新じゃがいもはカリカリに焼くのがポイント!
null春に出てくる旬の新じゃがいもを使って、今回は「ジャーマンポテト」を作ります。使うのはコロコロした小ぶりの新じゃが。この大きさのじゃがいもっておいしいですよね!
「新じゃがいもは皮がやわらかいので、口に残らず、皮もそのまま使います。通常のじゃがいもでも作れますが、その場合は皮をむいてくださいね。
ポイントは新じゃがの断面をカリカリに焼くこと。じゃがいも、新玉ねぎとベーコンは火の通る時間が異なるので、別々に炒めて最後に合わせることで、炒めすぎることもなくおいしい食感に仕上がりますよ」(以下「」内、小野さん)
【材料】(2人分)
新じゃがいも・・・300g(10〜12個)
にんにく・・・1片
ベーコン(ブロック)・・・50g
新玉ねぎ・・・1/2個
オリーブオイル・・・大さじ1、大さじ2
塩・・・ひとつまみ、適量
粗挽き黒こしょう・・・適量
【作り方】
(1)新じゃがいもをゆでる
新じゃがいもはよく洗って、たっぷりの水で12〜15分ゆでます。沸騰するまでは強火で、沸騰したら弱火にしましょう。
(2)にんにく、ベーコン、玉ねぎを切る
にんにくはみじん切り、ベーコンは拍子木切り、玉ねぎは薄切りにします。
「ベーコンはやや厚めに切って、食べ応えを出してください」
(3)ベーコンと玉ねぎを炒める
フライパンにオリーブオイル(大さじ1)を熱し、ベーコンを入れて炒めます。焼き色がついたらにんにくを入れ、香りが立ったら玉ねぎを入れてください。塩(ひとつまみ)を振り、玉ねぎが透き通ってきたら、一度取り出します。
「玉ねぎを炒めるときは、塩を少量入れると早くしんなりして、甘味と旨味を引き出せます」
(4)ゆでた新じゃがいもを切る
ゆであがった新じゃがいもをざるにあげ、水気を切ってから、皮ごと半分に切ります。
「皮がやわらかいので、新じゃがは皮もそのまま味わってください。炒めると、切っている断面がカリカリになりますよ!」
(5)新じゃがいもを炒める
フライパンにオリーブオイル(大さじ2)を熱し、ゆでた新じゃがいもを切った断面を下にして入れ、3分ほど強火で炒めます。
「切った面がカリッと香ばしくなるまで焼いてください」
(6)玉ねぎとベーコンを合わせる
炒めた玉ねぎとベーコンを戻し入れ、塩(適量)で味を調えます。
(7)できあがり!
皿に盛り、粗挽き黒こしょうを振ったら完成です。
食べてみると、新じゃがいもが、外はカリッ、中はホクホク! 皮の焦げ目が香ばしくてたまりません。にんにくとベーコンの塩気がしっかり利いているので、味付けはシンプルに塩、こしょうだけ。じゃがいも本来のシンプルなおいしさを味わえます。これは子どもも大人も好きな味。大人はビールが進んじゃいますね!
「好みでマスタードやビネガー、バターを加えてもおいしいので、好みでアレンジしてみてください」
基本の作り方を覚えておけば、あとは自由自在。子どもはトマトケチャップをつけても喜びそうですね。ぜひ、味変も楽しんでみてください。
次回は、「新たまねぎ」を使ったスープを紹介します。
取材・文/岸綾香
【取材協力】
小野宗隆
軽井沢高原野菜、提携農家の産直有機野菜、無農薬野菜などを中心に使用する洋食店『Bistro Coco 路地裏』のオーナーシェフ。イタリア料理、フランス料理を中心に料理長としてのキャリアを積み上げ、店舗立ち上げやメニュー開発などを多数経験。ソムリエの資格も持つ。kufuraの動画『プロが教える本格パスタレシピ』も人気。