オニヤンマは日本で一番大きな種類のトンボです。蚊、ハエ、小バエ、アブ、ブヨ、カメムシ、蜂、羽虫などを食べるため、虫たちはオニヤンマを天敵とみなし、警戒するそう。その習性をもとに作られたのが、虫よけグッズ「おにやんま君」(R)。
この疑似オニヤンマを見ることで、虫たちが逃げていくというわけです。疑似ではありますが、黒い体に黄色の紋がオニヤンマの仲間の特徴で、虫はここを見て認識しているのではないかとも言われています。
この「おにやんま君」(R)は日本の企業が作っていて、本体はABS、羽はPET、目はプラスチックでできています。安全ピンがついていて、このピンで衣服やリュック、帽子などに装着するのです。
早速、山に行ってみた
null8月某日、都内の最高気温は34度。山間の気温は32度くらいでしょうか。低山ハイキングで実験です。
キャップに「おにやんま君」(R)をつけてみます。キャップや帽子など、高い位置につけることで、空中を飛ぶ虫が認識しやすいそうです。
あえて、虫が寄ってきやすいと言われる黒い服を着て挑みました。そして、半そでにショートソックスという、いつもなら無防備に露出しない部分も出しています。
虫よけスプレー類は一切つけていません。さあ、どうなる自分!?
虫が逃げていく
null山の中を歩いていると、飛ぶ虫にいろいろと遭遇します。同行者によると「今、虫が逃げていった」とのこと。「おにやんま君」(R)効果でしょうか、確かに虫を気にすることはほぼありませんでした。
わりと蚊に刺されやすいタイプの筆者ですが、時間帯もあってかもしれませんが、刺されていない!
スズメバチは怒らすな
null蜂などの虫は山道のところどころ飛んでいるので、頭を揺らして「おにやんま君」(R)をアピールしてみます。すると、ついて来ないんです。これは「おにやんま君」(R)の実力発揮!
が、しかし、スズメバチに遭遇した際は、ちょっと怒りの羽音になっていたような気が……。おそらく巣が側にあったのではないかと思われ、あまり刺激しないように、そろりそろりとその場を去りました。調子に乗ってあおり行為はしないこと。
後ろを歩く同行者の中で、虫に刺された人は今回ひとりもいませんでした。「おにやんま君」(R)はひとりだけでなく、グループ全体をも守ってくれるのでしょうか。
別日にゴルフ場でも試してみた
nullゴルフ場は山道以上に虫が邪魔だと思うことが多い場所かもしれません。集中したい時に顔の周りに羽虫が寄って来たりするのは、本当に困ります。
ということで、別日にゴルフ場でも試してみました。生足を出しているので、山道よりも刺される面積は多めです。
この日は最高気温32度、さあ、どうなる自分!?
結果は全く刺されませんでした。すごいぞ「おにやんま君」(R)! 同行者も刺された人はいなかったようです。
山、ゴルフ場はもちろんキャンプ時でも活躍してくれそうです。なお、最近「おにやんま君」(R)の妹バージョン、アキアカネの「あかねちゃん」も発売されました。アキアカネは蚊や小バエなどを主食とするので、「あかねちゃん」はそういった小さな昆虫よけになるのだそう。
頭にトンボをつけている、なんだか陽気な人に思われそうですが、効果は実感しました。電池も使わないので、電池切れを心配する必要もありません。ただ、暗いと効果が薄くなるらしく(虫が見つけてくれないから?)、日中だったら心強い味方になりそうです。
オーガニックな虫よけオイルも
null暗い時や、足もとなどが心配なときは、虫よけオイルを合わせ技で使うことも。
リトアニア発のオーガニックアロマオイルブランド「You&Oil」は、製品すべてがインターナショナルエコサート認証を取得しています。
そのラインナップの中で、アウトドアで虫よけとして使えるアロマオイルが「BYE BYE」。アルコールフリー、天然由来成分100%で、3才から使えるそう。
虫が嫌うシトロネラ・ジャワ、レモンユーカリ、ラベンダー、ゼラニウムが配合された、とても香りのよい虫よけオイルです。筆者は、オーガニック&ナチュラル系ショップの「Biople」で見つけました。
頭に「おにやんま君」(R)、体に虫よけオイルで、さらに防御度が上がります。気軽なアウトドアではこの組み合わせが体にも自然にも良さそう、と思った次第です。
神保町で働く編集者。少女漫画からファッション、テレビ、トレンド情報、堅実女子、アウトドアなどの専門メディアを経て、kufuraへ。音楽と旅とアートと山とゴルフとサウナが好きです。一度ハマると長めです。2024年現在、ビリヤニとキャロットケーキを追いながら、あんことおはぎにも熱視線を送っています。