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捨てる?使える?「洋服に付いてくる予備のボタン」保管方法から活用アイディアまで調査

新しい服を買ったときに付属してくる“予備のボタン”。皆さんは、どのように扱っていますか? こまごましているので保管方法に困ったり、とっておいたけれど結局使わなかったり、ということもあるかもしれません。

今回は、女性228人にアンケート調査し、「予備ボタンの扱い方と有効活用するためのアイディア」についてうかがいました。

一見してわかるように保管している

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まずは、予備ボタンを“とっておく派”の声をご紹介します。

おすすめの管理方法として挙がったのは、品質表示タグなど洋服の見えない場所に縫い付けておく方法です。もともと縫い留められている場合もありますが、別に付属している場合は自分で縫い付けておけば、どの服の付属ボタンだったか明確になり、収納スペースも不要ですね。

そのほか、クリアポケットファイルを利用したり、ハンカチに並べて縫い付けたりするなどして、手持ちの予備ボタンが一目でわかるように保管している人が多かったです。

「別でとっておくと、何のボタンかわからなくなってしまうので、洗濯タグのところに縫い付けてしまう。捨てるときはセットで捨てられるから、ボタンだけ余らなくていい」(43歳/主婦)

「洋服の裏などについているものはつけたまま、別袋に入っているものも、できれば、洋服の裏などに縫い付けておく。いつボタンがなくなったり、割れたりしてもその場で付け替えられるようにしておく」(53歳/主婦)

「品質表示の裏に付ける」(55歳/総務・人事)

「ハガキ用保存ファイルに購入日、型・色を記入して保存。着なくなった物を譲るときは、それも一緒に差し上げます」(74歳/その他)

「ハンカチに縫い付けて壁掛けにして、必要になったときは取り外して使っています」(65歳/その他)

「補修のためのボタン専用の入れ物に、どの洋服の予備ボタンかわかるようにしてとっておいてある」(70歳/主婦)

使う前提で、まとめて保管している

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もう少しざっくりと、予備ボタンを“とっておく派”の人たちもいました。保管先は、裁縫箱や空き瓶、デザインの気に入ったお菓子の缶など。

もともとボタンが付属していた服に限らず、服のボタンが取れたときに、似たようなボタンを探して使うことを前提としている人も多く、「捨ててしまうのはもったいない」との声が上がりました。

「ボタンが取れた服が出たときのため、裁縫箱にためています」(37歳/総務・人事)

「大きな瓶に入れてためています。30年近くためているので、いつの間に瓶いっぱいになりました。ボタンが取れてなくなったときに、そこから合いそうなのを探してつけています」(58歳/主婦)

「とっておきます。同じ服に使えなくても、どんなボタンでもOKの服に使えるので、捨ててしまうのはもったいないです」(60歳/主婦)

「ためているし、その服を捨てるときは、全部のボタンを取ってから捨てる」(41歳/研究・開発・技術者)

一応とっておくが、使ったことがない

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その一方で、予備ボタンを捨てずにとってはおくものの、使う機会がなく、たまる一方、との声も聞かれました。

どんどん増えていき、しまいにはどの服に付属していたのか不明になったり、すでに手元にない服の予備ボタンを保管していたりするケースも……。

「一応とっておくが、使わない」(49歳/主婦)

「使わずにたまっています。何のボタンだったかわからないものがたくさんあります」(61歳/主婦)

「1カ所にまとめて保管しているが、まず使うことはない」(64歳/その他)

「捨てずに予備にとっておくけど、もう着られなくなって捨てた服の予備ボタンまで入っている始末で、使い道もなく、たまっていく一方」(37歳/その他)

すぐに、または定期的に処分する

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予備ボタンをとっておいても、結局使うことがないと判断して、初めから処分するという人も。

あるいは、一定期間とっておいてから処分、付属していた服を手放す際に一緒に処分というように、定期的に見直している人も多かったです。

「即捨てます。とっておいても使わないので」(50歳/財務・経理)

「ほとんど使わず捨てている。以前はとっておいたが結局使わないので」(45歳/総務・人事)

「捨てます。付け直した経験がありません」(39歳/主婦)

「とりあえずとっておいて、付属していた洋服を処分するときに一緒に処分してしまう」(36歳/総務・人事)

