最低気温「18℃」を目安に秋の衣替えを!
null涼しい日が続いたと思ったら、急に夏のような暑さが戻ってきたり、季節の変わり目は衣類の調節が難しいですよね。衣替えも“なんとなく涼しくなったら”行っているという人も多いのではないでしょうか?
大貫さんによると、衣替えのタイミングは「最低気温が鍵」だそう。長袖を着用し始める気温について、ライオンと株式会社ウェザーニューズが共に調査した結果、最低気温が20℃を切ると約5割の人が、18℃を切ると約6割の人が長袖に移行することが分かりました。
そこで、ライオンでは最低気温「18℃」が衣替えのタイミングと推奨しています。関東甲信越においては、9月の2週目頃から10月1日頃がベストだそう。まだの方はぜひ今週末に秋の衣替えを行ってみてはいかがでしょうか。
「しまい洗い」をマスターすれば、来シーズンも安心!
nullそれでは、秋の衣替えの際は、どんなことに注意するとよいのでしょうか?
衣替え時の衣類の困りごとについて、ライオンが20〜40代の男女1000名にアンケート調査を実施したところ、上位に挙がったのは以下の5つ。
1位・・・黄ばみ
2位・・・しわ
3位・・・ニオイ
4位・・・色あせ
5位・・・虫食い
1位の「黄ばみ」の原因のひとつは、洗濯しても落としきれなかった皮脂汚れ。繊維の隙間に入り込んだ皮脂汚れが残ったまま衣類をしまってしまうと、来シーズン出したときに黄ばみとなって現れてしまう可能性があるそう。
特に、汗をかく夏の衣類は皮脂汚れが残りやすいので、衣類をしまう前に、しっかり皮脂汚れを落とすことが大切です。
なかでも、夏に大活躍したアイテムごとにしまい方を解説します。
しわ&ヨレがつきやすい「リネンシャツ」
サラッとした着心地が心地よいリネンシャツ。リネンはしわになりやすく、一度しわが付くと取れにくい素材です。
洗うときは洗濯ネットに入れ、「弱水流コース」で洗い、脱水時間を短めに設定すると、しわが少なく仕上がります。脱水後はすぐに形を整えて、陰干ししてください。
型崩れを防ぎたい「サマーニット」
夏に大活躍してくれたサマーニットは、型崩れを防ぐために洗濯ネットに入れて、「標準コース」ではなく、「手洗いコース」や「ドライマークコース」などの弱水流コースで優しく洗いましょう。
さらにおしゃれ着用洗剤を使うと、型崩れや色あせ、着用中に発生する毛玉を防止できます。柔軟剤を使うと、さらに柔らかく仕上がりますよ。
ニットの洗い方や干し方については、『大事な衣類を縮ませない!洗濯機でニットを上手に洗う方法【プロが教える洗濯講座】』こちらもチェックしてみてくださいね。
汗やファンデーショが染み込んでいる「帽子」
帽子は特に額に直接触れるので、汗が染み込みやすいアイテム。手で触るツバや、汗に加えて日焼け止めやファンデーションがつきやすい額の部分は要注意です。
自宅で洗濯できる帽子なら、洗濯前に汚れが多そうな額に当たる部分やツバなどに、洗剤を直接塗って、キャップの底などで軽く叩きます。洗濯機で洗う場合は、洗濯ネットに入れ「弱水流コース」で、手洗いの場合は優しく押し洗いしてください。
干すときは洗濯ネットを帽子の中に詰めて形を整えたり、ペットボトルなどにかぶせておくと型崩れを防げますよ。
寝汗をたっぷり吸い込んだ「敷きパッド」
熱帯夜で寝ているときに汗をかいた人は、敷きパッドも要注意。スッキリ洗ってからしまうのが必須です。
首周りなど汚れが目立つ部分には、おしゃれ着用洗剤を直接塗って、前処理を。それから洗濯ネットに入れて、「大物洗いコース」や「毛布コース」などで洗いましょう。干すときは、物干し竿を2本使ってM字型に干すと早く乾かすことができますよ。
大物洗いやM字型の干し方については、kufuraの動画記事『大きな毛布もおうちでスッキリ洗える!洗濯機で上手に洗う方法とは?【プロが教える洗濯講座】』でも詳しく説明しています。
他にも白いTシャツやYシャツなど、白い衣類は特に黄ばみが残りやすいので、汗や皮脂汚れが残りやすい首周りや脇の下、袖などに直接洗剤を塗って前処理をしてから、しっかり洗うのが必須。しまい洗いをしてからしまうと、来シーズンもスッキリ着ることができます。
家族の大切な衣類を守るために、ぜひ今年は「しまい洗い」を行ってから、衣替えしましょう!
取材・文/岸綾香
【取材協力】
ライオン株式会社