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悩ましい梅雨時の洗濯…プロが伝授!「におわない洗濯のコツ」7つ

梅雨シーズンが到来しました! ジメジメとした日が続くと心も晴れませんし、日常生活においてもさまざまな困りごとが発生しますよね。そのなかでも特に厄介なのは洗濯問題。雨の日が続くと洗濯物が干せなかったり、部屋干しにするとにおいが気になったり……これらの問題にどう対処すればいいのでしょうか?

株式会社マクロミルが実施した『梅雨に関する調査2018』の結果を参考にしつつ、洗濯のプロ・松延友記さん(「フレディ レック・ウォッシュサロン トーキョー」プロデューサー)に、梅雨時の洗濯のコツを伺ってきました。

梅雨時に衣食住に関して困ることは?洗濯物の悩み多数!

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株式会社マクロミルが20歳~69歳の男女1,000名を対象に、「梅雨の時期に衣食住に関して何か困る事はありますか?」と質問したところ(複数回答可)、結果は以下のようになりました。

・洗濯物が乾きにくい・・・72.3%

・外出時に靴や衣類が濡れる・・・63.8%

・住居内が湿っぽい・・・60.1%

・外出時に傘を持っていかなければいけない・・・59.1%

・洗濯物のにおいが気になる・・・45.7%

ご覧の通り「洗濯物が乾きにくい」「外出時に靴や衣類が濡れる」「洗濯物のにおいが気になる」など、衣類に関する困りごとが並びます。梅雨の時期に洗濯が追いつかなくなったり、生乾きでにおいが気になったり……というのは、主婦のみなさんにとってもあるある!の悩みですよね。

みんながやっている衣類に関する梅雨対策は?

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前掲のアンケート結果にもあるように、梅雨ならではの悩みといえばやはり衣類にまつわるもの。では、そんな悩みを解消するには、どのような対策があるのでしょうか?

「衣類に関し、梅雨対策を何か行いますか?」という質問で、普段は行っていないが梅雨時期のみ行うものを回答してもらったところ(複数回答可)、結果は以下のようになりました。

・洗濯物を乾かすのに、部屋干しをする・・・36.5%

・タンスやクローゼットに除湿剤を入れる・・・29.9%

・部屋干し用洗剤を利用する・・・17.7%

・香り付の柔軟剤を使う・・・16.4%

・洗濯物を乾かすのに、洗濯乾燥機を使う・・・15.1%

・洗濯物を乾かすのに、浴室乾燥機を使う・・・12.8%

・衣類用の消臭グッズを使う・・・10.7%

・衣類用の除菌グッズを使う・・・7.6%

・靴用の消臭グッズを使う・・・7.1%

普段通りの洗濯ができない梅雨の時期には、部屋干しや各種におい対策グッズで乗り切ろうとしている人が少なくないようです。

洗濯のプロが伝授!梅雨時に洗濯を行うコツ7つ

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雨の日が続くと、部屋干しを行う人が多いようですが、その際、生乾きによるにおいが気になりますよね。そこで、新型コインランドリー『フレディ レック・ウォッシュサロン トーキョー』のプロデューサーでジュニア洗濯ソムリエとクリーニング師の資格を持つ洗濯のプロ、松延友記さんに、梅雨時の洗濯のコツを教えていただきました。

まず、松延さんは、洗濯物がにおう原因について以下のように話します。

「洗濯物がにおうのは、洗濯した衣類などの皮脂や脂汚れが十分にとれておらず、そこから雑菌が繁殖することが原因です。

ですから、におわないようにするには、まずは洗濯物の汚れを十分に落とすことと、そして雑菌が繁殖しないようにしっかり乾かすことが大切だといえます」(以下、「」内は松延さん)

では、においの原因を押さえたうえで、具体的にはどのように洗濯を行えばいいのか、7つのポイントをご紹介します。

(1)洗濯槽をそうじする

「そもそも洗濯槽自体が汚れていて、雑菌の温床になっていることは、よくあります。ですから、まずは市販の洗濯槽クリーナーなどを活用して洗濯槽の汚れを取り除きましょう」

(2)お湯を使って洗濯する

「皮脂や脂汚れは、お湯のほうが落ちやすいので、しっかり汚れを落とすためにお湯を使って洗濯するのもおすすめです」

(3)こまめに少量ずつ洗濯する

「この時期は、洗濯物をためる人も多いかと思いますが、一度に大量に洗濯すると汚れが落ちにくく、また大量に部屋干しすると室内に湿気がたまりやすく乾きづらいというデメリットがあります。梅雨時こそこまめに、1日1回は洗濯するほうがよいでしょう」

(4)洗濯機の脱水時間を長くとる

「この方法は、衣類がしわになりやすいので普段はおすすめしていません。ただ、梅雨の時期には乾かすのを最優先で、洗濯機の脱水時間を長くとるのもアリだと思います。たとえば、通常の脱水時間が4分なら、追加で4分行うなどです」

(5)干し方を工夫する

「しっかり乾かすために、干す間隔を詰めすぎないようにしましょう。洗濯物同士がくっつかないように、こぶし1個分くらいの間隔を空けるのが理想です。

また、衣類は裏返して、内側からしっかり乾かす。ズボンは筒状に開いて中によく風が通るようにする。バスタオルはきっちり2つ折にするのではなく、わざと端をずらして干す。このように干し方を一工夫することで、乾きやすくなるでしょう」

(6)風通しのよいところに干す

「室内干しはなるべく風通しのよいところで。つっぱり棒を使って廊下に干したり、エアコンの除湿モードや扇風機を活用したりするとよいでしょう。

あとは室内干しの穴場として、トイレやお風呂場があります。浴室乾燥機がなくても、換気扇をオンにすれば、空気の流れを作れるので、洗濯物を干すのに意外と適しているんです」

(7)コインランドリーを活用する

「毎日洗濯するのが難しい場合は、コインランドリーがおすすめです! コインランドリーのメリットは大量に洗濯したり乾かしたりできること。また、ガス乾燥機なので、短時間でふんわり仕上がりますよ」

 

お天道様の状況を左右することはできませんが、工夫しだいで洗濯物の悩みは解消することができそうですね。今回ご紹介した方法などをヒントに、梅雨シーズンを乗り切りましょう!

 

【取材協力】

松延友記・・・ジュニア洗濯ソムリエ、クリーニング師。忙しい日々を過ごす共働き夫婦にとって便利なサービスとなりそうな、話題のベルリン生まれのソーシャル・コインランドリー「フレディ レック・ウォッシュサロン トーキョー」のプロデューサー。「フレディ レック・ウォッシュサロン トーキョー」は、単なるコインランドリーではなく、洗濯代行、クリーニング、カフェラウンジ、ランドリーグッズショップ、ワークショップと6つの機能を持つ。

 

【参考】

梅雨に関する調査2018 – 株式会社マクロミル

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