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リニューアルした「無印の防災セット」開封レビュー!サイズ違いの3種、その中身は?

2011年3月11日に起きた東日本大震災から11年を迎えようとしています。いつ起きるかわからない地震や水害など、災害に対してみなさんのご自宅では備えていますか? 備えあれば憂なしと言いますが、起こる前提で準備をしておけば、いざという時に落ち着いて行動できるはず。

『無印良品』の「いつものもしも」シリーズは、普段使いできて、いざという時に役立つ防災アイテムを展開しています。昨年、同シリーズの「防災セット」がリニューアル。シチュエーション別に選べる3種それぞれの中身をご紹介していきます。

無印の防災セットは3種類!どれも必要最低限なアイテムのみ

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写真時計回りに「いつものもしも持ち出しセット」3,990円(税込、以下同)、「いつものもしも備えるセット」5,490円、「いつものもしも携帯セット」990円/無印良品

『無印良品』の防災セットは3種類あります。

  • 「いつものもしも携帯セット」990円
  • 「いつものもしも持ち出しセット」3,990円
  • 「いつものもしも備えるセット」5,490円

とシーン別のラインナップ。いちばんコンパクトな「いつものもしも携帯セット」をベースに、アイテム数がだんだん増えていきます。

裏面にはイラストで中身がわかるデザイン。これなら子どもにも優しいですね。

これから詳しくご紹介していきますが、各セットの内容は必要最小限。一部中身が重複しているアイテムもあります。

なので、大人用に備えるセット、子ども用には持ち出しセットを購入し、その他に体温低下を防止する「エマージェンシーシート」490円や「非常用トイレセット」990円などを人数分買い足すなど、必要分を補充しながらカスタマイズして備えておく方が良さそうです。

パッケージの裏側は、説明文だけではなくイラストで表記されており直感的にわかる仕組みに。小さな子どもにも優しい設計になっていますよ。

リニューアルではパッケージが改良され実用的に!

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昨年のリニューアルでは、セットの内容が見直されたほか、パッケージそのものがいざという時に使えるよう改良されました!

・袋タイプはエチケット袋にもなる仕様に

液体を入れても漏れにくいパッケージに。
ジッパー付きなのでエチケット袋にも

注目は、リニューアルでパッケージそのものも使えるよう改良されたこと! 一見、紙袋のように見える「いつものもしも携帯セット」と「いつものもしも持ち出しセット」は、内側が撥水素材となっていて水が入りにくい仕様に。また、開口部がファスナーになっており、エチケット袋としても使えるようになりました。

横に倒すと漏れてしまいますが、ファスナーを上に向けていれば漏れないというのは、いざというときに頼りになりますね。

・収納に配慮したサイズ感も嬉しい!

押し入れ下にそのまま入れてもOK! スタイリッシュなデザイン
ボックスにひとまとめにしてもいいですね。

防災グッズの収納ですが、さすが『無印良品』というシンプルでインテリアを損ねないデザイン。見えてもOK! ファイルボックス型の「いつものもしも備えるセット」に関しては、本棚に置いてもいいなと思えるデザインでした。

蓋つきファイルボックス型に改良されて中身が取りやすい! しかも、人気の収納アイテム「ポリプロピレンファイルボックス・スタンダードタイプ」と高さが揃えられており、ファイルボックスと一緒に棚に保管してもスッキリとした見た目となるのはさすがです!

では、いよいよ各セットの中身を見ていきましょう。

「いつものもしも携帯セット」の中身

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まずは、いちばんコンパクトな「いつものもしも携帯セット」から。最近では持ち歩くのが当たり前になった衛生用品がポーチに入ったセットです。

セットの内容は、次の6点。

  1. 不織布マスク
  2. 携帯用救急絆
  3. 除菌シート
  4. EVAケース・ファスナー付
  5. いつものもしもハンカチ
  6. 家族で決めておく連絡のルール(以下、いつものもしもメモ)

パッケージも半分に折り畳めばEVAケースに収納できます。

そのままカバンに入れてポーチとして使用できるので、普段使いしやすいアイテムです。まずは「いつものもしも携帯セット」をバッグに忍ばせることからスタートするのもありですね。

こちらは、“備えへの第一歩を応援”として、リニューアルを機に価格が1,690円から990円と買い求めやすい価格に改定されました。

 

・いつものもしもハンカチ

緊急時のハンカチの活用法がイラストで分かりやすく描かれています。リニューアルを機に単品販売もスタートしました。

単品価格490円

 

「いつものもしも持ち出しセット」の中身

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続いては、家から一時避難する時に役立つ「いつものもしも持ち出しセット」3,990円です。

気になる内容は……

携帯セットのアイテム内容に加え、写真の5点がセットに。

  1. 不織布マスク
  2. 携帯用救急絆
  3. 除菌シート
  4. EVAケース・ファスナー付
  5. いつものもしもハンカチ
  6. いつものもしもメモ
  7. コンパクトヘッドライト
  8. 耳栓・ケース付
  9. 大判ボディシート
  10. 撥水サコッシュ
  11. エマージェンシーシート

上記11個のアイテムがセットになっています。このうち711の5点が、先述の「いつものもしも携帯セット」にプラスされたアイテムです。

・撥水サコッシュ

「ポーチとしても使える サコッシュ」990円(単品価格)
ショルダーの紐は長さを調整できる。撥水加工なのもgood!

