はじまりは2020年。火付け役となったのが「シャイニーアンブレラ」!
null『ワールドパーティー』さん曰く、「元々自社も含め、さまざまなメーカーがデザイン性のあるかわいいビニール傘は販売していた」そう。確かに雑貨店やコンビニで、お花やキャラクターがプリントされたビニール傘というのは昔からありましたよね。しかし、お花柄やキャラクターということもあって、持つ人が限られていた気がします。
そして2020年、傘業界に激震が走ります! それが写真の「シャイニーアンブレラ」の登場でした。「1万本売れたらヒット」と言われる傘業界の中、この「シャイニーアンブレラ」は現在も売れ続け、なんと累計販売数30万本を突破! 確かにこの傘の登場は、消費者である私たちにとっても衝撃でした。なぜなら今までの花柄やキャラものと違い、“大人も恥ずかしくなく持てるおしゃれさ”を持っているビニール傘だったからです。
そして何よりもこの傘の魅力はこのキラキラ感による“派手さ”。雨の日はただでさえ薄暗く、とくに日が落ちたあとなど黒系の暗い色の傘だと風景に紛れてしまって、“人”が見えなくなると思いませんか。この“見えにくさ”って交通事故などに繋がるのではないかといつも心配で、子どもたちにはできるだけ“派手な傘”を持たせていました。
しかし大人用の傘を持つ年齢になると、なかなか“派手な傘”ってないんですね! そんなときに登場してくれたのが「シャイニーアンブレラ」だったのです。ただおしゃれ、ただかわいいだけなく、雨の日でも目立ってくれるので、本当に助かっています!
続く2022年にヒットしたのが「クリームソーダアンブレラ」
nullそして「シャイニーアンブレラ」の登場から2年目の2022年には、「クリームソーダアンブレラ」が登場。わが家も今年、こちらを購入しました! ビニール傘ならではの質感が生かされた素晴らしいアイディアの傘ですよね。こちらクリームソーダのイラストではなく写真を傘に転写しており、炭酸がリアルでとてもかわいいんです。
「クリームソーダアンブレラ」は、ビニール傘ではめずらしい折りたたみ傘もあります。こちら持ち手の部分が丸くなっており、これはバニラアイスをモチーフにしているんですよ。
しかもチェリーのチャーム付き。チェリーならではの色のグラデーションもちゃんと表現されているんです。この細かさ!
王道の“緑のクリームソーダ”のほか、「夕焼け空のクリームソーダ(ピンク)」、「青空のクリームソーダ(ブルー)」、そして昨年10月に新色として登場した「金木犀のクリームソーダ(オレンジ)」と「夜明け前のクリームソーダ(パープル)」もあります。
大人気!顔色を明るくする“コスメティックアンブレラ”
nullそして今年2月に発売された途端、人気をさらったのが「コスメティックアンブレラ」。すでに累計販売数5万本を突破。今、『ワールドパーティー』のビニール傘の中でナンバーワンの人気を誇ります。
しかし「コスメティック?アンブレラ?」と思いますよね。実はこの傘、さすだけでメイクをしたように顔まわりを華やかにしてくれる、まさに“傘のハイライト&チーク”!
カラー展開もよく考えられており、血色をよく見せるピンク、肌の透明感を上げるブルー、くすみを軽減して見せてくれるパープルの3色が揃います。ただでさえ肌の色が沈む雨の日にこれはうれしい効果ですよね!
憂鬱な雨の日に映える「チューリップアンブレラ」
null現在、『ワールドパーティー』のビニール傘でいちばん人気は先にご紹介した「コスメティックアンブレラ」、次点が「クリームソーダアンブレラ(長傘・折りたたみ傘)」。そして第3位が、この「チューリップアンブレラ」! 子どもの頃に読んだ物語に出てきそうな傘が現実化した、夢のある傘ですよね。しかもこれは写真映えすること間違いなし!
“使い捨てのビニール傘”から一線を画した“高品質なビニール傘”
nullそして最後に。皆さんに知っていただきたいのが“進化系ビニール傘”の機能性。
まず、ただおしゃれでかわいいだけでなく、「使い捨てにしない、長く使えるビニール傘」として、骨の一部に軽くて折れにくく、強度の高いグラスファイバーを使用。愛着を持って大切に使ってもらえるよう、環境に配慮した傘づくりを行っているそうです。
また、折りたたみタイプを展開している「クリームソーダアンブレラ」と「コスメティックアンブレラ」は、ポリウレタンを使用。一般的なビニール傘というのはポリエチレンで作られているのですが、折りたたみ傘にポリエチレンを使用してしまうと傘をたたんだ際に生地同士がくっつき、破れたり傷がついてしまうそう。
そのため今までビニール製の折りたたみ傘というのは作り得なかったそうですが、ツルツルとしたマットなポリウレタン生地にすることで、傷もつきにくく、生地同士がくっつかないため、折りたたみのビニール傘が実現できたと言います。確かにあのビニール傘の“くっつき”って地味にストレスでしたよね! でもそれが素材を変えただけで解消され、しかも折りたたみ傘まで開発されるようになったのには驚きです。
いかがでしたか。今やビニール傘の進化はすごいですよね! ぜひ、雨の日が待ち遠しくなるようなビニール傘を見つけてみてください。
編集者・フードジャーナリスト。多くの料理本や暮らしの本、キャンプ本を手がける。自著に子どものごはん作りの闘いを描いた『闘う!母ごはん』、『素晴らしきお菓子缶の世界』(共に光文社)がある。 プライベートでは猫2匹&犬1匹と小学生、大学生の女の子の母。ハワイじゃなくてグアムラバー/スターウォーズマニア/アダム・ドライバーファン。Instagram