夏のピーマンは肉厚で、種まで甘くておいしい!
null夏真っ盛り、スーパーには元気に育った立派なピーマンが並んでいますね。この時期のピーマンは実が大きくて、肉厚なのにやわらか。今回は余すところなく食べる、とっておきの方法を教えてもらいました。
「旬のピーマンは、種までおいしいので、捨てるのはもったいない。種もヘタも取らずに丸ごと焼いて、しょうゆとかつお節でジュワッと漬け込みます。半分に切るだけで手間もないし、ゴミも出ないので一石二鳥ですよ!」(以下「」内、沼津さん)
【材料】(作りやすい分量)
ピーマン・・・4〜5個(約150g)
ごま油・・・大さじ1
かつお節・・・2.5g〜3g
しょうゆ・・・大さじ1
【作り方】
(1)ピーマンを切る
ピーマンは半分に切ります。今回はこれだけでOK!
「ピーマンは丸ごと全部使います。夏のピーマンは甘いので、種やワタも全部食べちゃいましょう!」
(2)ピーマンを焼く
フライパンにごま油を入れて中火で熱し、温まったらピーマンを入れます。
「このとき、切った断面を下にして入れるのが最大のポイント! 断面を下にして置くとピーマンがドーム状になり、内側からじっくりと蒸されて早く火が通るんです。さらに甘味もアップしますよ」
2〜3分焼いたらひっくり返して、裏側にも焼き色がついたらOKです。
(3)調味料を入れてもむ
ポリ袋にかつお節、しょうゆ、焼いたピーマンを入れ、熱いうちに全体をなじませましょう。粗熱が取れたら空気を抜いて、ポリ袋の口を結びます。
「熱いうちに漬けた方が、味が染み込みやすいので、火傷をしないように気をつけながら手早く行ってくださいね」
(4)できあがり!
冷蔵室で30分以上置いたら完成です。保存は冷蔵で4〜5日を目安にしてください。
食べてみると、香ばしく焼いたピーマンにかつお節としょうゆがジュワッと染みて最高! 特に種が甘くてびっくり。プチプチの食感もいい感じ。ごま油で炒めているので、コクと旨味が加わって食べ応えも満点です。
「夏のピーマンは焼くととっても甘くなる。ピーマン嫌いの子どもでも食べられるようになったという声もいただきました。一緒にししとうやパプリカを入れたり、お酢やごま、辛味を足したりしてもおいしいですよ」
早速作ってみると、種ごと焼いたピーマンがツヤツヤで、もう見るからにおいしそう! 我慢できずに1つ食べると、これまた美味! パパッとすぐできるので、あと一品のおかずやおつまみにもぴったり。多めに焼いて、漬ける分を確保しておき、かつお節としょうゆをサッとかけて焼きたてをいくつか味わうのもおすすめです。
一度作るとハマること間違いなし! ピーマンを種ごと食べるおいしさを、ぜひ味わってみてくださいね。
次回は、「ゴーヤー」を使ったちょこっと漬けを紹介します。
取材・文/岸綾香
【取材協力】
沼津りえ
料理研究家、管理栄養士、調理師。料理教室『cook会』主宰。バラエティー豊かなレッスン内容が好評で、東京・阿佐ヶ谷を中心に数多くの料理教室を開催。毎年、梅漬けの教室はリピーターが多く大人気に。手軽でシンプルなアイディア溢れるレシピに定評があり、雑誌などのメディアでも活躍。著書に『いろんな味で少しだけつくる ちょこっとだけ漬けもの』(学研プラス刊)、『低糖質だからおいしい!「おやつ&スイーツ」』(K&M企画室)、『野菜丸ごと冷凍レシピ』(主婦の友社)など多数。HPはこちら。Instagram@rienumadu