モロヘイヤはフライパンでゆでてスピーディーに!
null以前、沼津さんに教えてもらった「ほうれん草のナムル」が人気ですが、今回はまたひと味違った食感を楽しめる「モロヘイヤのナムル」を教えてもらいました。
ほうれん草のナムルの詳しい作り方はこちら→ほうれん草はフライパンでゆでるのが正解!激旨「ナムル」の黄金比はこちら!【ちょこっと漬け♯69】
「夏になると食べたくなるモロヘイヤ。今回はフライパンで手軽にゆでる方法を教えます。茎と葉をざっくり分けておき、計1分ゆでるだけだから簡単! もっと手軽にモロヘイヤを味わえるようになりますよ」(以下「」内、沼津さん)
ちなみに、モロヘイヤの種子やさやには毒性があることが知られています。食品安全委員会でも、個人の家庭菜園などで育てたものを食する場合は細心の注意を払うよう呼びかけています。野菜としてスーパーなどで流通しているモロヘイヤを摂食することによって健康被害が起きることはないそうですが、家庭菜園のモロヘイヤを使用する場合は充分注意してください。
【材料】(作りやすい分量)
モロヘイヤ・・・1袋
ごま油・・・大さじ1
しょうゆ・・・小さじ1
すりごま・・・大さじ1
【作り方】
(1)モロヘイヤを洗う
ボウルにたっぷりの水を張り、手でゆすって汚れを落とし、ザルにあげます。
(2)モロヘイヤを切る
モロヘイヤの茎は太くて硬く、葉とゆで時間が異なるため、それぞれ太い茎と葉にざっくり分けます。根元は硬いので茎の1/3くらいを切り落としてから、茎は2cm幅に、葉はざく切りにします。
「厳密に茎と葉を細かく分けるのは大変なので、ざっくりと硬い部分を分ければOKですよ」
(3)フライパンでゆでる
フライパンで湯を沸かし、塩小さじ1(分量外)を入れ、沸騰したら先に茎を入れてください。30秒経ったら葉を入れ、計1分間ゆでましょう。
「フライパンでゆでると少ない湯量で済むので、鍋でゆでるよりも夏の暑い日は助かります。フライパンは浅く広いので中が見えやすく、ゆで加減をチェックしやすいのもいいですね」
ゆであがったらザルにあげ、すぐに流水でよく冷やし、冷えたら水気を切ってください。
(4)モロヘイヤをしっかり絞る
モロヘイヤはヌメリが強いので、ペーパーで包んでから絞ると手がネバネバしません。
「ナムルを作る時のポイントは、とにかくしっかりと水分を絞ること。水分を絞り切ることで、味がぼやけず濃厚な味に仕上がりますよ」
(5)味付けをする
ポリ袋にモロヘイヤを入れ、ごま油、しょうゆ、すりごまを入れます。
「すりごまは、ネバネバしたモロヘイヤによく絡んで、味がしっとりなじみます。お好みでしょうがやにんにくを加えるとパンチが利いた味になって、おつまみにも最高です」
全体に調味料がなじむようにもみこんだら、空気を抜いてポリ袋の口を結びます。
(6)できあがり!
冷蔵室で30分以上置いたら完成です。保存期間は冷蔵で2〜3日が目安。
食べてみると、葉はツルッ、茎はシャキシャキでモロヘイヤのゆで加減が絶妙! ごま油やしょうゆの旨味をすりごまがたっぷり吸って、粘り気のあるモロヘイヤにしっとり絡み、濃厚な味に仕上がっています。ほうれん草もそうでしたが、沼津さんのナムルは野菜の食感を生かしながら、味がキリッと決まっていて本当においしい。
「ビビンパなどごはんにのせたり、夏はそうめんと和えたり、冷奴にのせてもGood!」
今までモロヘイヤは、葉と茎を分けてゆでるのが面倒でしたが、これならフライパンで暑い夏でもストレスなく作れそうですね。
次回は、梅でさっぱり煮て作りおきできる「モロヘイヤの佃煮」を紹介します。
取材・文/岸綾香
【参考】
【取材協力】
沼津りえ
料理研究家、管理栄養士、調理師。料理教室『cook会』主宰。バラエティー豊かなレッスン内容が好評で、東京・阿佐ヶ谷を中心に数多くの料理教室を開催。毎年、梅漬けの教室はリピーターが多く大人気に。手軽でシンプルなアイディア溢れるレシピに定評があり、雑誌などのメディアでも活躍。著書に『いろんな味で少しだけつくる ちょこっとだけ漬けもの』(学研プラス刊)、『低糖質だからおいしい!「おやつ&スイーツ」』(K&M企画室)、『野菜丸ごと冷凍レシピ』(主婦の友社)など多数。HPはこちら。Instagram@rienumadu