たらこクリームパスタの作り方
null材料(2人分)
パスタ(スパゲッティーニ 1.7mm)・・・2人分
たらこ・・・3腹(180g)
バター・・・20g
生クリーム・・・160g
パルメザンチーズ・・・40g
酒・・・大さじ1
しょうゆ・・・大さじ1
塩・・・少量(味付け用)、適量(パスタをゆでる用)
粗挽き黒こしょう・・・少量
大葉・・・10枚
焼きのり・・・適量
※たらこは無着色のものがおすすめです。ピンク色など、色が濃いものは塩味が強めなので、味付けの際に調整してください。
作り方
(1)たらこは薄皮を丁寧に取る
たらこは薄皮をきれいに取るのがなかなか難しいですよね。小野さんはたらこを横に置き、包丁で横一直線に切り込みを入れ、上下にたらこを開きます。一気に中身を出そうとすると薄皮が途中で切れてしまうので、上半分、下半分、または右半分、左半分に分けて、半分ずつ取り出すのがポイント。包丁の背を使って、丁寧にしごくときれいに中身だけ取り出せますよ。
(2)フライパンを強火で熱し、バターを溶かす。たらこを加えて、中火で炒める。酒を入れて軽く炒め、生クリームを加える。強火にして沸騰したら火を止めて、しょうゆを加える。
たらこを炒める時は中火にして、へらで押しながらポロポロに細かくほぐしていきます。この時、強火にしてしまうと、たらこが固まってひとつの塊になってしまうので要注意!
「酒と生クリームを入れたら強火にして、沸騰したらすぐに火を止めるのがポイントです。ここで火を止めないと、たらこがどんどん硬くなり、生クリームも分離してしまいます。たらこのパスタは火加減の調整が大切なんですよ」
なるほど。ここで程よい硬さのたらこに仕上げておくことで、おいしいプチプチ食感に仕上がるんですね!
(3)パスタは表示より1分短めにゆでる。待っている間に、大葉は細い千切りに、焼きのりはハサミで細く切る。
大葉は縦半分に切ってから重ねて、細い千切りに。切りたてが、一番香りが立つので、終盤のこのタイミングで切るといいですね。大葉と焼きのりは濃厚なクリームソースのアクセントになるので、たっぷり用意しておきましょう。
(4)再度火をつけ、ソースにパスタを加え、ゆで汁を多めに入れてよく絡める。味見をして必要なら塩で味を調え、パルメザンチーズを加える。皿に盛り付けて、粗挽き黒こしょうを振り、大葉と焼きのりをかけたら完成!
ゆで汁は100ccほど、通常よりもやや多めに入れます。ソースの煮詰まり具合をみながら調整して入れてください。既にたらこ自体に塩味がついていますが、それぞれ個体差があるので、味見をして必要なら塩を加えて味を調えます。
パルメザンチーズでさらにコクを加えたら、粗挽き黒こしょうを振って、大葉と焼きのりをたっぷりのせて、いただきましょう。
ひと口食べると、濃厚なクリームソースに絡んだたらこがプチプチと弾けて最高! クリーミーだけど、たらこの存在感をしっかり感じるのは、さすがプロの技。たらこが硬くなりすぎず、火の入れ具合が絶妙です。生クリーム、バター、チーズが生み出す三位一体のコクもたまりませんね。さらに、濃厚なソースをさわやかに引き締める大葉と、香ばしい焼きのりがいいアクセントになって、最後まで飽きずにペロリと食べられます。
作り方はシンプルなので、とっても簡単。火加減さえ気をつければ、おいしいたらこクリームパスタに仕上がります。辛いのが好きな人は、明太子で作ってもおいしいですよ! ぜひ、試してみてくださいね。
【取材協力】
小野宗隆・・・洋食屋『Bistro Coco 路地裏』のオーナーシェフ。イタリア料理、フランス料理を中心に料理長としてのキャリアを積み上げ、店舗立ち上げやメニュー開発などを多数経験。ソムリエの資格も持つ。
取材・文/岸綾香