常備薬や身分証、衛生グッズなど持ち歩くものを入れる「ポーチにもなるサコッシュ」は、撥水加工が施されており雨の日でも中身が濡れず安心。

ショルダーストラップを外して、ポーチとしても使える用に持ち手が付いています。ショルダーの紐は長さが調整できるので、大人から子どもまで使えますよ。この撥水サコッシュはひとり1つ準備しておくとよさそう。

・コンパクトヘッドライト

「コンパクトヘッドライト」990円(単品価格)
ボタン型リチウム電池が2枚付いています。蓋はコインで外す仕組み。
軽いので、子どもにもおすすめ!

「コンパクトヘッドライト」にはリチウム電池が付属しており、すぐ使うことができます。ただし蓋をコインで外さなければならないので、停電時にはちょっと難しいかも。あらかじめセットしておくと安心です。ヘッドライトですが、クリップが付属しているので服などに挟んで使うこともでき便利。

・エマージェンシーシート

外気による体温低下を防げるシートで、体をくるんで繰り返し使えます。

単品価格490円

・大判ボディシート/耳栓・ケース付

大判ボディシート1枚入りの使い切りアイテム。サイズは280×560mmで手拭いのような大きさです。無香料のウエットシートで、お風呂がないけれどさっぱりしたい時に使えそう。

単品価格100円

耳栓はポリウレタンのよくあるタイプのものです。

単品価格290円

 

「いつものもしも備えるセット」の中身

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1番大きな「いつものもしも備えるセット」は、自宅で避難生活を過ごす時に使える内容に。下記15点がファイルボックスサイズに収まっています。ボックスサイズは幅8×奥行き22×高さ24.5cmと省スペースです。

内容は……

持ち出しセットのアイテム内容に加え、写真の4点がセットに。

  1. 不織布マスク
  2. 携帯用救急絆
  3. 除菌シート
  4. EVAケース・ファスナー付
  5. いつものもしもハンカチ
  6. いつものもしもメモ
  7. コンパクトヘッドライト
  8. 耳栓・ケース付
  9. 大判ボディシート
  10. 撥水サコッシュ
  11. エマージェンシーシート
  12. 袖口が長い軍手
  13. 携帯トイレ(3日分)
  14. 巻いて結べる長タオル・極薄手
  15. キャンドルミニ

12154点が、ひとつ前にご紹介した「いつものもしも持ち出しセット」にプラスされたアイテムです。

・袖口が長い軍手

長いリブ部分が手首の上までしっかりカバーしてくれます。滑り止めなどはついていません。

単品価格199円

・非常用トイレセット

家庭の便座にセットする携帯トイレです。吸水シートが15枚、汚物袋が5枚入りで、目安は3日分とのこと。使い方は裏面にイラストが記載されています。

単品価格990円

・巻いて結べる長タオル・極薄手

薄手なので持ち運びしやすく、少量の水で洗っても乾きやすいのがポイント。首に巻いても余るくらい長さがあるので、いろいろな使い方ができそうです。

・キャンドルミニ

停電時にあると助かる「キャンドルミニ」(12個入り)。ライターは付属していないので、別途ご家庭で準備が必要です。燃焼時間は1個につき約4〜5時間です。

単品価格290円

右の写真は、「いつものもしも備えるセット」を上から見た図。横向きにして広げることもできる設計。15点入りですが、重さ約1.1kgと軽くスリムです。

「いつものもしも備えるセット」を基本に、単品購入できるアイテムを足してご家庭にあった内容にカスタムするといいですね。

 

何気にいちばん大事かも…「いつものもしもメモ」がイイ!

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セット全てに共通して入っているアイテムが「いつものもしもメモ」。これがとてもイイなと思いました!

『無印良品』では防災にまつわる特集ページがあり、知っておくべき知識や備えるべきアイテムを紹介。特に日々の家族や地域でのコミュニケーションの重要性が書かれています。防災セットの根底には、「モノだけではなく家族との会話や知識の備えも大事だよ」というメッセージを感じます。

「いつものもしもメモ」には連絡先はもちろん、伝え方のセリフを書く欄まで。実際に災害時にはパニックになってうまく伝えられないことも想定されるので、子ども用にひらがなで書いたものを持たせるなど、ひとり1枚あって損はないアイテムだと感じました。

会話のきっかけに、地域の避難場所を確認する。メモを片手に、子どもと一緒に連絡先を伝える練習をする。といった避難訓練をしてもいいのではないでしょうか。

 

ひとつひとつ買って備えるとなると大変ですから、まずはセットを購入してそこから自分用にカスタマイズして単品購入できたり、レトルト食品も美味しい『無印良品』だから食料品も一緒に購入したりと、イメージしやすいのもいいポイントです。

何よりもモノよりコミュニケーションや避難場所を調べるといった知識のアップデートも大切だと知らせてくれた「いつものもしも」シリーズ。はじめての防災セットに、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか?

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