缶の世界と親和性がある文具の世界
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下段:「くらはしれい 缶入りメモ(BU、GR、縞猫)」各715円(税込) ※『Amazon』、『ワンズテラス』で購入。
ずっと思っていたのですが、お菓子缶が好きな人って文房具が好きな人が多いんです。反対もしかり。そのせいでしょうか。最近、“文具の世界”に“缶もの”が増えてきています。
以前もご紹介した、この小さな手のひらサイズの丸缶。中には丸いメモ用紙が50枚入っています。絵本作家・せなけいこさんやアーティストのくらはしれいさんのシリーズのほか、絵本「11ぴきのねこ」シリーズもあって、かわいいんです! ちょっとしたギフトにするのもいいですよね。

缶の中には、丸い形のメモが入っています。絵柄はせなけいこさんのシリーズは各2柄ずつ、くらはしれいさんのシリーズは1缶につき1柄のメモが入っています。
バッグのポケットにぽん!と入れられるサイズなので、メモを使い終わったあとは、のど飴や薬入れ、旅行用のアクセサリー入れとして使っています。

そしてこの“メモ缶”がかわいいのは外と中だけじゃないんです! 底面までかわいい……! 缶好き、文具好きって、こういうディティールまでかわいいデザインに弱いんです~!
5月に発売されたばかりのポストカード缶
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そしてこちらはメモではなく、缶の中にくらはしれいさんのイラストが描かれたポストカードが3枚入っています。他にもイエローやグリーンの缶があるようなのですが、私が行った店舗では見つけられませんでした。
今の時代、はがきのやり取りってほとんどありませんが、ずっととっておきたい大切なはがきを入れる箱として使うのにいいですよね! 長さ的にペンも入るので、筆記用具入れとしても使えます。
昔ながらのデザインが萌える!あのスケッチブック柄の缶
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このスケッチブックのデザイン、改めて素敵ですよね! それが缶になって登場! 去年発売されたものですが、まだいろいろなところで購入できます。私は『Amazon』で買いましたが、雑貨店『LOFT』でも見かけました。
缶の中にはただのメモ用紙ではなく、メモサイズになった画用紙がちゃんと入っているんです! この期待を裏切らない遊び心!
この柄だけでなく、「クロッキーブック柄」(この柄も多くの方が見覚えあると思います)、「アートスパイラル柄」もあります。
昭和世代にはたまらない!懐かしい缶ペンケース発見
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『アゾン』「アーティストペンケース(クロード・モネ、ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ)」 ※『Amazon』で各897円(税込)で購入。
私が小学生、中学生の頃(1980年代)、筆箱と言ったら“缶ペン”が主力商品だった記憶……しかしいつの頃からか見かけなくなってしまいました。そこで“缶マニア”としては「久しぶりに缶ペンケースを使いたい!」と探したらありました!
世界の名画を用いたデザインで、これなら大人も使いやすいですよね。
モネとゴッホのほか、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」がありました。

ペン類を入れるとこんな感じです。
中にはちゃんとクッションが敷かれています。持ち運ぶとき、ペン類が缶に当たってカッチャカッチャ言うのもなんだか懐かしい……! お菓子缶だけにとどまらず、今、“空前の缶ブーム”なので、また昔のように“缶ペン”も増えてくるかもしれません。
ミニミニサイズの「缶入りステッカー」
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約4×6cmのサイズの缶の中には、紙製のステッカーが入っています。このシリーズ、今いろいろなバージョンがどんどん出てきています。最初は「ディズニー」シリーズや「リサとガスパール」、「ピーターラビット」くらいがあった記憶ですが、いつしかこんな絵本シリーズまで登場。

ステッカーも1~2種類ではなく、なんと12種類×各3枚入っているのです。
「おちゃのじかんにきたとら」は、子どもたちに何度も何度も「読んで!」とせがまれた思い出のある絵本だったので、このステッカー缶を見つけたときはうれしくて……! 思い出の絵本の缶が買えるっていいですよね。
文具だけじゃない!今、さまさまな“缶”が出てきています。
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左:雑誌「smart」2025年4月号付録(私物)、右上:『フライングタイガーコペンハーゲン』「絆創膏缶」495円(税込)、下:『フェイラー』「スチームクリーム(チェリッシュユー)」2,178円(税込)
裁縫道具が入った缶に、絆創膏が入った缶。クリームが入った缶に、雑誌の付録としてついてくる缶。今、缶はお菓子缶だけにとどまらず! 缶がこれだけ使われる理由としてはやはり“中身がつぶれない”ということが大きいと思いますが、そのほかにもさまざまなデザインが施せること、形のバリエーションが豊富なこと、そして時代にあった“リサイクルできる素材であること”もあると思います。

写真・左の“スヌーピーの缶”など蝶番缶で、中はちゃんとクッションが入れられ、グルーミングキットが入っているんです。これが雑誌の付録とは……! ここ数年でしょうか、雑誌の付録に“何か入った缶”がついてくることが増えました。
このほか、お香(インセンス)が入った缶なども当たり前のように見かけるように。
これからまたどんなものが入った缶が登場するでしょうか。楽しみにしたいと思います。

編集者・フードジャーナリスト。多くの料理本や暮らしの本、キャンプ本を手がける。自著に子どものごはん作りの闘いを描いた『闘う!母ごはん』、『素晴らしきお菓子缶の世界』(共に光文社)がある。 プライベートでは猫2匹&犬1匹と小学生、大学生の女の子の母。ハワイじゃなくてグアムラバー/スターウォーズマニア/アダム・ドライバーファン。Instagram