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「米粉のパンケーキ」はふわふわ&もっちりで新感覚!しっかり膨らむコツも【沼津りえの米粉レシピ#3】

米粉ブームのいま、kufuraの大人気シリーズ「ちょこっと漬け」などでもおなじみの料理研究家・沼津りえさんの著書『米粉があれば! パンもおかずもおやつも極上』(主婦の友社刊)が話題を呼んでいます。

米粉レシピがたっぷり100品載っている本書から、今回は大人も子どもも大好きな「米粉のパンケーキ」を動画でお届け。沼津流・米粉のパンケーキは、隠し味にヨーグルトを使って、ふわふわ&もっちりとした新感覚の食感に。一度食べたら、虜になること必至です!

隠し味のヨーグルトでむっちりした食感に!

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企業向けの米粉レシピ開発に携わったのをきっかけに、米粉の奥深さにハマり、その魅力を発信している沼津さん。本書は、「今まで作ってきた中で一番おいしかった!」「あまり手の込んだ作業が少なくて仕上がりも早い」とレビューも大好評。

その中でも人気の「米粉のパンケーキ」は、沼津さんが研究を重ねて辿り着いたおいしいコツが盛りだくさん!

「パンケーキってパサパサしがちですが、ヨーグルトを加えるとしっとり感がアップ! もちっ、むちっとした食感になるんです。ヨーグルトの酸味と甘味も加わってよりおいしくなりますよ。

そして、失敗しない最大のポイントは混ぜ方にあり! 粉と水分を混ぜ合わせる時に、一気にガーッと勢いよく混ぜてはダメ。“もう少し混ぜたいな〜”と思う一歩手前で混ぜるのを終了するのが、ふんわり焼き上げるポイントです。これさえ気をつければ大丈夫!」(以下「」内、沼津さん)

今回使用した「米の粉」(共立食品株式会社)は”さらさら系”。新潟県産の米粉を使い、超微粒でダマになりにくく、お菓子作りにぴったり!

米粉には大きく分けて“さらさら系”と“もったり系”の2種類があり、今回使った米粉「米の粉」はお菓子作りに適している“さらさら系”。

米粉の種類で仕上がりの食感は大きく変わってきます。見分け方については、第一弾の「米粉ちぎりパン」で詳しく紹介しているので、ぜひチェックを!

では、早速作ってみましょう。

【材料】(4枚分)

米粉(さらさら系)・・・100g

卵1個+牛乳・・・合わせて80g

プレーンヨーグルト・・・60g

米油・・・小さじ1

バニラエッセンス(あれば)・・・2滴

砂糖・・・大さじ2

ベーキングパウダー・・・小さじ1と1/2

バター・・・適量

はちみつ・・・適量

【作り方】

(1)卵と牛乳を混ぜ合わせる

卵と牛乳を合わせて80gになるように計量し、卵白を切るようにしてよく混ぜ合わせます。

「豆乳で作ってもさっぱりとしておいしいですよ」

(2)ヨーグルトを加える

隠し味のヨーグルトを加えて、混ぜ合わせます。

「ヨーグルトを加えるともっちり&ふんわり仕上がります」

(3)米油とバニラエッセンスを加える

さらに、米油とバニラエッセンスを加えます。

「米油は生地を乳化させるつなぎの役割です。今回は米粉なので、相性のよい米油を使いましたが、『太白胡麻油』のように香りの少ないごま油やオリーブオイル、バターなどでもいいですよ。バニラエッセンスは香りづけに。なければ入れなくてもOKです」

(4)粉を混ぜ合わせる

米粉に砂糖(今回はきび砂糖を使用)、ベーキングパウダーを加えて混ぜ合わせます。

米粉には“さらさら系”と“もったり系”の2種類があり、今回は“さらさら系”を使用します。

「“さらさら系と”もったり系“、それぞれの米粉に同量の水を加えて混ぜ、さらさらするか、もったりするか、これで見極めることができます。今回は“さらさら系”の米粉を使います。“もったり系”の米粉でも作れますが、やや硬めの焼き上がりになるので、牛乳などの水分を大さじ1程度増やすとよいでしょう」

(5)粉に水分を混ぜ合わせる

先に用意しておいた(3)の水分を粉に加えて混ぜ合わせます。今回の最大のポイントはここ!

