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鳥羽シェフ流!極上「ふわとろオムライス」は包丁もフライパンも使わない!【#おうちでsio】

東京・代々木上原にある一つ星レストラン『sio』のオーナーシェフ・鳥羽周作さんのレシピ本第2弾『食べたいから作る!鳥羽周作のとっておきごはん』(小学館)が6月3日に発売予定。

このレシピ本の中から、簡単かつおいしい人気レシピを動画でお届け。今回はフライパンも包丁も使わずに作れる、極上の「ふわとろオムライス」を実況中継します!

SNSで大ヒット「#おうちでsio」のレシピ本第2弾が発売に!

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2020年、コロナ禍で飲食業界が大打撃を受けるなか、鳥羽シェフは「シェフの命」であるレシピをSNSにて無料で公開。『#おうちでsio』として公開されたレシピは、「めちゃくちゃおいしいのに家でも作りやすい!」と、たちまち話題に。現在では、YouTube『鳥羽周作のシズるチャンネル』も開設され、登録者は32万人を突破する勢いです。

そんな鳥羽シェフの人気レシピを集めた初の書籍『やさしいレシピのおすそ分け #おうちでsio』(小学館)は2020年に大ヒット。今年6月3日に発売される第2弾は、さらに鳥羽ワールドがパワーアップ!

「僕のレシピは、かっこいいとか、センスがいいとかは二の次で……笑。食べて、おいしいこと、まずはそれに尽きる!」と鳥羽シェフ。

この本では、料理の写真はもちろん、本の中で“食べている”みんなの「おいし〜!」「ウマッ!」という表情の、圧倒的な熱量の高さから、いかにおいしいかが伝わってきます。

おうちごはんをもっともっと楽しくするヒントがたっぷり詰まった、渾身の1冊。今回はその中から、大ヒット中のレシピを鳥羽シェフ本人に動画で解説してもらいました。どれも簡単なのに驚くほどおいしい絶品メニューばかりなので、ぜひ動画をチェックして、作ってみてください!

フライパン&包丁を使わない至福の「ふわとろオムライス」

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まずは大人も子どもも大好きな夢のオムライスから。ふわとろの卵に仕上げたいけれど上手に半熟にできない、ケチャップライスがベチャッとしてしまう……そんな悩みを一掃する目からウロコの方法を、鳥羽シェフが懇切に教えてくれました。

「半熟ふわとろの卵って、実はフライパンで作ると難しい。親子丼のようなとろとろの卵を失敗なく作れないかなって考えたときに、親子丼のように“鍋”で作ることを思いついたんです。

沸騰した鶏がらスープに卵液を入れて固める方法は、ホテルで出てくるスクランブルエッグの調理法を僕流にアレンジ。ケチャップライスも炊飯器にお任せで、ピラフのようにパラパラにおいしく作れます。

包丁もフライパンも使わずにパパッと失敗なくできる、革命的オムライスです!」(以下「」内、鳥羽さん)

【材料】(2人分)

[ケチャップライス]

米・・・300g

水・・・225ml

鶏がらスープの素・・・小さじ2弱

ケチャップ・・・50g

バター・・・10g

[ふわとろ卵]

卵・・・4個

生クリーム・・・大さじ2

水・・・100ml

鶏がらスープの素・・・小さじ1

バター・・・15g

[仕上げ]

ケチャップ・・・適量

【作り方】

(1)米を洗って浸水させ、乾燥させる

米は軽くさっと洗い、かぶるくらいの水を加えて15分浸水させます。浸水後、ざるにあげて水気を切り、米を乾かします。これがポイント。

「こうすると水がしっかり切れて、米の水分量を正確に計れます。ギリギリの水分量で炊き上げることで、パラッとした仕上がりに。このひと手間が大事なんですよ」

(2)調味料を入れて炊く

米を炊飯釜に入れ、水、鶏がらスープの素、ケチャップを混ぜ合わせて入れます。さらにバターを加え、炊飯器で普通に炊けばOK!

「ケチャップライスは炒めるとベチャッとしがちですが、そんな悩みも炊けば解決! 炊飯器で作れるので超お手軽。バターの油脂が入るのでお米がパラパラになり、ケチャップピラフみたいなイメージです。僕は今回は鍋で作りましたが、家庭の炊飯器で失敗なく作れます」

炊くときに、鶏もも肉やミックスベジタブルなどを一緒に混ぜて炊いてもおすすめ。ケチャップライスはお弁当に入れたり、冷凍したりできるので、使い勝手も抜群です。

(3)卵を混ぜる

ボウルに卵を割り、生クリームを加え、卵のコシを切るようにしてしっかり溶きます。

「白身が残っているとキレイに仕上がらないので、箸の先を広げて切るように混ぜるのがポイント。全体が真っ黄色になるまでしっかり混ぜ合わせて。このひと手間で仕上がりの美しさが変わってきます。

生クリームがない場合は、牛乳やコーヒー用のミルクで代用してもOKです」

(4)鍋で鶏がらスープを沸騰させ、卵を入れる

小さめの鍋に水と鶏がらスープの素を入れ、沸騰させます。沸いたら中火にして、溶いた卵液を2/3量だけ先に投入。卵の外側が固まってきたら、ゴムベラなどで中に入れ込み、半熟になったらコク出しのバターを入れ、残りの卵液を流し入れます。

「小さめの鍋で作るのが最大のポイント。フライパンだと半熟のちょうどいい状態が短いけど、鍋だと卵がすぐに固まらず余裕があるから失敗しにくい! これならオムレツが苦手な人でも、上手にふわとろの卵を作れます」

(5)できあがり!

器にケチャップライスをのせ、半熟のふわとろ卵をかけ、お好みでケチャップをかけたら完成です。

ひと口頬張ると……卵がふわっふわで幸せ! 「ウマ〜ッ」と思わず笑顔になってしまいます。ふわとろの半熟卵に対して、ケチャップライスはパラッと口の中でほどけ、このふわふわ&パラパラの対比が最高なんです。

「キレイに卵を巻くオムライスもいいけど、卵をのっけるオムライスもいいでしょ?」と、鳥羽シェフ。

実際に作ってみると、家庭でも失敗なく作れるよう考え尽くされたレシピであることに改めて気付きます。卵はフライパンだと半熟の瞬間を逃さないよういつも焦ってしまうのですが、小鍋だと火加減や半熟の調整がしやすく、落ち着いて作れて感動! ケチャップライスは炊飯器にお任せだから、忙しいときにもありがたい。

包丁もフライパンも使わず、さらに失敗なくできるので、オムライスがぐっと身近な存在になった気分。これって実はとってもスゴイこと。

他にも書籍には、革命的なおいしいレシピが満載なので、ぜひ発売を楽しみにお待ちください!

取材・文/岸綾香


 

鳥羽周作

1978年生まれ。サッカー選手、小学校教員を経て、31歳で料理人に転身した異色のシェフ。オーナーシェフとして、2018年に東京・代々木上原にレストラン「sio」をオープン。ミシュランガイド東京2020から3年連続で一つ星を獲得。2022年6月3日に『食べたいから作る!鳥羽周作のとっておきごはん』を発売予定。
YouTube『鳥羽周作のシズるチャンネル』

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