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【9月1日は防災の日】子どもと「公衆電話のかけ方」に挑戦したら、意外なことばかりで…

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今年7月に起きたKDDIの通信障害。わが家ももろに影響を受けてしまい、仕事先に電話ができず、非常に焦りました。
通信障害だけではありません。災害大国、日本。地震はもちろんのこと台風などもあり、いつ携帯電話が使えなくなってもおかしくありません。だからこそ携帯電話が使えなくなったときに備えておかなければと思い、子ども(小学5年生)に公衆電話の使い方を教えておくことにしました。

「お金は受話器取ってからよ~(汗)!」

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テレホンカードでも練習してみました。

とりあえず10円玉を渡し、「かけてごらん」と言ってみました。すると即座に動揺。「え? 何これ、どうするの?全然わからない」と焦る子ども。……確かに今の子たち、生まれたときから携帯電話が身近にあり、かつ他に電話といったら“家電(いえでん・家の固定電話)”くらいしか知らないですものね。

何しろわからないので、いきなり10円玉を入れ、「……で、どうするの? どうやって電話なんかかけるの?」と頭の中ははてなだらけの様子。

お金が先?受話器が先?
ディスプレイ画面には「カードを入れる」「お金を入れる」という表示が。

「まず受話器を外してから、10円玉かカードを入れるのよ」と教えましたが、子どもが言うには「自販機もお金を入れてからボタンを押すから、先に受話器を取ってお金を入れるなんてわからないよ」とのこと。確かに! 順番が違いますものね。

「家の電話番号がわからない!」

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先に受話器を上げることを教えお金を入れて次のステップへ!

“プッシュボタンで電話番号を押す”という行為はわかっていました。が、ここで新たな問題が! 意気揚々と私が「家にかけてごらん」というと、「……家の電話番号なんか知らない……」。

そうでした! 普段の連絡も携帯電話の「ママ」「パパ」と書いているところを押せば一発でかかってしまう時代……。ママやパパ、個人に連絡をすることはあっても、家に電話をかけることなんかないですよね。これは意外な盲点でした!

まずは家の電話番号を覚えさせなければ……!

企業も気を使ってくれている

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企業側もこれだけ携帯電話が日常になってしまっているのですから、公衆電話のかけ方を知らない世代が多いことは百も承知でしょう。しっかりと電話本体にかけ方のシールが貼ってありました。しかしいざ災害となったら、なかなか目にもつかないでしょう。だからこそ、平常時にかけ方を覚えておくと安心ですよね。

災害伝言ダイヤルの使い方もシールで明記。私もこの災害伝言ダイヤルの使い方を毎度忘れるので、こうしてシールで貼っておいていただけるのは本当にありがたいです。

通話料や設置場所の話もしておこう

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そして私も今回、子どもと学んで初めて知ったのですが、公衆電話から固定電話にかける通話料は60秒/10円だと思い込んでいたのですが、違うんですね(もちろんかける距離によっては違うのは知っていたのですが……)!?

昼間・夜間・早朝&深夜によって違いますし、公衆電話から携帯電話にかける場合は10円で15秒程度しか話せません。でも、こうしたことも事前に知っておけば、携帯が使えないからただ電話するのではなく、限られた時間の中、必要最低限の情報を下準備してから伝えようと思えますよね。

※通話料については電話会社のHPに載っています。興味がある方は調べてみてください。

そしてもう1つ普段から話し合っておきたいのが、公衆電話のある場所。子どもに「うちの近所のどこに公衆電話があるか知っている?」と聞くと、19歳にもなる上の子まで「知らなーい! 使わないもん」とのこと……。

子どもが小さいうちは家のまわりのどこに公衆電話があるか親子で散歩しながら探しておくことも大切だと思いました。大きくなったら通学や通勤途中、どんなところに公衆電話があるのかを自分で何となく把握しておくことも大切ですよね(また、うちは行動範囲が広くなった上の子にはテレホンカードを常に財布に入れさせています)。

電話ボックスに慣れることも大事

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そして最後に。今回、電話ボックスに下の子を連れて行ったとき、「え!? この箱、入るの怖い。なんか出てこれなくなりそう」と怯えていました(笑)。

子どもにとっては、扉がぴったりと閉まっているので、マジックボックスのように思えて怖く感じるのかもしれません。でも「出てこれなくなったらママがちゃんと開けてあげるから、1人で出入りしてごらん」というと、すっと入っていき、ちゃんと自分で出てこれることを確認できて、安心していました。

が、これは平常時だからです。災害時、ただでさえ恐怖に包まれている中、“電話ボックス入るの初めてです”では、下手するとパニックを起こして「出られない~!」となりそうですよね。

公衆電話は置いてあるだけのこともありますが、電話ボックスであることも多々あります。小さい子には、電話ボックスの出入りにも慣れておく必要があるかもしれないと思いました。

 

いかがでしたか。私たち親世代は、公衆電話にお世話になりましたが、子どもたちはほとんどどころか、存在は知っていてもかけ方はわかりません。でも備えあれば憂いなし。ぜひ、平常時、子どもに公衆電話のかけ方に挑戦させてみてください。

 

【参考】

NTT東日本 公衆電話料金

プロフィール

中田ぷう
中田ぷう

編集者・フードジャーナリスト。多くの料理本や暮らしの本、キャンプ本を手がける。自著に子どものごはん作りの闘いを描いた『闘う!母ごはん』、『素晴らしきお菓子缶の世界』(共に光文社)がある。 プライベートでは猫2匹&犬1匹と小学生、大学生の女の子の母。ハワイじゃなくてグアムラバー/スターウォーズマニア/アダム・ドライバーファン。Instagram

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