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最強の片づけは「来客」だった!クリンネスト1級資格所有者なのにズボラな私が実践する「3日間強制リセット」術

「整理収納は好きだけど、掃除となるとつい後回し……」。これ、私自身の話です。整理収納アドバイザーなのに掃除が苦手。一念発起して「クリンネスト1級」まで取得しましたが、資格を取ったからといって毎日ピカピカ! というわけにはいかず……。
そんな“プロなのにズボラ”な私でも、来客があると一気にスイッチが入ります。仕事部屋として使っている実家では、月に数回イベントを開催しているので、「強制リセットルーティン」を定期的に発動! この仕組みをあえて利用して、忙しい子育て世代でも実践しやすい“がんばりすぎない時短掃除メソッド”をご紹介します。

写真を交えて解説!「見せる家」を作る3日間強制リセット術

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1日目、まずやることは「ホコリ落とし」です。
ついでに洗面所の棚の上もサッと。
ほこり落とし
そのあとはルンバにお願いして出勤。

Part 1:大掃除の勢いを呼び込む!「3日前からの仕込み」ノウハウ

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来客前の3日間は、「どこから手を付けるか」が肝心です。普段やらない場所から着手して、勢いと達成感を呼び込みましょう。

1: 最初にホコリを「上から下」に落とし、掃除機で吸う!

掃除が苦手な人ほど、この順番でやってみて。
私はまず、棚の上や照明、カーテンレールなどの“高いところ”のホコリをモップで下に落とすことから始めます。そのあと掃除機をかければ、ホコリの舞い戻りを防げます。

2: エントランスを制する者が「清潔感」を制す!

エントランス掃除
こちらは仕事部屋として使わせてもらっている実家のエントランス。兄家族が住んでいますが、私担当でいつも掃除しています。

来客は、家に入る前からすでに空気感を感じ取っています。私は来客の2日前に、共同玄関や外のたたきを念入りに掃除。ホコリ落とし→ごみ集め→気になる部分の拭き掃除で、わずか5分でも見違えるほどスッキリします。玄関周りの印象が整うと、家全体が“きれいに見える”んです。

3: 散らかった仕事道具は「一時的に隠す」を許可!

モノをなくす
来客対応時は「整理」よりもまずは「見栄え」。

自宅兼仕事部屋では子どもグッズが、実家でイベントスペースとして使わせてもらっているリビングには、書類や備品があふれがち。そんなときは、大きな布やバスケットにサッと入れて一時避難! その代わり、来客後にきちんと整理するルールを忘れずに。完璧を目指さず「とりあえず片付いた」でOKです。

Part 2:最小限の労力で「キラッと見せる」仕上げテクニック

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4:森を見ないで木を見よ! 気になるところだけスピード清掃

クリンネスト1級資格を取る際、送られてきた「プロの掃除用品」の数々。
子どもの保育園時代に使用していた手拭きタオルはカットして雑巾に。
クリンネスト1級で習った窓掃除の方法とグッズ。窓掃除は水だけでじゅうぶんきれいになるなんて知らなかった。

全体を完璧にしようとするから、途中でイヤになるんです(笑)。だから私は、“とくに気になるところ”だけをサッと掃除。これを来客ごとに繰り返していたら、気づけば「なんとなくいつもキレイ」に。ほんとズボラですみません……。でも、それで十分なんです。

5:水回りと鏡を「キラッ」と光らせる

洗面所の水栓、顔がよーく映るくらいまでキラッとさせます。
キッチンもキラッ! 快感!
グルグル洗えるミニブラシ
グルグル回せるミニブラシ(azuma)は、私の必需「水回り掃除用品」。

来客が使うトイレや洗面所は、清潔感の決め手。いらっしゃる直前に水回りの蛇口を顔が映るくらいまでタオルで磨き上げます。クリンネスト流で言えば、水アカや鏡の曇りは“磨くだけでOK”。
ピカピカの蛇口や鏡は、空間全体を明るく見せてくれます。仕上げにタオルを新しいものに替えるのも忘れずに。

定期的な来客とイベント開催で「清潔感のレベル」を上げる

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麹の先生、中嶋小枝さんと定期的に開催している麹を使った料理イベント。
プロのヘアメイクの大野麻紀さんとは、パーソナルカラー診断イベントを開催。

仕事部屋で行っている麹の料理レッスンやカラー診断などのイベント。これらは私にとって最高のモチベーションです。月に数回の“強制リセット”を繰り返すうちに、「この状態をキープしたい」という意識が自然と育ちました。

まとめ:捨て活の成功体験も「来客パワー」のおかげ!

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晩年は寝室のオブジェと化していた愛車のロードレーサー……。
自転車を手放して、その代わりに絵が大好きな長男のギャラリースペースにしました。

先日、担当編集Uさんが自宅兼仕事場にいらっしゃってから、長年放置していた自転車の整理が一気に進みました。気づけば、8台あった愛車が2台に! そして空いた壁には、長男の受賞作品を額装して飾ることに。「Uさん、その節はお越しいただき、ありがとうございました!」と心から感謝しています(笑)。

「いつかやろう」と思っていた片付けも、「誰かが来る」という予定さえあれば、不思議と動ける。そんな“外圧パワー”をうまく利用して、気持ちよく暮らしていきたいですね。

国井律子
国井律子

二輪雑誌でのエッセイストデビュー後、オートバイ、旅、自転車、アウトドアなど多趣味をいかしたエッセイを執筆しています。私生活では二人の男児の母として、日々「いかに時短で、効率よく暮らすか」を追求中。グリーンアドバイザー、整理収納アドバイザー1級の資格も持ち、家事がラクになるアイデアや、家族が喜ぶ手抜きレシピを模索しています。

https://ameblo.jp/kuniritsu/
https://www.instagram.com/ritsuko_kunii/

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