ちょっとビターな大人味でスッキリさわやか!
null見ているだけでもさわやかで涼しい気持ちになるレモネード。クエン酸たっぷりのレモンは、疲労回復効果もあり、熱中症対策にもおすすめです。
「通常のレモネードは砂糖を多めに入れますが、私は砂糖を控えめにしてちょっとビターな味わいに。甘すぎず、さっぱりしているのでゴクゴク飲めます。苦いのが苦手なお子さんが飲む場合は、砂糖とはちみつの分量を調整してくださいね」(以下「」内、沼津さん)
沼津さんのレモネードは、レモンの切り方や甘味の配合にもおいしさの秘密が……。早速作り方をチェックしてみましょう。
【材料】
レモン・・・300g
グラニュー糖・・・75g
はちみつ・・・75g
水・・・300ml
【作り方】
(1)レモンを洗って熱湯をかける
レモンはスポンジなどでゴシゴシとよく洗い、熱湯をかけて1〜2分置きます。
「今回は国産レモンを使っていますが、外国産のレモンを使う場合は、熱湯をかけて少し置いてください。これでワックスも取れやすくなります」
(2)レモンを切る
1〜2分置いたらバットに取り出し、ペーパーなどで水気を拭きます。レモンの端の部分を残しすぎると苦味が立ってしまうので、果肉が見えるくらいまで両サイドを切り落としてください。
最初は2〜3mmの輪切りにします。途中で転がって安定せず、輪切りにできなくなったら、レモンの断面をまな板に置き、半分に切ってから半月切りにしましょう。
「半月切りだと安定するので、最後まで安全に切ることができます。断面も多くなって、レモンの風味が出やすくなるので一石二鳥なんですよ」
種が多い場合は、竹串などを使って種を取ってください。
(3)鍋に材料を入れる
鍋に切ったレモンを入れ、グラニュー糖とはちみつを入れます。グラニュー糖とはちみつは、合わせてレモンの半量分が目安。水はレモンと同量の300ml入れ、全体を軽く馴染ませます。
「今回はレモンが300gなので、グラニュー糖とはちみつは各75gずつ、合わせて150gになるように入れました。普通の砂糖でもよいですが、グラニュー糖は甘さがスッキリ。さらにコクのあるはちみつを加えることで、甘さ控えめだけどコク深いおいしいレモネードに仕上がります」
(5)中火にかけ、アクを取る
中火にかけ、沸騰するまで待ちます。小さな白い泡が出てきたら、それがレモンの「アク」。弱火にするとアクを取るのが難しいので、沸騰している間に、お玉の背でアクを寄せて取り除いてください。
「アクを丁寧に取ることで、さわやかな仕上がりに。このひと手間でおいしさがグンとアップします」
(6)弱火で15分ほど煮る
途中1〜2回アクを取ったら弱火にして、15分ほどコトコト煮ます。
「もっと苦味が欲しい場合はさらに5分煮ると、苦味が増してよりビターなレモネードに。苦味が効いて、グッと大人っぽい味に仕上がりますよ」
(7)すぐに保存瓶に入れる
完成したら、すぐに保存瓶に入れるのもポイント。アルコールなどで消毒した清潔な保存瓶に入れ、粗熱が取れたら冷蔵室で保管しましょう。
「そのまま鍋に入れたままにしておくと、火が入って苦味が増してしまうので注意してください」
(8)できあがり!
冷蔵で2〜3週間ほど保存できます。水や炭酸水で割って飲みましょう。
瓶に入った状態を眺めるだけでも涼やか。レモンの元気なイエローにパワーをもらいます。炭酸水で割ると甘さ控えめでスッキリさわやか! 甘すぎないのに、しっかりコクがあるのは、はちみつのおかげですね。暑い日に生き返るような清涼感がありました。
「焼酎やウイスキーなど、お酒と炭酸水で割ってもさっぱりビターで最高です。ジャムのようにヨーグルトにのせたり、パンにのせてもおいしいですよ」
学生時代に部活のときに持っていったはちみつレモンのように、暑い季節の常備菜にぴったり。飲むとスッキリ生き返る、清涼剤のようなレモネード。ぜひ今年の夏は手作りしてみませんか?
取材・文/岸綾香
【取材協力】
沼津りえ
料理研究家、管理栄養士、調理師。料理教室『cook会』主宰。バラエティー豊かなレッスン内容が好評で、東京・阿佐ヶ谷を中心に数多くの料理教室を開催。毎年、梅漬けの教室はリピーターが多く大人気に。手軽でシンプルなアイディア溢れるレシピに定評があり、雑誌などのメディアでも活躍。著書に『いろんな味で少しだけつくる ちょこっとだけ漬けもの』(学研プラス刊)、『55分焼きたてパン 粉100gの食べきりレシピ。手も道具も汚さずパパッとかんたん』(主婦の友社)、『野菜まるごと冷凍レシピ』(主婦の友社)など多数。HPはこちら。Instagram@rienumadu YouTube 管理栄養士 沼津りえの「阿佐ヶ谷夫婦チャンネル」