トロトロのもちが玉ねぎの甘いスープを吸って絶品に!
null玉ねぎの濃厚な旨味が溶け込んだ「オニオングラタンスープ」。とろけたチーズとバゲットを浸しながら食べると最高ですよね。今回小野さんはお正月用に特別にもちを追加して、洋風お雑煮風のオニオングラタンスープを考案してくれました!
「旨味の溶け出た玉ねぎのスープをもちがたっぷり吸って、意外な組み合わせですがおいしいですよ! 今回は、飴色玉ねぎを作るのが面倒という人でも、作りやすい方法を教えます。
ずっと炒めている必要はなくて、3分ごとにふたをして計9分蒸し焼きにすればOK。ずっと付きっきりで炒めなくてよいので、これなら別の作業をしながら作ることができます」(以下「」内、小野さん)
なんと、もちを入れるとは斬新! お正月にもぴったりですね。早速、作り方をチェックしましょう。
【材料】(4人分)
玉ねぎ・・・2個
オリーブオイル・・・大さじ3
水・・・800ml
おろしにんにく・・・小さじ1/3
おろししょうが・・・小さじ1/3
コンソメ(顆粒)・・・大さじ1
しょうゆ・・・小さじ1
ローリエ・・・1枚
切りもち・・・4個
バゲット・・・8切れ
塩・・・少量
こしょう・・・少量
ミックスチーズ・・・80g
粉チーズ・・・40g
パセリ・・・適量
【作り方】
(1)玉ねぎを切る
玉ねぎは半分に切って薄切りにします。
(2)玉ねぎを炒める
フライパンにオリーブオイルを熱し、玉ねぎと塩ふたつまみ(分量外)を入れて中火で炒めます。
「塩を振ると早くしんなりして、玉ねぎの旨味を引き出せます。さらに水分が出て、長時間炒められるようになります」
(3)中火で3分×3回蒸し焼きにする
玉ねぎがしんなりしたら全面に広げ、ふたをして中火で3分蒸し焼きにします。3分経ったら底の方に焼き色がついてくるのでひっくり返し、強火で全体を混ぜながら炒めます。
再度ふたをして中火で3分蒸し焼きにして、これを計3回繰り返してください。
3回繰り返すので、計9分蒸し焼きにします。3回目には、玉ねぎがいい感じの飴色になってきました。仕上げに強火で1分ほど炒めて、キレイな飴色に仕上げましょう。
(4)玉ねぎスープを作る
鍋に飴色になった玉ねぎ、水、おろしにんにく、おろししょうが、コンソメ、しょうゆ、ローリエを入れ、沸騰するまで強火で加熱します。途中でアクが出たら取り除くと、クリアな味に仕上がります。沸騰したら味見をして、塩、こしょうで味を調えてください。
(5)切りもちを切る
切りもちは食べやすく4等分に切ります。
(6)バゲットににんにくを塗る
バゲットにおろしにんにく適量(分量外)を塗り、全体に軽くなじませます。にんにくの量は少なめでOKです。
(7)耐熱皿に盛り付ける
耐熱皿にもちを入れ、スープを注いだら、にんにくを塗った面を上にしてバゲットをのせます。その上にミックスチーズ、粉チーズをかけます。
(8)220℃で10分ほど焼く
220℃に余熱したオーブンに入れ、10分ほど焼きます。
(9)できあがり!
オーブンから取り出し、パセリを振ったら完成です。熱々のうちにいただきましょう。
チーズの香ばしい香りがする中、スプーンを入れるとチーズがとろけてバゲットはシミシミに。黄金色のスープを口に運ぶと、玉ねぎの濃厚な甘味に感動! 旨味が溶け出たスープをたっぷり吸ったもちはトロトロの食感でたまりません。甘いスープに絶妙にマッチして、もち入りなので満腹感もありました。
チーズともちの相性も抜群で、これは新感覚のおいしさ。食べ応えも満点で、大人も子どもも楽しめます。また、小さなお子さんや高齢の方は、気をつけながら召し上がってくださいね。
ぜひお雑煮に飽きたら、チャレンジしてみてください。
取材・文/岸綾香
【取材協力】
小野宗隆
軽井沢高原野菜、提携農家の産直有機野菜、無農薬野菜などを中心に使用する洋食店『Bistro Coco 路地裏』のオーナーシェフ。イタリア料理、フランス料理を中心に料理長としてのキャリアを積み上げ、店舗立ち上げやメニュー開発などを多数経験。ソムリエの資格も持つ。kufuraの動画『プロが教える本格パスタレシピ』も人気。