3つの調味料で作ったマリネ液に漬けるだけ!
null「おうちで手軽においしいマリネを作りたい!」と小野さんに相談したところ、教えてくれたのが今回の「ミニトマトのハニービネガーマリネ」。使う食材はシンプルにミニトマトだけ。使う調味料も3つだけ。小野さん、さすが分かってます! こういうのが知りたいです。
「マリネと言ったら魚介のマリネなどが定番ですが、これはミニトマトで作ります。湯むきをしたミニトマトを、はちみつ、白ワインビネガー、オリーブオイルで作ったマリネ液に漬けるだけなのでとっても簡単。なのにミニトマトが甘酸っぱいフルーツのようになるんです。ワインとの相性も抜群で、ちょっとおしゃれなおつまみになりますよ」(以下「」内、小野さん)
それ、作ってみたいです! 早速、作り方をチェック。
【材料】(2人分)
ミニトマト・・・約15粒
はちみつ・・・40ml
白ワインビネガー・・・40ml
オリーブオイル・・・40ml
バジル・・・適量
【作り方】
(1)ミニトマトに穴をあける
ミニトマトはヘタを取り、楊枝で1カ所穴をあける。
「このマリネは普通のトマトだと味が染み込みにくいので、必ずミニトマトを使ってください。ミニトマトじゃないとフルーツのようなおいしさにはなりません」
(2)湯むきをする
ミニトマトをざるに入れ、熱湯をかけて湯むきをします。熱湯をかけて10秒経ったら、すぐに氷水に入れて、ミニトマトの皮をむいていきます。
「穴をあけた所の皮が少しめくれているので、そこから皮をむきます。穴をあけておくとツルンと簡単に皮がむけますよ」
(3)マリネ液を作る
ボウルにはちみつ、白ワインビネガー、オリーブオイルを入れ、よく混ぜ合わせて乳化させます。
「覚えやすいよう調味料の割合は1:1:1にしました。はちみつが入っているので甘酸っぱくておいしいマリネ液になります」
(4)ミニトマトを漬ける
ポリ袋にミニトマトとマリネ液を入れ、ミニトマトがすべてマリネ液に浸かるよう、空気を抜いて密封し、ポリ袋の口を結びます。ミニトマトを入れたポリ袋はボウルに入れておけば、万が一、ポリ袋が破けても安心です。
「保存容器よりもポリ袋を使った方が、全体がよく液に浸るので、少ないマリネ液でもムラなく漬けることができますよ」
ボウルごと冷蔵室で2時間以上置きましょう。
(5)器に盛り付ける
2時間以上経ったら、ポリ袋からミニトマトを取り出し、器に盛り付けます。仕上げにマリネ液をかけ、バジルを添えたら完成です。冷蔵で2日を目安に食べ切ってください。
(6)できあがり!
マリネ液をまとったミニトマトは真っ赤な宝石のようにツヤツヤ輝いていて、その美しいビジュアルにスタッフ一同、思わず「おー!!」と歓声を上げてしまいました。
食べてみるとさらに驚き。ぷちんと口の中で弾けて、甘酸っぱくてジューシーな果汁のような液体が口いっぱいに広がります。確かにこれはまるでフルーツ! 男性スタッフも感動して、「これが家で出てきたら一目置いちゃう」とのこと。キリッと冷やした白ワインやスパークリングワインを合わせたくなるおいしさです。
この味が忘れられず、自宅で早速再現したところ、失敗なくおいしくできました! 私はマリネ液がもったいなかったので、ミニトマトの数をもう少し増やしてしまったのですが、問題なく漬けられました。湯むきするので、小さいミニトマトよりもちょっと大きめのミニトマトが作りやすいです。私は1日漬け込んだので味がよく染みていましたが、小野さんのところで食べた2時間漬けの方がぷちんと弾けるようなフレッシュさがあって、そちらの方が私は好みでした。漬ける時間は好みで調整してみてくださいね。
作り方のコツを知るだけで、おうちごはんはグンとおいしくなります。まさにそれがプロの技。小野さんのテクは理にかなっているものが多く、いつもなるほどと腑に落ちるものばかり。一度覚えたら、他の料理への応用も可能です。厳しい修業の末、身に付けた技を教えてくれる小野さんに感謝! ぜひ、おうちイタリアンを家族みんなで楽しんでみてくださいね!
【取材協力】
小野宗隆
軽井沢高原野菜、提携農家の産直有機野菜、無農薬野菜などを中心に使用する洋食店『Bistro Coco 路地裏』のオーナーシェフ。イタリア料理、フランス料理を中心に料理長としてのキャリアを積み上げ、店舗立ち上げやメニュー開発などを多数経験。ソムリエの資格も持つ。kufuraの動画『プロが教える本格パスタレシピ』も人気。
取材・文/岸綾香