「パリふわ」に仕上げる秘密は水だった!
null小野さんのお店で付け合わせによく出てくる「ガーリックトースト」は、にんにくがしっかり効いてヤミツキ必至のおいしさ。外はパリパリなのに中はふわっとした食感で、なんでこんな風に作れるの?と、いつも疑問でした。
今回はkufura編集部のリクエストで、作り方の一部始終を教えてもらいました!
「秘密はただの水です(笑)。パンを焼く前に、霧吹きを使って水分をシュッと全体に軽く吹きかけます。水をつけないとフランスパンの外側がバキバキになって中の水分も飛んでしまいますが、少量の水をまとわせるだけで、外はパリッと、中はふわふわに焼き上がるんですよ。
霧吹きがない人は、手に水をつけて軽く濡らし、パンの表面に水分を薄くまとわせるだけでOK! 普通の食パンをトーストするときも、水分を少量まとわせると、外はサクサク、中はふわっと仕上がりますよ」(以下「」内、小野さん)
これだけでお店の味になるなんて! このワザ、すぐに真似できそう。早速作り方を見てみましょう。
【材料】(2人分)
フランスパン・・・約1/3本
オリーブオイル・・・各大さじ1
にんにく(すりおろし)・・・各小さじ1/2
粉チーズ・・・各大さじ1
パセリ(乾燥)・・・適量
【作り方】
(1)フランスパンを切る
フランスパンは斜め2cm幅に切り、4切れ用意します。
(2)オリーブオイルを塗る
フライパンの上面に、1枚につきオリーブオイルを大さじ1ずつ塗ります。
「バターを使う場合は溶かさないといけないので、オリーブオイルの方が塗るだけなのでお手軽です」
(3)にんにくを塗る
すりおろしたにんにくを1枚につき小さじ1/2ずつのせ、指で伸ばしてムラなく塗ります。
塗り終わったら、ニンニクのついた手を洗ってしっかり水分を拭き取ります。
(4)粉チーズとパセリを振る
1枚につき粉チーズを大さじ1ずつ振り、仕上げに彩りで乾燥パセリを振ります。
(5)パンに水をまとわせる
霧吹きでシュッとパン全体に水を少量吹きかけます。霧吹きがない人は指に水をつけて軽く濡らし、パンの外側にササッと水分をまとわせればOK!
「これがおいしく仕上げる最大のポイントです。外はカリッと中はふんわり焼き上がりますよ」
(6)オーブンで焼く
230℃に熱したオーブンで、3分30秒ほど焼きます。オーブンがない人は、トースターでもOKです。
(7)できあがり!
パンを取り出して、器に盛り付けたら完成です!
焼きたてを食べてみると、外はパリッとしているのに、中はふわふわ〜! オリーブオイルとにんにくがパンにジュワッと染み込んで、ヤミツキ必至の濃厚なおいしさです。肉やパスタの付け合わせはもちろん、ワインと合わせれば、これ自体が立派なおつまみになりますね。
朝はパン派のスタッフのひとりが、水をまとわせるワザを食パンで試したところ、格別においしく焼けるようになり、毎朝ハマっているという報告も(笑)。ぜひ家庭でもプロの技を試してみてくださいね。
次回は、イタリア名物「ミラノ風カツレツ」について教えてもらいます。
【取材協力】
小野宗隆
軽井沢高原野菜、提携農家の産直有機野菜、無農薬野菜などを中心に使用する洋食店『Bistro Coco 路地裏』のオーナーシェフ。イタリア料理、フランス料理を中心に料理長としてのキャリアを積み上げ、店舗立ち上げやメニュー開発などを多数経験。ソムリエの資格も持つ。kufuraの動画『プロが教える本格パスタレシピ』も人気。
取材・文/岸綾香