「一応とっておくが、たまるので定期的に処分している」(50歳/総務・人事)

次に、予備ボタンを捨てずに保管しておく人たちから寄せられた、活用法やリメイクアイディアをご紹介します。

予備ボタンの活用法1:ほかの洋服に付け替えて楽しむ

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買った服のボタンが好みに合わないときや、その服に飽きてしまったとき、とっておいた予備ボタンの中から、めぼしいものを選んで付け替えるなど、ファッションに積極的に活用している人も。

シミができてしまった部分にボタンをつけるアイディアは、目隠しとワンポイントが兼ねられて、一石二鳥ですね。

「買った服のボタンが好みじゃないときに、予備のボタンの中から気に入ったボタンを選んで付け替えたりしています」(43歳/主婦)

「必ずとっておいて、ほかの洋服に付け替えたりして楽しんでいます」(68歳/総務・人事)

「とっておいて、ほかの服に活用。飽きてきたらボタンを付け替えて楽しむ」(39歳/主婦)

「取れたときのためにしまってある。カ-ディガンなどに色々なボタンを並べて付けるとかわいいです」(66歳/主婦)

「洋服のシミ隠しに飾りつけのようにして縫い付ける」(47歳/総務・人事)

予備ボタンの活用法2:ハンドメイドに活用する

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小物を手作りしたときのアクセントにしたり、手持ちのバッグやポーチに縫い付けたり、ハンドメイドの材料として活用している人も多かったです。

いろいろなデザインのボタンを、ポーチなどにびっしり縫い付けるのも素敵ですね。

ヘアゴムやアクセサリーへのリメイク、ボタンがぶつかり合う音を生かしてペットのおもちゃにするなど、予備ボタンを自在に活用するアイディアが寄せられました。

「予備のボタンばかり集めている。カバンにアップリケみたいに付けることも」(45歳/総務・人事)

「必ずとっておいて、使わなくなったボタンは、ポーチにいっぱい縫い合わせてかわいくしている」(47歳/研究・開発・技術者)

「手作りのトートバックなどのアクセントに使っている」(56歳/総務・人事)

「ヘアゴムの飾りにします」(48歳/総務・人事)

「糸に通して、アクセサリー代わりにしている」(55歳/その他)

「ガチャガチャのカプセルに入れて猫のおもちゃにしています!」(23歳/その他)

予備ボタンの活用法3:子どもの工作や遊びに

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たくさん集まった様々な色や形のボタンを、子どものころ飽きずに眺めていた……そんな記憶はありませんか?

見た目にも楽しく、創作意欲を刺激するボタン。子どもの工作の材料や遊びの道具として活躍しているとの声も寄せられました。

「ボタン箱にまとめ、子どもの工作などに使う」(49歳/主婦)

「保管しておく。わんぱく盛りの子どもがいるので、あると安心。何年も出番のなかったボタンは最終的に工作の材料になります」(41歳/その他)

「空き瓶にためておいて、子どもたちとトランプで遊ぶときにコインの代わりに使っています」(50歳/総務・人事)

「一応とっています。たまに子どもが工作するときにボタンが必要なことがあるので、そのときに活躍します」(50歳/主婦)

いかがでしたか?

予備のボタンを本来の用途通り、ボタンが取れたときのために保管し、服と一緒に処分する人、また、めったに付け替えることがないと判断して、最初に処分するという人もいました。

その一方で、コレクションのように集めておき、ファッションとして、ハンドメイドや子どもの工作の材料として楽しんでいる人もいて、扱い方が分かれました。

皆さんの参考になりそうな保管方法や、リメイクのアイディアがあれば、ぜひ取り入れてみてください。

新井円
新井円

ライター、J.S.A.ワインエキスパート。札幌の編集プロダクションに勤務し、北海道の食・旅・人を取材。夫の転勤で上京後、フリーでライティングや書籍の編集補助に携わる。小学生のころから料理、生活、インテリアの本が好きで、少ない小遣いで「憧れに近づく」ために工夫し、大学では芸術学を専攻。等身大の衣食住をいかに美しく快適に楽しむか、ずっと大切にしてきたテーマを執筆に生かしたいです。小学生のひとり息子は鉄道と歴史の大ファン。

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