたりしての盛大な新盆の行事は行えないというところも多いでしょう。身近な家族だけでのお盆は、より落ち着いて故人の思い出と向き合うことができる機会にもなるかもしれませんね。