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お疲れさま!人生の主役…「自分」をねぎらう年末の整理術【行動科学で整理講座・3時間目】 

今年ももう終わりを迎えようとしています。働く主婦のみなさんは、この1年を思い返してみていかがでしたか? 仕事や家事、あるいは育児でいっぱいいっぱいだったという方も、今こそ1年を振り返ってみませんか?

働く主婦がこの時期に取り組みたい“整理整頓”問題について、行動科学コンサルタントの冨山真由さんに短期集中講座を開いていただきます!

今回は、“頭の中を整理する方法”を『kufura』編集部の働く主婦、Y子、E子にレクチャーしていただきました。

「1年の振り返り」をしよう

E子前回前々回と、職場の机と家の整理整頓をしてきました。次はいよいよ、“頭の中”の整理整頓!ですね。

冨山さん(以下、敬称略):まずはこの1年を振り返り、やれたことから書き出しましょう。仕事でもプライベートでもいいです。色々とできたことに気づき、「私こんなにできたんだ! お疲れさま!」と自分を褒めましょう

いい気分で1年を終えることが、自己効力感を高めるために大事なことなんです。

また一方で、「あれができなかった、やりたかった」ということもあると思います。それも書き出しましょう。

それを、やりたいことやりたくないことを分けましょう。別にやらなくてよかったことであれば消してしまっていいと思います。やったほうがいいなということがあったら、“来年やることリスト”に入れましょう。

何をしているかというと、モヤモヤしたまま「ああ、今年も何もできなかった」と新年を迎えることは避けたいのです。

どちらかというと女性は、できたことよりできなかったことに焦点を当てる傾向があるようですが、これはあまりよくありません。書くことによってスッキリしましょう。

できたことが多かったということにまず気づいて欲しいですし、できなかったことも、本当にやる必要があるかどうか、マルバツをつけて欲しいんですね。

来年に向けての“宣言シート”として最後に書いて、スッキリして終えて欲しいです。何をしているかというと、リフレクション、すなわち“内省”しているんですね。

E子:自分自身が気づくわけですね。

冨山:そうです。目的は棚卸しなのですが、“ネクストアクション”につなげて欲しいので、来年こうしようという宣言をして欲しいです。

お子さんや夫に向けてもいいかもしれません。

夫がやってくれたこと、やってくれなかったこと、どうしても来年やってほしいことを書き出しましょう。そうするとスッキリするんですね。

今年の終わりに…手帳を使って1年を振り返る

E子:冨山さんの場合は、具体的にはどんなことをされていますか?

冨山:私の場合は、仕事やプライベートででできたこととできなかったこと、やりたいことを年明けに細かく目標宣言シートにしています。手帳のうしろに毎年書くようにしています。

2017年の手帳に、年初めに「やろう」と思ったことが書いてあります。それを年末にチェックします。できていれば、完了という感じです。できてなかったことを残し、必要ないものは消します。

2018年の新しい手帳には、もっと細分化したTODOを書き込みます。そうすると具体的になるので、目標が叶いやすいのです。

あくまでも“自分の人生の主役は自分”です。「こんなこともできたあんなこともできた、これをやろうもっと頑張ろう」という気持ちになると思うんです。

Y子:「主役は自分」っていい言葉ですね。働く主婦は、仕事のこと、家庭のこと、子どものことが中心になってしまいがちです。

冨山自分がなにがしたかったのか、できなかったのかを書くことで、年末に自分というものを見つめ直せます。

よかったことを中心に書きましょう。よくなかったことも書くのですが、前向きに書きましょう。

そうすると睡眠の質が向上するし、気分が切り替わるんですね。

人間の脳って単純なんですよね。認知はゆがみやすいんですけど、逆にいえば騙しやすいのです。

また、自分のいいところを見つけられるようになると、人のいいところも見つけられるようになります。自分に厳しい人って相手にも厳しいんです。自分にちょっと優しくすると、他者に対しても暖かい目で見られるようになるので。まずは自分から優しくしてあげましょう。

 

年末に試してみたい“頭の中の整理方法”を教えていただきましたが、いかがでしょうか?

自分の人生の主役は自分……働く主婦がつい忘れてしまいがちなことですが、年末にこの1年を振り返り、自分をねぎらってあげたいですね。ぜひ試してみてくださいね!

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