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人もモノも増えた!? コロナ禍がもたらした「リビングの景色の変化」主婦231人の実感は…

新型コロナウイルスの感染拡大は、私たちの働き方、学び方、暮らし方に大きな変化をもたらしています。それに伴い、在宅時に多くの時間を過ごすリビングルームの使い方が変わった家庭もあるのではないでしょうか。

今回は、20~50代の既婚女性231人にアンケートをとり、最近のリビングルームの変化について聞いてみました。アンケートでは、リビングルームに起こった何らかの変化について実感していたのは、231人中112人と約半数。

在宅ワークの増加や、子どもの在宅時間の増加などによって、どんな影響がもたらされているのでしょうか。

回答が多く集まった7つの変化をご紹介します。

1:仕事、食事、くつろぎ…「リビングの人口密度」が上昇中

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家族の在宅時間が伸びることで、“リビングに常に誰かがいる”という状況になっている家庭は少なくないようです。

「1つの部屋に集まるようになった」(57歳・主婦)

「リビングしかエアコンが効く場所がないので人が集まってきて、散らかりやすくなった」(43歳・主婦)

「リビングでみんなが集まる機会が増えて会話するようになった。カードゲームなど懐かしいものをよくして遊ぶようになった」(48歳・主婦)

リビングに人が集まることで、家族間の会話が増えたと実感している人もいました。

2:リビングのモノが増えてしまった

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動線が変わったことで、リビングに物が多く持ち込まれるようになり、そのまま固定化してしまう例も見受けられます。

「子どもたちの物品が増えがちなので、収納棚を増やしました」(33歳・主婦)

「子ども用のキッチングッズが増えたり、いろいろなオモチャが増えて、少し狭くなってきた」(41歳・主婦)

「学校の学習用品、家庭学習用品、遊びの用品、仕事の資料、仕事以外の書類が1カ所に集まるようになり、雑多なことになっている」(39歳・その他)

「勉強道具やノートパソコン置き場になっていくリビングのテーブル。『ごはんはどこで食べるの?』て感じです」(55歳・主婦)

こうした家庭では、勉強道具やおもちゃ、仕事道具など、これまで別の部屋に置かれていたものがリビングに持ち込まれる機会が増えていました。

3:散らかりやすくなり、掃除が大変になった

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さて、リビングのモノが増えると、必然的に整理整頓の必要性が生じます。

「リビングに荷物が増えて片づけても片づけても追いつかないと感じている」(54歳・主婦)

「テーブルの上にいつも物が置いてある」(47歳・主婦)

「家族がリビングで過ごす時間が増えたので頻繁に掃除できず、なんとなくスッキリしなくなった」(45歳・主婦)

散らかりやすくなったことで、片づけの手間が増えてしまったという声が寄せられました。

4:仕事場として使われるようになった

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続いて、在宅ワークの増加によって生じた変化です。

「リビングがのんびりできる場所ではなくなった。夫は在宅で仕事をするし、子どもはテーブルで勉強。私はのんびりお茶……というわけにはいかないので気が休まる空間と程遠くなった」(40歳・主婦)

「変化はないけれど、夫のテレワークの日が増えて、リビングで仕事されるのは困る」(54歳・主婦)

「物置部屋を整理して電球も変えて、夫とわたしの作業用デスクを設置。モニターやスタンド、疲れ軽減のマウスパッドを導入し快適に在宅ワークができている」(31歳・デザイン関係)

在宅ワークの導入状況は、業界や企業によっても異なります、リビングでの夫の在宅ワークで気が張り詰めているという声がある一方で、夫婦で快適に在宅ワークをしているという声も聞かれました。

5:子どもの「リビング学習」の時間が増えた

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大人の仕事だけでなく、リビングは子どもの勉強場所となることもあります。

「リビングルームで勉強することが多くなったので、後片づけが大変になりました」(38歳・主婦)

「食事をするだけだったテーブルの利用頻度が増えました。仕事や勉強で、今までに付かなかった黒汚れが目立つようになった」(45歳・その他)

勉強した後は、プリントや、消しゴムのカス、鉛筆を削った後の芯の粉……などが放置され、掃除の手間が増えてしまうこともあるようです。

6:電化製品の稼働時間が増えた

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人がリビングに集まって仕事や勉強をするようになると、電化製品もよく使われるようになりますよね。

「エアコンの稼働率」(39歳・研究・開発)

「ずーっとテレビ(YouTube、ゲーム、番組)がついていてとにかくうるさい」(46歳・公務員)

「電気をずっとつけてる」(38歳・主婦)

この時期必須のエアコンのほか、扇風機、照明、テレビがフル稼働しているという家庭が見受けられます。どちらにせよ、この暑さですから光熱費の変化はまぬがれませんが、電気代の高騰率はちょっぴり怖いかも……。

7:在宅時間が増えたらキレイに保たれるようになった

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最後は、在宅時間が増えたために、きれいになったとの声です。

「よりすっきりと整理整頓を心掛けるようになった。長時間居るので快適な空間でないとつらいから」(51歳・主婦)

「在宅で打ち合わせの時は、Wi-Fiの関係でリビングを使うので、いつも以上に掃除をしとてもキレイになっています」(51歳・その他)

「部屋がきれいになった」(52歳・主婦)

在宅時間が増えて掃除の時間が増えた、オンライン会議でリビングが映るからキレイにした、などその理由はいくつか見られました。

 

以上、今回はコロナウイルスの感染拡大によってもたらされたリビングルームの変化についてお届けしました。

生活に合わせて少しずつ変わっていくリビングルーム。

家族全員ができるだけ快適に過ごせるよう、家族間で “リビングルームの基本レイアウト”を共有しておき、勉強や仕事が終わったら快適に過ごせるレイアウトに戻す習慣がつけられるといいですね。

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