自分たちのときとは全然違う!?いまどき「ラン活」事情
nullランドセルはカラーのトレンド、 技術開発による機能性・耐久性の向上、軽量化など、子どもの生活環境や学習環境に合わせて常に進化しています。大人の私たちからすると、自分のときのとはあまりに違うので、ニュースなどで見かける情報にびっくりすることもしばしばですよね。
ランドセル工業会は毎年4月の入学シーズンに合わせて、小学校へ入学する児童を持つ親を対象に、ランドセルの購入に関する調査を実施しています。近年はランドセルの多様化、ランドセル商戦の早期化など変化が大きいよう。最新の2024年度のランドセルトレンドをご紹介します。
2024年度最新「トレンドカラー」
色が多様化したとは言っても男の子はやはり黒が強いというイメージでした。しかし、今年の調査では定番カラーの「黒」が51.4%と6割を下回っており、例年と比較して減少傾向になっています。
その代わり「紺(ネイビー)」や「青(ブルー)」などが増加。また、5位には昨年まで「こげ茶」がランクインしていましたが、今年は新たに「うす茶(ライトブラウン、キャメル)」が入っています。
女の子は、「紫/薄紫(スミレ、ラベンダー等)」 が引き続き最多。定番カラーだった「赤」は継続して減少中、今年は4位となりました。「桃(ピンク、ローズ)」「水色(スカイブルー)」も増加傾向にあります。
「うす茶(ライトブラウン、キャメル) 」は男女とも5位にランクイン。男女両方から人気のある色だといえます。
入学の1年以上前から検討は始まっている!
ランドセルの検討を始める時期としては、前年の冬から始めている人が2割以上いるほか、入学1年前の「4月」と回答した人が最多で、昨年よりも増加。春までに多くの人が検討をスタートしています。5月以降は下降ないし横ばい傾向となり、検討を開始する時期は年々早まってきています。
実際に購入したのは5月が最多、夏休みも活発
また、実際に購入した人の購入時期は、5月が最多。各社の新モデルが発表されるのは2月頃が多いため、そこから4月にかけて比較・検討した結果、5月の購入につながっていくという流れが見えてきます。ランドセルを祖父母と一緒に選ぶという家庭も多いためか、5月に次いで8月の購入も多いようです。
どこに見に行った?4割が「スーパー・モール」
「GMS(総合スーパー)/大型スーパー/モール」は検討・購入したときの訪問先として昨年同様にトップ。メーカーのWebページを見たりしつつも、実際にランドセルを背負って体感しながら選びたいという人も多く、家族でのランドセル選びがイベントとして定着してきているようです。
購入の決め手はやっぱり「色」!
なぜそのランドセルを購入したかの理由を聞いたところ、意識されていたのは例年の調査と同様に「子どもの好きな色かどうか」でした。「デザイン」は「色」に次いで2位に。
前年より「デザイン」の割合は増加し、「軽さ」「フィット感」など機能性の項目が軒並み微減、横ばいといった結果になりました。
事前に検討しているときには、特に親は機能性が気になりますが、実際に見に行ったらやはり「子どもが気に入ったものを購入する」ということになっているのかもしれませんね。
購入金額の平均は5万9,138円
購入金額の平均は5万9,138円。平均価格はわずかに増加していますが、上昇率は下がり始めている傾向です。男の子向けに関しては価格上昇が続いていますが、女の子向けに関しては前年から150円下がっています。お手頃価格のランドセルの選択肢が広がっている一方、6万5,000円以上の高価格帯のランドセルも引き続き人気です。
いかがでしたか? 筆者は高校生の子どもがいますが、10年前とはラン活事情も大きく変わっていることにびっくりしました! 近所で見かける小学生のランドセルがずいぶん色とりどりになったなあと思ってはいましたが、女の子は特に自分好みの色を上手に選んでいるようですね。
全国からランドセルに関わる会社のメンバーが集まり、ラン活の豆知識や業界の様々な情報を紹介する「ランドセルくらぶ研究室」では、最新のランドセル事情について動画で紹介しています。ラン活を控えている方は、ぜひ家族で下記のYouTubeやTikTokなどもぜひチェックしてみてくださいね。
【ランドセルの購入に関する調査 概要】
・調査手法:インターネット・アンケートによる定量調査
(パネル:(株)クロス・マーケティングのアンケート・モニター)
・対象者条件:全国の20~69歳の男女、2024年4月に小学校に進学する児童のいる親
※第一子かどうかは問わない、ランドセルを新しく購入した人(おさがり、中古ではない)
・サンプル数:1500件
・実施時期:2024年2月2日(金)~2月5日(月)
データの詳細はこちらからも見られます。
ランドセルくらぶ研究室