文房具などはまとめて蓋つき容器に
nullいろいろなものが雑多にあるリビング。文房具など「軽いから落ちても問題ない」とペン立てに入れて無造作に置いておくこともあるかもしれません。
「軽い物でも散らばると片付けが面倒ですし、もちろん夜間などは床に落ちた鉛筆やペンを踏んでケガをする可能性も大いにあります」と辻さん(以下「」内 辻さん)。
「文房具、爪切りなどこまごましたものは蓋が付いた容器に入れてまとめておきましょう。容器の底に滑り止めシートを貼るのを忘れずに!」
写真立てなどには耐震マットを
null写真立てや子どもの作品などリビングを飾るアイテムは、100均で購入できるジェル状の耐震マットをつけて。耐震マットはハサミで簡単にカットできるので、大きさを調整しながら貼り付けましょう。
観葉植物って意外と厄介?
null「観葉植物は、揺れで鉢が倒れる、土がこぼれる、ぶつかって鉢が割れるなど、地震の後に片付けが大変になることが多いです。でもグリーンがあるのはうれしいもの。しっかり対策をすれば諦めなくて大丈夫!」
まずは鉢の素材をプラスチックなど割れにくいものに変更します。棚などに置く場合は鉢底に耐震ジェルマットを。
「複数の鉢を置きたい場合は、土がこぼれたりしても片付けがしやすいように一カ所にまとめ、さらに下にマットなどを敷いておくと良いでしょう」
「また、大きい鉢は動かしやすいように下にキャスターを付けることも多いですが、これは危険なのでできればやめた方がいいと思います。どうしても使用する場合は100均でも購入できるキャスターストッパーと併用しましょう」
動かしやすいということは、揺れたときに思わぬところに移動する可能性があるということ。注意が必要ですね。
フレーム類のガラスはアクリルに
null写真立てや、賞状やアートなどが入ったフレーム類。ガラスが割れたらとても危険です。「割れないアクリル製のフレームに交換していきましょう!」
地震対策について考えると物が少ない方がいいことは分かっていても、全てを無しにすることはありません! 楽しみながらしっかり対策を進めていきましょう。
国際災害レスキューナース、一般社団法人育母塾代表理事。国境なき医師団の活動で上海に赴任し、医療支援を実施。
帰国後、看護師として活動中に阪神・淡路大震災を経験。実家が全壊したのを機に災害医療に目覚め、JMTDR(国際緊急援助隊医療チーム)にて救命救急災害レスキューナースとして活動。
現在はフリーランスのナースとして国内での講演と防災教育をメインに行い、要請があれば被災地で活動を行っている。
「地震・台風時に動けるガイド: 大事な人を護る災害対策」(発行:メディカル・ケア・サービス/発売:Gakken)、「レスキューナースが教えるプチプラ防災」「プチプラで『地震に強い部屋づくり』」(ともに扶桑社)など著書多数。