大根は部位によって漬け方を変えるとおいしい!
null大根のおいしい季節、丸ごと1本買った方がお得ですが、使い切るのが大変という場合も。そんなときにおすすめなのが、少量で漬けられるちょこっと漬け。今回は違った食感と味が楽しめる2種類のポリポリ漬けを教えてもらいました。
「大根は上の方が甘く、下の方が辛味が強いので、料理に合わせて使い分けるといいですね。葉に近いいちばん上は甘いので大根おろし用に取っておき、今回は真ん中と下部分をそれぞれ1/3ずつ使います。拍子木切りといちょう切り、切り方を変えるだけで違った食感を楽しめますよ!」(以下「」内、沼津さん)
その1:「拍子木切り」はポリポリと食べ応えあり!
nullまずは、棒状に切る「拍子木切り」から。大根の厚みがしっかりあるので、食べ応え抜群です。
【材料】(作りやすい分量)
大根・・・1/3本(300g)
塩・・・小さじ1
しょうゆ・・・大さじ3
酢・・・大さじ2
砂糖・・・大さじ1
【作り方】
(1)大根を拍子木切りにする
大根の真ん中部分を使います。皮をむき、横半分に切ってから1cm幅に切ります。さらに向きを変えて1cm幅に切ると、拍子木切りの完成です。
(2)大根に塩を振り、15〜30分置く
ボウルに大根を入れて塩を振り、全体がなじむよう混ぜ合わせてください。水分が出てくるまで15〜30分置きましょう。
(3)水気を拭き取る
水分が出たらざるに上げて水気を切り、ペーパーで包んで水気を拭き、そのままポリ袋に入れてください。
(4)味付けする
ポリ袋にしょうゆ、酢、砂糖を入れ、全体をなじませます。空気を抜いてポリ袋の口を結び、冷蔵室で3時間以上置いてください。
(5)できあがり!
冷蔵室で3時間以上置いたら完成です。冷蔵で3〜4日を目安に食べ切ってくださいね。
その2:「いちょう切り」はパリパリッと食べやすい
null続いては、「いちょう切り」。こちらは薄いのでよく漬かり、パリパリと食べやすいのも特徴です。
【材料】(作りやすい分量)
大根・・・1/3本(300g)
塩・・・小さじ1
しょうゆ・・・大さじ3
酢・・・大さじ2
砂糖・・・大さじ1
ごま油・・・大さじ1
赤唐辛子(輪切り)・・・1本分
(1)大根をいちょう切りにする
大根の下部分を使います。皮をむき、縦に十字に切ってから、5mm幅に切ります。こちらは拍子木切りよりも大根がやや薄めです。
(2)大根に塩を振り、15〜30分置く
ボウルに大根を入れて塩を振り、全体がなじむよう混ぜ合わせてください。水分が出てくるまで15〜30分置きましょう。
(3)水気を拭き取る
水分が出たらざるに上げて水気を切り、ペーパーで包んで水気を拭き、そのままポリ袋に入れてください。
(4)味付けする
ポリ袋にしょうゆ、酢、砂糖、ごま油、輪切りにした赤唐辛子を入れ、全体をなじませます。空気を抜いてポリ袋の口を結び、冷蔵室で3時間以上置いてください。
「こちらは大根の下部分を使っているので、ピリッと辛味があります。なので、ごま油と赤唐辛子を入れて、中華風に仕上げてみました。2つの味の変化を楽しんでみてくださいね!」
(5)できあがり!
冷蔵室で3時間以上置いたら完成です。冷蔵で3〜4日を目安に食べ切ってください。
2種類を食べ比べてみると、拍子木切りは厚みがあってポリポリとしっかりした歯応え。いちょう切りはパリパリッと歯切れがよく、どんどん箸が進みます。
ともにさっぱりとした甘味と酸味があり、ごはんにもよく合いそう。いちょう切りはごま油でコクが増して、ピリッとした赤唐辛子の辛味がいいアクセントになっています。
「お好みでゆず、しょうが、にんにく、ラー油、スパイスなどを入れて味変を楽しんでもいいですね!」
大根の消費に困ったときに、とっても簡単でおいしいので、ぜひ試してみてくださいね。
取材・文/岸綾香
【取材協力】
沼津りえ
料理研究家、管理栄養士、調理師。料理教室『cook会』主宰。バラエティー豊かなレッスン内容が好評で、東京・阿佐ヶ谷を中心に数多くの料理教室を開催。毎年、梅漬けの教室はリピーターが多く大人気に。手軽でシンプルなアイディア溢れるレシピに定評があり、雑誌などのメディアでも活躍。著書に『いろんな味で少しだけつくる ちょこっとだけ漬けもの』(学研プラス刊)、『55分で焼きたてパン』(主婦の友社)、『野菜まるごと冷凍レシピ』(主婦の友社)など多数。HPはこちら。Instagram@rienumadu