「米粉のパンケーキは、何といっても混ぜ方が大事! 泡立て器を使ってさっくり混ぜます。この時に、一気にガーッと混ぜすぎるとふわっと膨らまなくなってしまうので、優しく丁寧に粉っぽさがなくなるまで混ぜましょう。

“もう少し混ぜたいな”と思うところでやめるのがおいしく仕上げるコツ。この作業を慎重に行うと、ふわっとおいしく焼き上がりますよ!」

(6)フライパンを熱して油をひく

フライパンを熱して温まったら火を止め、濡れた布巾の上にフライパンを置いて底の温度を下げます。一度熱してから冷ますことで、均一に火が通ります。

弱火にして米油適量(分量外)を薄くひきます。油が多いと焼きムラができるので注意して、できるだけ薄くひきましょう。

「パンケーキって1枚目はきれいな焼き色をつけるのが難しいですよね。2枚、3枚と焼いていくうちにフライパンと生地がなじんでいき、いい焼き色になっていきます。最初は焼き色が薄いなと思っても、焦がさないようにゆっくり焼いてください」

(7)パンケーキを焼く

フライパンに1/4の量の生地を流し込み、丸い形に整えます。生地にプツプツと穴が空くまで、2〜3分焼きましょう。真ん中に穴が空いてきたら、中央まで熱が通ったサイン。ひっくり返して、裏側も同様に2〜3分焼きます。

「強火で焼くと外側だけ焦げて、中は生焼けになってしまいます。焼き時間はあくまでも目安。フライパンの温度によって変わってくるので、中央にプツプツと穴が空くのを見逃さないでくださいね」

(8)できあがり!

きつね色にこんがり焼けたらできあがりです。お好みでバターやはちみつを添えていただきましょう。

沼津さんがポンッと小気味よくパンケーキをひっくり返すと、黄金色のあまりに美しい焼き色に、撮影現場では「お〜っ!」と歓声が上がりました。香ばしい香りが広がるなか、期待に胸を膨らませて、ひと口食べてみると、外はサクッと軽い食感!

なのに、中はふんわりふわふわ〜。でもパサパサしていなくて、もっちり感もあり! なんとも絶妙な食感です。小麦粉ほどしつこくなくて、軽やかな口溶けなのも米粉ならでは。何枚でもペロリと食べられちゃうおいしさです!

「一度作ったら、米粉の魅力にハマること間違いなしです。生地を混ぜすぎると、保水力がなくなりダラーッと流れてきてしまうので、混ぜる時だけ気をつけてくださいね。メープルシロップやハムやチーズと合わせてもおいしいですよ」

沼津さんの米粉本のレビューには「今までいろいろな米粉のパンケーキのレシピを探しては作ってきましたが、ようやく理想のパンケーキを見つけました!」というコメントも。

グルテンフリーで体にも優しく、休日のブランチや子どものおやつにもぴったり! ぜひ一度、このおいしさを体験してみてください。

 

取材・文/岸綾香


その他のレシピを知りたい人はこちらを参考に!

『米粉があれば! パンもおかずもおやつも極上』(主婦の友社)

1,650円(税込)

沼津りえ
沼津りえ

料理研究家、管理栄養士、調理師。料理教室『cook会』主宰。バラエティー豊かなレッスン内容が好評で、東京・阿佐ヶ谷を中心に数多くの料理教室を開催。毎年、梅漬けの教室はリピーターが多く大人気に。手軽でシンプルなアイディア溢れるレシピに定評があり、雑誌などのメディアでも活躍。著書に『マンガでわかった! ラクしておいしい作りおき』(主婦の友社)、『からだとこころがととのう滋養菓子』(日東書院本社)など多数。HPはこちら。Instagram@rienumadu  YouTube  管理栄養士  沼津りえの「阿佐ヶ谷夫婦チャンネル」

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